◆ 武田騎馬軍団 vs 三國志VIII ◆

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1武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2
┏━━┓ 「明日は其方旗をば瀬田にたて候へ…」
┃掠疾┃ 先君の遺命に従い、上洛を目指す三万五千の甲軍が山道を抜けると、
┃如如┃ 曹操軍と袁紹軍が黄河を挟んで対峙する後漢末の中国に辿りついた。
┃火風┃ 「こ、これはどういう事だ」
┃不徐┃ 周囲に見えるは古代中国の城郭と民衆たち。
┃動如┃ 夢うつつにも事態を察した重臣達はただちに軍議を開いた。
┃如林┃ そしてそこで得た結論は…。
┃山侵┃ 「いつ如何なる場合にあっても信玄公のご命令は絶対であり、
┣━━┛  これを曲げる事は御旗楯無に誓い申して許されぬ。腹を決めよ」
┃     果して彼ら武田騎馬軍団は上洛を果たす事ができるだろうか?
┃     御旗楯無、御照覧あれ!!
┃    (参戦する武田騎馬軍団と本編の大陸地図は>>2-5の辺りを参照)
2武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2 :02/02/16 03:39
※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼■┓※※※上党┏━■━━━━━■━━━┳━━━━■━━━■遼東※※
※※※※┃※※※※※■┓※※※業β┏━━━┳■渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━■━┓※┗━━━■平原※※※   ※
※西平■┫※┏■━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━■┻━┓※
※※※※┃※┃※※┗■━━━┳━━■※┗■濮陽※済南※┃※
※天水┏■※┃長安※┗┓宛┏■許昌┗━━┫※※※┏━■┛※※
※※※┃┗━■━━━━■━┛┗┳━━■━■小沛※┃※北海※※※
※※※┃※┏┛※※※※┣━━━■━┓言焦┃┏━━┛※※※
※武都■━■漢中※新野■※※※汝南┃※※┗■下丕β※
※※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※┃※※┏┛※※※※
※ミ音■━┻■━━━━■━┓※※※┃※※■広陵※※
※※※┃※※┗┓永安┏┛┏■江夏※■寿春┃※※※※
※※※┣━┓※■━┳■━┫┗━┓┏┻━━■┓抹陵※
※※※┃巴■━┛※┃江陵┃柴桑┗■廬江※┃┃※※※
※成都■━┛※武陵■※※■━━━┫※┏━┛┗■呉※
※※※┣■建寧※※┣━■┛※※※■━┛※※┏┛※※
※永昌■┃※※零陵■※┃長沙※※翻陽※※※┃※※
※※※┃┃※※※※┗■┛※※※※※※※会稽■※※  (C)三國志VIII
※三江■┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※               作成:武田騎馬軍団
3武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2 :02/02/16 03:40
…西暦1573(200)年…
登場武将
 武田義信(35)…武田氏と三条氏の血統。本編の主人公。
 武田勝頼(27)…武田氏と諏訪氏の血統。
 武田信豊(?)…武田信繁の息子。年齢不詳。勝頼に追従する。
 武田信廉(45)…信綱とも。逍遙軒。信玄の影武者を務めた事で有名。
 穴山信君(32)…親族衆筆頭。本陣護衛の長。民政に優れる。
 馬場信春(58)…四名臣。譜代家老として築城や戦闘に参与。本編では51歳。
 山懸昌景(43)…四名臣。三郎兵衛尉。兄譲りの先鋒隊・赤備を率いる勇将。
 内藤昌豊(51)…四名臣。副将格。小荷駄隊を率いた事あり。
 小山田信茂(34)…歴戦の勇者。投石隊を率いる。後に信長についた。
 小幡信貞(33)…上野豪族。主家を点々として武田家につく。
 真田信綱(36)…二十四将の一人。武略に秀でていた。
 土屋昌次(27)…徳川の鳥居信之と一騎討ちを行ない首級をあげた勇者。

