55 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 19:55
どう見ても全力だと思うが(w
あんま過大評価してやんなよ(藁
56 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 21:05
つまらん・・・
57 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 21:24
>>55-56 できもしねーくせに文句だけいいにくるなよ。
こんなの相手にせず頑張れ!
58 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 21:28
36 ◆BEWG3Glg のクソ駄文ツマンネー やめれ
>>56 じゃ、アンタ的におもしろいのやってくれ。
なんだこの荒らしは。
武田騎馬軍団のリプレイを荒らしていた連中か?
61 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 21:35
アンチ武田ってことか?
ここのリプレイどっちも武田家だし
いや、ここのスレは上杉景虎。どちらかといえば北条寄り。
携帯からだと短いからかな?それとも一部の漢字がカタカナだからか
とりあえず全力でーす(w
もちろん
>>54氏のご要望には応えてじっくりやらせていただくことにします。
>>53 Σ( ̄□ ̄)
オレは甲州贔屓なので非情に楽しみにしていたのですが……
うちのリプレイはこの後武田がとんでもないことになるし、純武田軍記物語を是非
>>62 すんません、甲州贔屓です(笑)
北条は設定的には不倶戴天の敵と言うことに
元は単純に武田家を守るためだけに寝返ったんですけどね
>>反対派
sageてヒソーリやるのでどうかご容赦を。
では本文はまた後で
つうか何故景虎だけ叩かれるのか
盛信も似たり寄ったりと思うがな
どっちも特別うまくもなければそれほど酷くもない。一応読めるレベルだろう
sageでやるなら目に付かないだろうし、見たくない奴は見ないでくれ
>>64 私は途中で抜け出したからでしょう。
つうか、やる気の萎える事を仰ってはいけません。
ただでさえ全画面表示のゲーム実況は大変なんですから。(笑)
だがその快進撃は思わぬ形で遮られる事となる。
それは河越城主北条氏邦の離反であった。
「なっ! 兄上が北条方に寝返ったと!? 」
夜、陣屋で報らせを受けた景虎は、叫びにも似た大声で使者を問い正した。
だが使者は大声に怯みはしたものの、景虎の意に沿った返答はしなかった。ただありのままの事実を今一度告げたのだ。
「信じられん・・・・・・」
呟いた景虎の唇が震える。
兄は自分を裏切らないと信じていたのだ。
己が実父に刃を向けている現実も、他の兄たちが依然として敵である事実も忘れ果て、ただ兄だと言う理由だけで氏邦を信じ切っていた。
それが裏切られた。景虎の怒りはまさに身体から火を放たんほどだった。 「おっのれ氏邦ィ! 許さん! 兵どもを叩き起こせ! 直ちに反転じゃ! 河越城など再び踏み潰してくれるわっ! 」
むしろその声で全軍が飛び起きる程の努声。
だがもちろんその指示を実行させない男がいた。
上杉羲景である。
流石義景。補給線が途絶えた自軍にはもはや戦闘力がないことをしっかりと承知していた。
景虎は何も答えない。だが次第に体の震えは収まっていく。
「わかった。だが今すぐ兵を返してはそれこそ北条方の追撃を招こう。退却は明朝開始。夜襲の備えは怠るなよ」
冷静さを取り戻した景虎はそう指示したが、しかしその声には力がなかった。
「氏秀兄上、何故氏邦兄上が背かれたか分かりますか? 」※1
景虎の陣幕。寝ると言って引きこもった兄に美夜が追いすがり、真剣な面もちで声をかけた。
景虎は答えず、ぎろっと美夜を睨む。
だが妹は引き下がらない。
やがて口を開いた景虎は、だが質問の答とは別な事を口にした。
「氏秀とは呼ぶな。わしは上杉景虎じゃ。もはや北条とは縁もゆかりもない! 」
その言葉に兄弟の絶縁の意味を感じたか、美夜は「では景虎様」と、「兄上」を用いずに呼び直した。
それに反応したのはむしろ景虎で、彼は露骨に顔をしかめた。
どいつもこいつもと、内心で罵る。
自分自身の方で兄や妹を裏切っていることを未だに自覚してはいなかった。
「ふん、お前も父上の元へ奔りたければ勝手にするが良いわ」
景虎は思わず吐き捨てたが、美夜は怒らなかった。
「私は兄上を裏切ることはしません」
澄んだ声。その声に景虎の表情が変わる。
「そうか……」
にやっと口の端が吊り上がる。歪んだ笑い。
景虎は大笑して美夜の頭を掴み、頭を振り回すかのように撫でた。
その笑みに美夜は先ほど自分が口にした誓いを早くも悔やみ始める。
ひょっとして、目の前のこの人は、ずっと前から狂っていたのかも知れないと。
他家に人質に出されたときからずっと……。
ああこの人は、この時代に生まれてくるのにはあまりにも弱すぎたのかも知れない。
美夜は心の底からそう思い、そんな兄をむしろ哀れに思った。
だが、だからこそ自分は先ほどの誓いを果たそう。
いつか、父の気持ちが伝わることも信じて……。
>>65 実況なの?
