【禄寿】小田原北条軍団に質問はあるか?【応穏】

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124北条直重 ◆AE94JkIU
皆様方こんばんは。直重でござる。

氏照御叔父殿(>>120)。
お久しぶりでございます。
御仕事に御励み下され。

今読んでる本で面白い話があったので紹介。

北条氏綱が江戸城を奪取して両上杉との対立を深め、両家に対抗する為に越後の長尾
為景に好を得る為に書簡を出しました。その書簡にまつわる話です。
氏綱は為景に好を得るために達磨の絵を送ったそうです。その絵は為景に気に入られ
ずに受け取らなかったのですが、氏綱の方は(まだ知遇を得てないにも関わらず)鷹を
所望したそうです。
結局鷹を二羽(老鷹と若鷹)貰い受けたのですが、使者は信濃・甲斐経由で相模に帰路
を取りました(上野経由は上杉の軍で通行できず)。ところが武田信虎に足止めを喰ら
い、足止めを解く替わりに為景から貰った鷹を所望され、老いた鷹を渡しました。
氏綱は若い鷹を手に入れたのですが、後で信虎が自分の鷹が老いた方だというの知り
結局は交換されてしまいます。
その経過を氏綱は為景に先の達磨の絵の変わりの絵を届ける際に書面にしるしたそう
です。

初対面の相手に絵を受け取るかどうかも分からないのに鷹を所望してしまう氏綱に北
条家らしい旦那気質が見える気がいたします。
為景との書簡の遣り取りは5,6回あったそうですが、為景への宛名が最初は'殿'当
てだったものが最後の方では'為'へ'岡'よりというような宛名になっています(岡は氏
綱(糸岡)の右側)。結構REALな氏綱も当家の御曾祖父殿のように茶目っ気があったのか
もと想像してしまいました。