惜しくも今回武田騎馬軍団に参加できない人物
 武田信玄(53)…32年間、武田家当主として名を馳せた後、逝去。
 高坂昌信(46)…四名臣。信濃統治に功績を残す。
 山本勘助(72)…死者。
 真田幸隆(60)…鬼弾正。得意の謀事で武田家に仕えた。
 三枝守友(36)…二十四将の一人。勇将。
 秋山信友(42)…当時は美濃岩村にあった。

 跡部氏、長坂氏など勝頼寵臣の登場も考えていたが残念ながら割愛。

史実では奇しくも信玄より「三年間喪を隠せ」と遺命があった三年後、
その多くが長篠の戦役で討ち取られ、十年後には信長に滅ぼされている。
4武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2 :02/02/16 03:41
 名   前  年齢  武 知 政 魅

 武田義信  (35)…89 49 55 94
 武田勝頼  (27)…93 48 74 72
 武田信豊  (25)…76 39 63 76
 武田信廉  (45)…61 68 72 76
 穴山信君  (32)…61 64 83 67
 馬場信春  (51)…90 71 70 76
 山懸昌景  (43)…92 76 62 79
 内藤昌豊  (51)…73 70 77 72
 小山田信茂(34)…80 66 68 61
 小幡信貞  (33)…76 47 55 63
 真田信綱  (36)…87 50 68 69
 土屋昌次  (27)…88 40 32 75
5武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2 :02/02/16 03:46
三國志VIII http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/Rlsan8.htm
勿論、パワーアップキットを用います。

ゲームスタートは西暦200年の広陵。当初は放浪軍かと。
まず最初の選択肢としてこのまま広陵で旗揚げするか、
あるいは何処かの群雄に味方して戦場を駆け巡るか、
の2つが考えられるが、果して如何してくれようかな。
ご意見あらば是非よろしくお願い致す。
やっと書き込めるようだな、心から叫ぼう、6ゲットと。
7無名武将@お腹せっぷく:02/02/16 03:58
勝頼「我等は何時如何なる時においても天下を獲るために戦うのみ。
    旗揚げじゃ!」
信春「あいやまたれよ。天下獲りは確実なものでなければならん。
    お館様のやり方を踏襲し、利用できる勢力は悉く利用するのじゃ。
    最後に笑うのが武田家であれば良い」
義信「…………」
つーか、何コレ?
9武田騎馬軍団:02/02/16 04:11
まあ、この続きは後日、な
10無名武将@お腹せっぷく:02/02/16 04:21
ゲーヲタの自己中オナニースレってここですか?
11武田騎馬軍団:02/02/16 04:33
かっかっかスレの方向性も見定めずに煽るとはまことせっかちよのう。
あまり早いと嫌われると申すではないか、ん? >10よ
12無名武将@お腹せっぷく:02/02/16 04:44
スレ潰しちゃっていいですか?
旗揚げするなら、寿春の方がいいよ。
人口が多いし兵糧の生産力もあって多くの兵士が養える
14暇人:02/02/16 04:47
時は後漢王朝14代・献帝の御世

2世紀に渡り大陸を統治してきた王朝もあいつぐ反乱と群雄の台頭によって衰退の色を濃くしていた

形骸化した朝廷の威信は地に落ち有力な群雄が次なる覇者を目指して抗争を繰り返していた

建安3(198)年12月、朝廷の擁護者・曹操は 徐州に孤立した呂布を攻めた
下[丕β]城に篭もって頑強に抵抗した呂布だったが最後は部下の裏切りにあって捕らえられ刑場の露と消えた