そりゃ確かに大変だ・・・
プレイが一段落付いたときにでも是非またまとめて下さいな
それはそれとして忘れていた
※1
上杉景虎は北条氏秀と言う名前があるそうです。
北条時代に元服していたとは知りませんでしたが。
>>68 北条氏秀は別人というのが最近の定説だが。
70 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/05 01:03
>>68 とりあえず蒼天録では同一人物なもので
詳しいことについては勉強しておきます
>>70 三郎兄様?
しかし他の武将の名前が分からないのがなんとも
>>69-70 まあいいじゃん、細かい所つっこんでたら話が進まんぜよ。
他のツッコミどころも多いしな
まあ暖かく見守ろうや
それより漏れは
>>64が擁護してるのか叩いてるのかが気になる(w
74 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/05 17:42
個人的には高耶と呼んでもらいたい(w
>>74 ごめん、漏れも本当はそう呼んで欲しかった(w
76 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/06 11:49
『リプレイの決まりごと』
面白かったらつっこまない。これ重要。
77 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/06 11:50
『リプレイの決まりごと』
つっこまれても続ける。これ更に重要。
命からがら坂戸城に戻った景虎を、だが今度は逆に吉報が迎えた。
第一子の誕生である。時にして1571年春の事だった。
景虎は狂喜し、一晩私室にこもって子の名前を考え続けた。
そして翌朝、本丸天守閣に家臣一同を集めた景虎は、皆にその子の名を告げたのだった。
「新九郎……? 」
家臣達が口々にその名を反芻する。良い名だと思っているか、はたまた悪い名だと思っているか、流石にそればかりは誰も顔に出さない。
だがただ一人、微かに表情を変えたものが居た。美夜だ。
新九郎とは後北条氏の祖、北条早雲の名なのである。彼は元の名を伊勢新九郎と言った。
さんざん実家に悪態を付いている景虎が何故その実家の英雄の名を用いるのか、それを美夜は不思議がったのだ。
「うむ、上杉新九郎じゃ。長じてよりは上杉新九郎長秀と名乗らせよう。長尾の長と氏秀の秀じゃ! 」※1
さらに景虎は告げる。その名の由来は美夜だけでなくその場にいる全員を驚かせた。
上杉(長尾)を離反し、北条と戦っている景虎が何故両家にあやかったような名を大事な長男に付けるのか。
言うまでもなく、長男とは即ち家の跡取りである。その名前には大きな意味がある。
「何を怪訝な顔をしておる! 良い名だとは思わんか? いずれ越後も相模も足下にねじ伏せんばかりの名ではないか」
そう言って景虎は呵々大笑した。
だが主君の真意を知らされた家臣達は驚きと呆れの入り交じった表情を見せる。
この人はどこまで野心家なのか。いや、野心を持つだけなら良かろう。この場にいる者とてそれなりの野心は持ち合わせている。
しかし、現状では景虎の発言はただの大言壮語に過ぎないのだ。大きな口を叩きすぎる者はやがて周囲に潰される。出る釘は打たれるのだ。