この勝利によって曹操は「中原」のほとんどを得た

明ける建安4(199)年1月
大陸北部で繰り広げられていた冀州の袁紹と北平の公孫[王贊]の攻防も終焉が訪れた

易京に砦を築いて袁紹の北上を阻止していた公孫[王贊]は力つき自害
これによって北は袁紹の掌握するところとなった

淮南で「成」を建国したものの曹操に敗れて衰退していた袁術は
兄の袁紹を頼ろうとしたが曹操のもとから派遣された劉備によって北上を阻止され
乱戦の中に消えた

しかしその劉備も曹操暗殺計画への参画が発覚
曹操の攻撃を受けることになる

大敗を喫した劉備一党は四散し徐州を守っていた義弟・関羽はやむなく曹操に降伏した
かくして華北は袁紹と曹操に二分され両者の対決は避けられないものとなった

曹操は、袁紹の南下に備えて後顧の憂いである宛の張繍を降伏させると直ちに主力を北に向けた

しかし、南方にはまだ「江東の小覇王」孫策が残っており孫策もまた中原への進出を狙っていた

曹操と袁紹、そして孫策による天下分け目の戦いが今始まろうとしていた
15あぼーん:あぼーん
あぼーん
つか荒らす方もやる方もsageでやってくれ
>>7
勝頼様はさてどう出る事やら。

>>8
ええと…>>10に回答があるようです…。

>>11
擁護恐れ入ります。

>>12
余命幾ばくもありませんので、もうちょっと猶予ください。

>>13
とりあえず向かって見ます。

>>14 暇人
こちらもかなりの暇人です、ありがとうございます。

>>15
参りました。

>>16
仰せの通りにする所存です。
<この世は夢ぞ ただ狂へ>
武田騎馬軍団は信じられるはずもない事実を悪夢の心地で受け入れながら、
突然、誰かの声で急ぎ陣幕を張り、議論の席を設けた。

一体、これはどういう現象なのか? まずは何をすればよいのか?
本国に帰ることはできるのか?
激しい議論が戦わされた。激しく罵る声もあれば、怯えて泣き出す者もいた。
その中、長く沈黙を保っていた山懸昌景が1人呟いた。

「…ここはやはり当初の方針に従い、上洛を試みるべきではないか」

一同が唖然とした。
「馬鹿な! ここは天正年間の日本じゃないんだぞ」
「貴殿、気でも狂ったか。もっと現実性のある提案を出せ!」
飛び交う罵声と喧騒に昌景は怖じる様子もなく答えた。
<山懸昌景、存念を申し開く>

「拙者は何も思いつきで言っているのではない。落ち着いて聞け。
 まず貴殿らは、このような理屈にあわぬ状況に打開策があるとお思いか?
 これは常軌を逸した悪夢である。悪夢は目覚める他に解決の手立てはない。
 しかし我らは悪夢から目覚める術を知らぬ。
 ならば、ここで我らは些事を忘れ、物狂いする他あるまい。

 何のために都を目指すのか、果して戻る術はあるのか、…それはまだ問うな。
 このまま答えのない問題と格闘するのは、海水で喉の渇きを潤すに似て、
 絶望をより深い絶望で埋めるだけだ。今はひたすら何かに向かって前進し、
 天の思し召すものの正体にぶつかるまで突き進むべきではないか」
<都はいずこか>

馬場信春は大きく頷き、
「話しはわかった。確かに今の我らには何の希望もない。
 ならば新たに自分から希望の種を作るべきかも知れぬ。
 それにしても都はどこにあるんだろうか。倭国か、許昌か、洛陽か、長安か?」
と問うた。山懸の話は抽象的過ぎていたが、なるほど道理に感ずるところはある。
ならば彼の考えに“実”を与えてやればどうなるか。その思いがこの問いに繋がった。

「倭の国に都を求めよ…と言いたいところだが、
 今、本朝は皇運隆盛で我らに扶翼できる事は何一つないばかりか、
 太平の皇国に大軍が馳せ参じれば、かえって乱の元になる。
 されば、この漢の都を目指さねばならん」

昌景は問い返した。
「許昌、洛陽、長安。…皆はこのうち、いずこに向かうべきだと思うか?」
面白そうだな。
「上洛」といったら洛陽に決まってるだろ。
しかし洛陽に帝はおらんしな
なんだかほんのり楽しみ。
武田さん、頑張ってね。
25韓玄四代目:02/02/16 09:20
支持sage
地図一部訂正
※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼■┓※※※上党┏━■━━━━━■━━━┳━━━━■━━━■遼東※※
※※※※┃※※※※※■┓※※※業β┏━━━┳■渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━■━┓※┗━━━■平原※※※   ※
※西平■┫※┏■━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━■┻━┓※
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※天水┏■※┃長安※┗┓宛┏■許昌┗━━┫※※※┏━■┛※※
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※ミ音■━┻■━━━━■━┓※寿春■━━■広陵※※
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※三江■┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※               作成:武田騎馬軍団
<天子か都か>

まず老臣・内藤昌豊がこの時代の都と言えば洛陽だと主張した。
「“上洛”といえば、当然“洛陽”ではないか。衰退したりと言えども
 この国の都はやはりここを置いて他にはあるまい」
一同うなづく。

「だが都に天子はつきもの。天子のない都など都とは思えませぬ」
不意に親族衆筆頭の穴山信君が口をはさむ。
「では許昌に行けと申すか。あそこが都とは思えぬ」
「しかし洛陽に何がある?」
「そんなに言うなら、信君殿は1人、小舟で倭国に行けば如何か」
「何をっ」

最年長の馬場信春が2人をさえぎる。
「待たれい。今は論議する時ではない。
 拙者もやはり、はじめに信君殿が仰った通り、洛陽こそが都だと思う。
 異論を出せば幾らでも他に都はあるが、ここは第一印象に従えばよい。
 よって我ら武田騎馬軍団はこれより一路洛陽を目指す事にする。

 さて、ひとまず我らはそのための足がかりを得ねばならん。
 この付近でどこか三万五千の大軍を養える場はないか」
「近くに15万人都市の“広陵”なる都市があるはず。
 他にも数日進めば、より商いの盛んな寿春なる18万人都市もござるが…」
「されば、急ぎ寿春に拠点を構えるべし!」
内藤昌豊「しかし信玄公亡き今、我らに号令するのは誰でござる?」
武田信豊「それは言うまでもなく陣代勝頼様にござりましょう」

「まてまてい」

懐かしい声が陣中に響き渡った。
見れば山懸昌景が一人の立派な大将をお迎えしている。
山懸昌景「武田太郎義信様でござる」
家臣一同「おお…」

武田勝頼「…あ、兄上!! 生きておられましたか!」
内藤昌豊「これは…しばらく見ないうちに一段と御館様の生き写しに」
山懸昌景「実は信玄公に義信様が蟄居を命じられた後、信玄公の苦衷を察し、
切腹を命じられながらも、この昌景が処罰覚悟で匿ってござり申した」
武田信廉「これで決まりじゃな。我らの新たな棟梁は義信様ぞ!」
29武田騎馬軍団 ◆K6X56WF2 :02/02/16 17:48
武田義信「本来、余は当家の采配を取れる筋ではないが、非常の時とあって、
 父上の遺業を継ぎ、余が上洛の指揮を取る事と致す。
 異存のあるものは速やかに申していただきたい」
武田勝頼「なんで異存がございましょうや。兄上こそ武田家の嫡男」
武田信豊「勝頼様がそのように仰せなら臣は何も申しませぬ」
馬場信春「おう。拙者も義信様を新舘様として再びお迎え致そう」

将兵がこぞって賛意を表した。誰かが白馬を義信の前に曳いてきた。
義信はそれに跨ると諸将たちに誘われて軍勢の中を疾風の如く駆けはじめた。
次第次第に歓呼の声は高まって、それはやがて大きな勝鬨に広がった。