多くの者は自分が巻き添えになることを心配し、約一名はただ兄の身を案じた。
幸いにも武田家に仇なす発言ではなかったことは救いであろうか。恐らく信玄はこの城にも間者を潜ませているであろうから……。
家臣達の不安にも気付かず、景虎は我が子を抱いて天守からの遠望を眺めさせた。
それは息子に天下を取れと言う意味だったのだろうか。
あるいは、あるいは己がそれを息子のために奪って見せるぞとでも言うのか。
景虎のその目は、ただひたすらに不敵な光をたたえていた。
#----------------------------------
※1
後継者が居ないと困るので作った新武将です。(次世代プレイ用にさらに妹も用意しましたが)
景虎は流石に能力が低いので祖父の氏康を基準にしました。
果たして元服するまでに天下が取れるかどうか……
追記:今回は北条三郎=北条氏秀=上杉景虎と言うことにしておいて下さい
>>74-75 (・∀・)ニヤニヤ
そう言えばこの板にあの小説を語るスレがないね
流石に合わないかな。最初の方は戦国してて好きだったんだけどなぁ。
>>77 うっす。突っ込まれないよう頑張りつつ続けます
小競り合いを続ける内に時は経ち、1573年春。
ここまでに関東の情勢も微妙な変化を見せていた。
名門結城家が里見の猛攻を受け滅亡。だがその里見も北条の攻撃によってあっけなく滅んだ。
いずれの当主も首を切られ、残った家臣たちは勝者、即ち強者へと従った。
他では宇都宮家が葦名を滅ぼし、その旧領を征服。
上杉謙信も大宝寺氏などを下して東進、この越後の龍の出兵に呼応して東北の城主の多くが上杉に寝返った。
だがその上杉は神保家の奇襲を受けて松倉城を失陥。わずかにその声望に傷を付けることとなった。
こうした中で景虎も着々と地歩を固めて発言力を高めていた。
だがこの年、一足飛びに彼の運命を前進させる事件が起こる。いや、事件は景虎が起こしたのだ。
景虎は前年、より対北条の前線に近い沼田城に転封。金を積んだのが功を奏したか、軍団長高坂昌信は渋々この提案を承諾した。
そして躑躅が崎館を攻める北条方の軍勢をその都度撃退した。
だがこの春、景虎の脳裏に迷いが生じる。
信玄は景虎を信頼して本拠地の防備を任せたのか、頻繁に息子勝頼に大軍を預けて出陣させ、躑躅が崎館を手薄にしたのだ。
信玄自身が出馬しないのは、彼が病身だからだと言う噂もあったが、それについての真偽は定かではない。※1
だが、事実として言えることが一つだけある。
それは、景虎が守らねばとっくに躑躅が崎館は落城し、信玄も命を落としていたであろうと言うことだ。
そう、景虎が守らねば……。
ならば俺が兵を引いたらどうなる……?
躑躅が崎館から少し離れた場所、景虎軍の本陣があった。
物見の報告では、およそ三日後に北条方の軍勢と接触するとのことだった。
その数は4000。対する景虎方の兵力も4000。※2
同数の兵力で野戦を行えば確実に勝てる自信はあった。現に今までも勝ってきた。
だがその勝利に何の意味があるのか。
勝てば信玄自ら陣にやって来て労をねぎらってはくれる。それは武士の誉れだろう。
しかし、もっと美味い果実があるのではないか……?
景虎が居なければ北条の軍勢を支えきれずに躑躅が崎館は陥落する。
ならばその北条を撃退する、即ち強者であるところの景虎自らが、躑躅が崎館を攻めれば……?
信玄を……、討てる。
ましてやあの坊主はのこのことこの陣を訪ねてくるのだ。ほんのわずかな供だけを連れて。
これを討てばどうなる? 甲斐の虎を討てば一躍天下に名を轟かせられよう。
そして信玄没後の家中の混乱に乗じれば、武田家旧領ことごとく景虎に服すこととなろう。
この果実の存在に気づいた今、景虎にはその誘惑をはねのけるだけの理性はなかった。
気付かずにいれば良かったのだ、だが気付いた。それは誰にとって不幸で、誰にとって幸福だったのか。
三日後、北条方と景虎方の野戦が行われた。
騎馬隊の突撃力を長槍で殺し、相手の長槍に対しては足軽隊で懐に飛び込み、その足軽は騎馬隊や騎馬鉄砲隊の突撃力で粉砕する。
そんな戦い方で景虎はろくな損害も出さずに北条方を蹴散らした。
この戦いでも数人の敵将を捕らえたが、残念ながら武田家に降ろうという者は居なかった。
だがまぁ良い。景虎にとって武田に忠誠を誓うような降将はもはや邪魔なだけである。
そして翌朝、武田信玄が陣中見舞いに訪れた。
北条親子、美夜、義景と言った主な将を連れ、景虎は信玄を迎えた。
下馬して拝謁する景虎達を、信玄は馬上から笑顔で見おろした。
供は2名……。彼らは徒歩兵であるらしい。
「ご苦労であったな景虎」
そして信玄が口を開く。景虎は顔を上げ、笑みを押し殺しながら神妙な表情を作って見せた。
「いえ、苦労などではありませぬ。それもこれも全ては……」
御館様の為で御座いますれば。
誰もが景虎の言葉をそう予測した。これまでの決まり切ったやり取りでもあったのだ。信玄でさえ疑わなかった。
だが……。
「全ては我が大望成就の為で御座いますればぁっ!! 」
言い放ち、景虎が腰の刀を抜いて信玄に斬りつける。
老いたりとは言え流石に武田信玄。辛うじて身をよじったものの、景虎の刃は馬の首に突き刺さり、信玄は暴れた馬から振り落とされ倒れた。
「痴れ者ぉ!! 」
供の2名が怒りに震える声で叫びながら景虎に斬りつける。景虎はこの2名を切り捨てたものの、自身も片腕を切り落とされ、その場に跪いた。※3
その隙に信玄が逃げようとする。流石にこの状況では他に手はないと判じたか。
景虎の家臣達は動けない。一体何が起こっているのか理解できない。
「なにをやっておるか! 信玄坊主が逃げるぞ! 斬れ、早う斬れ!! 」
景虎の渇が飛ぶ。だがそれでも正気に戻るのには時間がかかった。
最初に正気に戻ったのは義景だった。彼は戸惑いながら信玄の前に立ちふさがる。
信玄の目が義景の目を覗き込む。
義景の目から涙が流れる。
信玄は首を横に振った。いやいやをするように横に振った。
だが誰も見苦しいとは思わなかった。この状況下では、そんなことは些末事に過ぎない。
義景が腰の刀を抜く。
彼は怯えながら刀を構え、信玄に狙いを定めるが、震える手を止められない。
信玄はこの男に自分を斬ることは出来なかろうと思い、その脇をすり抜けて居城へと向かう。
「義景ぇぇっ!!! 」
景虎の怒声。だが自身は動けない。
「う、うわぁぁぁぁあああああぁぁぁぁああ!!! 」
景虎の命令と信玄への忠誠心。板挟みになった義景はついに発狂し、音程の狂った叫びを上げて刀を振り上げ、振り下ろした。
真っ赤な血しぶきが舞う。信玄は背中から袈裟懸けに斬られ、前のめりに倒れ込んだ。
嗚咽を漏らしながらたたずむ義景。
景虎はようやく立ち上がり、左腕から血を滴らせながら信玄に歩み寄る。
そしてその生死を確認もせず、有無を言わせず首に刃を突き刺した。
そのままズブっと首を刎ね、切っ先に首を刺して掲げる。
一拍。深い、深い呼吸。
「甲斐の虎、武田信玄はこの上杉三郎景虎が討ち取ったぁぁ!!!! 」
喜びの発露であったのだろう。ここは戦場ではなく、その名乗りに意味はないはずだった。
だがその叫びはその場にいる者達をようやく現実にと引き戻す。
義景が震える足取りで景虎に近づく。
それに危機感を覚えた美夜が腰の刀に手をかける。
何事かを呟く義景。だが聞こえない。
景虎は何も考えずに義景に近づいた。
「わしが信玄様を斬った……」
「そうじゃ。主の功じゃ義景」
義景の呟きに景虎が答える。
「わしが信玄様を斬った……」
繰り返される声。流石に景虎もこれには危機感を覚え、離れる。
「わしが信玄様を、この手で……、この刃で……、斬ったぁぁあああぁぁっ! 」
先ほどのように狂った悲鳴を上げながら、義景は刃を振り上げて景虎に斬りかかる。
「危ない! 兄上ぇっ! 」
だがすんでの所で美夜が義景の胴を刺し貫き、彼は振り上げた刃を降ろすことなく絶命した。
突然の事態に動転した景虎は、怒りにまかせて義景の骸を滅多差しにした。
顔を背け、唇をかみしめる家臣団。
いっそこの男をと、誰もが思い、だが誰もがそれを押し殺す。
やがて冷静に戻った景虎は、妹が自分を助けてくれたことを思いだし、その功をねぎらった。
「ご苦労であった」
「いえ、全ては……」
答えて口を開く美夜。
だがその瞬間景虎はハッとした。
自分と信玄が先ほどどのようなやり取りをしたかを思いだしたとき、景虎の脳裏に恐ろしい現実が浮かび上がる。
景虎は先鞭を付けてしまったのだ。模範を見せてしまったのだ、謀反の。
彼の部下達が、彼自身の行為を真似ないと何故言えよう……。
「全ては、兄上の御為で御座いますれば……」
その言葉を聞きながら、景虎が出血多量で意識を失ったのだった。
#--------------
※1
信玄も元気に出陣してましたが、出陣中の大名が強制テレポートで斬首に対する脳内補完です。
※2
なんでここに注釈置いたんだろう。軍勢の内訳かな?