「えいえい、おーっ!! えいえい、おおおーーーーっ!!」

山懸昌景は涙でくしゃくしゃになった顔を隠す事も忘れて、
ただ思いのまま、勇ましく鬨の声をあげて風の如く駆けるのだった。
オナニースレキモチワルイ
 σ⌒(`ε´)ペッペッ
>>30
お前は色部スレでオナニーしてろ。
武田義信と武田勝頼とは不仲?
33無名武将@お腹せっぷく:02/02/16 20:35
相変わらずのガイキチぶりやね(藁
晒しage
おもしろい。
応援sage
<和暦・仲哀9年(西暦200年、中華歴・建安5年) 秋>

三万を超える武田騎馬軍団なる謎の武装集団が淮南・寿春を本拠として
数ヶ月が過ぎようとしていた。

偽帝・袁術亡き後、寿春はしばらく都としての煌びやかさを賊徒に奪われ、
無法が支配する所となっていたのを、突如、整然とした数万の軍勢が
半ば強引に城門を半ば押し開き、至る所に孫子の旗をはためかせ、
黙々と占拠する様を、寿春住民は「何事か」と思う前に「正気か」と呆れ、
この恐ろしげでありながら害意の感じられない集団の思うようにさせていた。

住民ははじめこそ、この奇怪な軍勢の為政を快く思わなかったが、
袁術から放免された漢に忠実だった役人を積極的に登用し、
治世の復帰につとめている武田家を見ているうちに、
「袁術時代の血生臭い生活よりマシかも知れない」と気分を改め、
消極的ながらも協力的な態度をあらわしはじめた。

甲州軍がこのような治世に踏み切ったのは、昌豊と信君の策であった。

「郷に入っては郷に従うべきである。甲州風の制度を強引に押しつけず、
 土地の人びとに実務を任せ、住民が慣れ親しむ古い制度を取り戻す事こそ、
 孤軍の身である我らが異国に生きる唯一の術」

義信はこれを諾とし、 寿春の治世の方針に当てた所、
思いのほか容易に事が運んだので快くした。
寿春か。あの幻の武田水軍の登場があるかも。応援。
37無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 03:41
折れもデムパ晒しageしとく
38無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 03:45
電波こええよ

>>37=38
電波はお前1人ですからお帰りください。
40無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 04:38
再びデムパ晒しage
41無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 05:39
2ch新参者は晒し上の意味が判っていないね。
この場合は、上げそれとも下げかね。
面白そうだからROMしてるYO!。
42無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 05:46
新宿のカメラやさんの 階段を下りた茶店は
ジッポーの油とクリーム、あんたの台詞が香った
「言ったでしょ俺を殺して」
普通に楽しみ(W
他国と同盟を結んだりするのかな
44報告人=韓玄四代目:02/02/17 11:25
粘着は一人だけでござろう。
戦国自衛隊のような雰囲気の武田騎馬軍団。
とても楽しみです。
45無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 13:05
糞スレ定期age
46無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 15:11
まあageの方法はアレだが、
定期上げしてくれるというのはありがたいな。
本拠が淮南・寿春か。騎馬軍団と中国の武将が
どのように絡むのかに興味津々(w
宿敵・上杉軍は出てこないか、さすがに・・・
<和暦・仲哀9年(西暦200年、中華歴・建安5年) 冬>

しかし、全てが順調とは言えなかった。幸いにも淮南は米穀が豊かであったが、
やはりそれでも本国に比較して、惣菜の見劣りは否めない。
娯楽の不足、慣れぬ風土。将兵の不満はこんな些事から積もるものらしい。
時折、足軽・雑兵が不満から軽挙に出る。つまらぬ事から住民といさかいが起こる。

反面、土地の有力者は武田家の威勢に進んで馳せ参じ、武田家の士卒が少しでも
快適に政務をとれるよう尽力する事で歓心を得て権益の獲得に務めんとした。

その中で一風変わった男がいた。その男は私心なく民衆の安寧を願ってよく働き、
しかも時には私財を大量に投げ打ってまで政事に参画する。
義信はこの男を高く買い、武田家の相談役として重用しはじめた。
その男の名を魯粛という。

この有能な男のおかげで武田の面々は仕事がやりやすかった。
しかし問題はうちの事ばかりではなかった。
抹陵・廬江に拠を構える小覇王・孫策が 武田家の事を聞きつけ、
ひんぱんに物見(斥候)を繰り出していると言うのだ。
50無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 16:00
武田騎馬軍団さおまえらいいかげん消えてくれない?
はっきりいって迷惑以外のなんでもないんだよ!
糞スレたてて自己満足すんのは勝手だけどさ
何個も何個もたてんなよ!!ゴレァ!!
そろそろ消えて亡くなれこのチンカス野郎!!
こんどこんなスレ立ててたらマジ晒すぞ!!
わかったら即消えろ!!
51無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 16:09
>>50
禿同age
52武田騎馬軍団:02/02/17 16:44
>>50

禿同(w
53無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 16:59
禿同。
ウザ過ぎ。
マスは人に見られぬところでコソ‐リかけや。
54上杉軍団:02/02/17 17:01
55無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 17:08
>50
ならsageろよバカだなあ(ゲラゲラ
56武田騎馬軍団:02/02/17 17:24
>>53

禿同(w
57尼子:02/02/17 17:57
最後は馬騰騎馬軍団によって滅ぼされるのであった・・・










          終了



・・・ご愛読有難うございました・・・
つの丸先生の次回作にご期待ください
58無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 17:59
馬騰騎馬軍団ってアンタ
武田信玄騎馬軍団とか
武田勝頼騎馬軍団って言ってるようなもんだぞ
59無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 18:50
>>57
馬騰は鉄砲3段撃ちの流れ弾で戦死するのであった…
>>50の厨房度は武田騎馬軍団の比ではありません。
sage進行でやっているのをわざわざageております。
言ってることてやってることが矛盾しております。お馬鹿ちゃん(w
そんなに嫌なら放置をすることをお勧めします。
自作自演で場を荒らすのは恥ずかしいことですよ。プッ。
そういう60は武田騎馬軍団
6260:02/02/17 22:49
嬉しい一言だが、私ごときにはとても勤まらぬ。
63無名武将@お腹せっぷく:02/02/17 23:18
というワケでage
641 ◆K6X56WF2 :02/02/18 11:04
<和暦・神功皇后摂政元年(西暦201年、中華歴・建安6年) 春>

軍議の間に集う重臣たち。

義信「将兵の様子が知りたい。兵卒の鋭意は衰えておらぬか」
昌豊「勝頼殿の調練がよく行き届いていておりますれば心配無用と心得ます」
義信「民とのつきあい具合はどうか」
昌豊「そうですな…。近頃は飢民の部落に等しかったこの寿春に
 ささやかながらも秩序と活気を与えた事で民はなつきはじめ、
 将兵も彼らとは仲良くやっているようです」
義信「はじめこの寿春に来た時は賊の搾取ばかりが目立ち、
 殺伐としてとても救いようがない模様だった。それを気の毒に思い、
 当初の志を半ば忘れて民治に励んだのだが、どうやらよい結果に
 つながったようだ」
信君「噂を聞いた汝南・広陵の民も我らの統治を望んでいるとか…」
義信「うむ……。実はその事であるが、新たな領土に兵を割く余裕はあるか」
昌豊「南方の孫策がこちらの隙をうかがっています。難しいかと……」
信茂「いや、全く手がない訳ではありませぬ。…兵舎までお越し下され」

一同が小山田信茂に従って兵舎に向かうと、見なれない風景があった。
足軽雑兵にまじり、寿春の若者たちが共に武芸の鍛錬に励んでいるのである。
信茂の話では、地獄の時代をもたらした袁術軍残党(と、彼らが考えている)
孫策軍がこの地を狙っているとの話しを聞きつけ、
特にこちらで求めてもいないのに土着の民が兵卒に志願し、
このように日々訓練を受けているというのである。