特に意味ないっスね。
※3
この事件で片腕を失ったから統率が低いと言うことに……
景虎が意識を失った後、美夜が他の者を叱咤、全軍を率いて躑躅が崎館を攻め落とした。
この一件によって武田家中は大きく分裂。穴山信君を初めとする降伏派と、武田勝頼を筆頭とする主戦派に別れた。
だが両者の連携は皆無と言って良かった。
躑躅が崎を抑えられていては、信君に信濃の味方と連絡を取る手段はなかったのだ。
また、彼にはその気もなかった。自分一人さっさと降伏し、所領安堵を得るのが何より大事だったのである。
こうして駿府城は景虎方に降伏。
一門衆の信君が降ったことで他城にも動揺が走る。
木曽福島城の木曽義昌が景虎に服属を誓い、相次いで坂戸城の長尾憲景も景虎に降った。
抵抗派は次々に攻め滅ぼされ、その月の内に信濃小諸城に籠もる高坂昌信と武田勝頼を屈服させた。
勝頼は血の涙を流しながら悔しがったが、昌信に生きて居てこそ復仇もできると説かれ、一時景虎に降ったのだった。※1
戦後、景虎は自ら躑躅が崎館に移り、北条との最前線に移動。
代わって勝頼と武田家遺臣団を対上杉の最前線へと追いやった。
こうして、上杉景虎は武田家乗っ取りを果たしたのであった……。
だがこの時から景虎は病にかかった。人を信じられない病である。
景虎は頻繁に軍団長を替え、さらにそれ以上の頻度で城主を替えた。
謀反の疑いで殺された者もいた。
さらにその疑いの目は他家にも向けられる。
不戦協定を結んだその舌の根も乾かぬ内の攻撃。
一時は朝倉家に従属を申し入れながらその使者が帰ると同時にそれを破棄する旨伝える使者を走らせたりもした。
やがて景虎は周辺勢力から見限られ、孤立した。
そして北条氏康の呼びかけで景虎包囲網成立。
宇都宮・佐竹・織田などが北条の呼びかけに応じて包囲網に加わった。
しかし上杉謙信、かの毘沙門天の化身だけは依然として動かなかった。
南に兵を向けることはなく、ただひたすらに東進する上杉軍。
それは東北の諸大名には大きな脅威であったが、景虎にとってはひとまず僥倖であった。
そんな折り、景虎の元に訃報がもたらされる。
実父北条氏康が死んだのだ。時は1574年春。
この報せに、景虎は小躍りして喜んだ。実父の死を喜ぶ景虎に多くの者が顔をしかめたが、ただ一人を除いては誰も何も言えなかった。
その一人とは真田昌幸である。
父の幸隆は信玄以上の知略の持ち主と評され、昌幸自身も若いながらも大器の片鱗を見せていた。
昌幸は景虎に面と向かって意見し、父の死を悲しむ振りをして世間の目を騙すように進言した。
世間が敵に回っては勝てないと忠告したのだ。
人間不信の景虎だったが、何故か昌幸とは馬があった。
それは昌幸の弁が巧みであったためで、言い換えれば景虎は言葉巧みに取り入られたと言える。
父の訃報に続き、北条家の家督は氏照が継いだと言う報せが数日遅れで届いた。
父の死に喜んだ景虎も、流石にその報せには驚いた。
長兄の氏政は一体どうしたのであろうか。
怪訝に思った景虎は、昌幸の進めもあって弔問の使者として美夜を派遣、事情を探らせた。
その結果分かったことは、過去の景虎方との小競り合いが元で破傷風を発症、氏政が他界していたという事実だった。※2
景虎は狂喜した。父の報せを聞いたとき以上の勢いで喜んで見せた。ただしひっそりと自室で。
それだけによほど不気味ではあったが、何と噂されようと景虎は喜びを抑えることは出来なかった。
あるいは父以上に大嫌いな兄。それが自分の手で殺せたも同然とあらば喜んで当然と景虎は思った。
こうして北条家の家督は氏照が継承、彼は弟が狂喜乱舞したことを噂で聞き、より一層景虎への敵意を募らせたのだった……。
#----------------
※1
ゲーム本編でこういうシステム激しくきぼん
※2
いつ死んだか不明ですがいつの間にか消えていたのでこう言うことに
なお、城主変更とかは事実です。武田家旧臣に謀反を起こして貰うために色々画策しました。
不戦協定に関しては脚色ですが、従属破棄も事実です。
試しに朝倉家に使者送ったら何故か従属が認められたので慌てて破棄しました(w
続きはまだかい?