信茂「彼らにしかるべき武装を整えてやれば、おそらく兵の数にも些かは余裕が
 出てくるものかと存じます」
義信「面白い。では武装資金がたまるまでは時節を待とう」
昌豊「それがよろしいかと」
651 ◆K6X56WF2 :02/02/18 11:06
武田騎馬軍団の名を汚すのは本分ではないので
武田騎馬軍団の名を返上して、以後は1となのらせて頂きます。
66無名武将@お腹せっぷく:02/02/18 12:24
>>1
武田騎馬軍団の名は、1575年の段階ですでに時代遅れの軍団と
認識されているので今更汚すもなにもないよ。
で、信長の時代では勝ち目がないので三国志かい。ケッケッケッ。
>>66
ようするにこのスレの1たんを武田厨と勘違いしていると。
議論スレにかえってくれませんか?
国がおっきくなれば人が足りなくなるよ。
初期にもっと人おいたらよかったのに。
69無名武将@お腹せっぷく:02/02/18 13:38
封建制度から抜け出している三国時代の方が軍制としては上・・・かな
ただ士気は低そう・・
70無名武将@お腹せっぷく:02/02/18 14:31
しかしこのスレにいる厨は武田騎馬軍団を叩こうとしているはずなのに
武田騎馬軍団の本陣には全く出向いてないんだよな
まあそこが厨の厨たる所以なのだろうけど

とにかく指示age
応援。でもちょっとまとめて書いてほしい。
武田騎馬軍団の名はこの内容なら上がると思うので、
勇気を奮ってコテでもいいと思う。
こりゃ面白いね。

純粋に応援しとるよ。
73無名武将@お腹せっぷく:02/02/18 22:09
天才武田信玄がかつて率いた最強の騎馬軍団が雄大な中華大陸
の夕日をバックに駆けていく姿を想像しただけで、ワクワクし
てきました!応援してます!雄大な仮想戦記を書ける才能が私
にもあったら…ちょっと羨ましいですが、ここは1さんの才能
といきいきとした描写に期待してますので。今後の動向に曹氏、
孫氏等がどう対応していくのでしょうか?暫くは目が離せませ
んね!期待age!
741 ◆K6X56WF2 :02/02/18 22:10
<和暦・神功皇后摂政元年(西暦201年、中華歴・建安6年) 夏>

その日の武田家はやや慌しかった。武田軍が拠点の固めにもたついているうちに
曹操が孫策への備えにと、汝南・広陵に兵を進駐させてしまったとの知らせが
届いたのである。
昌景「しまった。先手を打たれたか」
勝頼「言わぬ事ではないな。だから俺があれほど早く兵を置けと言ったのに」
信茂「北方に袁紹という大敵を持ちながら南下して来るとは…」
信廉「しかし驚き申した。物見を出しているのは孫策ばかりと思っていたが、
 奴らがこちらの動向にも注視しているとは気づかなんだわ」
当面の脅威は孫策ばかりと思っていた彼らはおのれの不覚を強く恥じた。
昌豊「御館様。東西に曹操、南に孫策。これは苦しい戦いになりそうですな」
義信「……」
勝頼「兄上、ここはすぐにも曹操を討つべきですぞ」
信豊「勝頼様の申す通り、まだ体制の整わぬうちに奇襲するのが上策かと」
信春「それはなりませぬ。まだ当家にそのような力はありませぬ」
昌景「左様、いずこかに軍を進ませればそれこそ諸侯の思うまま。
 その日のうちにこの寿春は群雄の手に落ちますぞ」
勝頼「何を言う。我ら武田騎馬軍団に敗北があるものか。兄上、ご決断を!」
皆が義信を注視した。義信の目が細まった。
義信「……決めた。軍費の全てを解放せよ!」
勝頼・信豊が驚喜した。
義信「間違うな。誰か魯粛をよべ」
魯粛「そこもとはここにございます」
義信「そこか、魯粛。今の話は全て聞いたな。余は決した。
 今こそ孫策と結ぼうと思う。金に糸目はつけぬ。全権を与えるゆえ、
 何としてもあの男と同盟を締結して参れ」
751 ◆K6X56WF2 :02/02/18 22:32
<和暦・神功皇后摂政元年(西暦201年、中華歴・建安6年) 冬(上)>