風邪でダウンしますた……
義景が死んでから急におもしろくなくなったね。
架空武将とは言え羲景は勢いがあって好きだったな
昌幸に期待なのかな?
とにかく勢いだよ勢い。ダイジェストは避けて細かく書いてくれい。
>>87 その字何?
36の本文中でもたまに使われていたみたいだけど
旧字体かな
知らない
格好いいと思ったからコピペして登録しただけだし
漏れのパソじゃ「よし」で変換されないけどなんて読むんだろうね。
苦しいな
ジサクジエーンって事ですか
つまり87=36(藁
つまらなくなったと言われても黙ってれば良いのに
『リプレイの決まりごと』
ジサクジエンは3回までとする。但し見抜かれなかったものに関してはカウントしない。
>>92 藁ったw
本当にそんな決まりあるのかよ
とりあえずカウント1かな?
たぶんこのまま消えると思うが
自己宣伝の自作自演はそんなに責められる事ではない。
悪質なのは人を落とし入れる時の自作自演である。
とりあえず87が誰だっていいじゃん。
36 ◆BEWG3Glg氏もそれがどっちだろうと
釈明レスはしない方がいいだろう。
というわけで再開↓
>>36氏
煽りは透明あぼーんで見なかった事にしなさい
専用ブラウザならできるでしょ
バカはほっとけ
じょじょに楽しく引き込まれていくのがリプレイの良いところだ。
自信を持って頑張ってほしい!
家中が不安定な状態でありながらも、景虎軍はその勢力を拡大していた。
氏康死後の混乱に乗じて小田原城を包囲。
他城からの援軍を、その城を攻めるとの偽伝令によって巧みに牽制して寄せ付けず、援軍なき小田原を三ヶ月あまりで開城させた。
さらに勢いに乗って玉縄城を攻め落とし、北条方に大打撃を与えたのだった。
対する西部戦線では織田の烏峰城主明智光秀を調略、これを城ごと寝返らせた。
だが景虎の真骨頂はここからだった。
景虎は光秀とその一党を駿府に転封。逆に武田家旧臣穴山信君を織田との最前線に追いやった。
他の旧武田家臣も残らず北条・織田方の臣と入れ替わるように最前線へと追いやられ、中央から遠ざけられてしまった。
そんな処置にもちろん不満の声があがらないはずはない。
しかしその声の多くは景虎に届かず、届いたものもただ黙殺されただけだった。
そしてついに衝突が生じることになる。※1
箕輪城を進発した武田勝頼率いる3000の兵が行く先も告げず南下を始めたのだ。※2
すわ謀反かと、躑躅が崎館内は色めきだった。
信玄没後、残った家臣達の多くが戦わずして景虎に降ったときとは状況が違う。
もし今信玄の遺児が蜂起すれば、怨嗟の声をあげている武田家旧臣たちはこぞって立ち上がるだろう。
だからこれは決してただの3000ではない。
一戦して敗れば終わる話ではないのだ。
#---------------------
力つきました。やはり体調がまだ
次回勝頼の陣中から
※1
軍団長にしたら転封しておりました
※2
なんか南下してきたので「目標」を見たら表示してませんでした。
本気ですわ謀反かと思いましたよ。
諏訪謀反
なんか南下
狙ったか?
100get
102 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/21 01:37
コテハンがうざいのか?
終わったスレをageる人物もまたウザし