孫策軍のもとに武田家の使者が送られるようになって久しい。
ここは廬江のある館……。美しい青年が客を夜通し歓待していた。

「魯粛、久しぶりだな。蛮族の様子はどうだ」
義信の主命を受け、孫策に南方進出の戦勝祝いを廬江まで届けた後、
魯粛は旧友・周瑜の館に招かれていた。周瑜は孫策の義弟である。
「何でも千年のちの世から現れたと吹聴しているようだが、
 いったいどういう迷信の持ち主なのだ」
少し酒量が過ぎたらしい。周瑜は常にない調子で多くを魯粛に訊ねた。
武田家はどこから何の目的で淮南にやって来たのか?
上洛を望んでいると吹聴しているらしいがそれは真実か?
曹丞相と袁将軍の戦いに乗じて大事を成すつもりがあるのか?
しかし魯粛はいずれの質問にも笑って答えず、
「…弱りましたな。それについてはそこもとも…。
 しかし、その答えがいずれにせよ…」
杯を干す。
「我が君に孫伯符様と矛を交えるつもりはありませぬ。
 それだけでは不足ですかな」
「ここ数ヶ月の間、何かにつけて“戦勝祝”だの“出産祝”だので
 しきりに結構な大金が送られてくるので、それは充分解っている。
 おそらく武田家の収益のほとんどがこの外交費に使われているに違いない。
 それよりも私が知りたいのは、“武田騎馬軍団”なる勢力が
 孫家にとって真実、よき同盟相手たりえるかどうかだ。
 そなたが仕えている主君であると言うだけでは答えにならん」
杯が再度満たされる。
「そうだ、そこなのだ。何故、そなた程の男があの東夷に従っているのか?」
761 ◆K6X56WF2 :02/02/18 22:47
<和暦・神功皇后摂政元年(西暦201年、中華歴・建安6年) 冬(下)>

「…それは貴殿と変わりありません。貴殿が伯符様に仕えるのは、
 伯符様が天下の何処に向かうのかを見たいからではございましょう。
 そこもとも同じ事。
 成る程、“武田騎馬軍団”を常識の眼で見れば、
 菱形の奇妙な旗印を使って文字と絵柄や記号の区別もつかぬ、
 生の魚も平気で食べる、卓や椅子を嫌う、儒教にも少し疎い、
 呪術めいた言葉を使う、漢の国号を明などと間違える、
 誤った年号を使う、天子は1人ではない等と不遜な事を言う、…、
 一見、ただの蛮族です。しかしよく見れば、意外に迷信を嫌い、
 新しい農業・商業を知っており、なぜか天下の情勢に明るく、
 軍馬はよく鍛えられており、礼儀作法も彼らなりに整っていて、
 兵法にも驚くほど通じている。…これは尋常の集団ではない。
 そしてこの不思議な蛮族が、単なる軍閥や賊徒とは違った目で
 何かとてつもなくでっかい事を企てている。
 そこもとは彼らがどこへ行くか知らない。
 おそらく彼ら自身も本当は知らないのだろう。
 そして…、いや。……ああ、もうこの先は言葉にならんよ」
月明かりが強くなった。
魯粛は立ちあがって窓から月を見上げた。

妻が新たな肴を持ってきた。
周瑜は旧友の仕事に手を貸してやろうと思った。
純粋に読み物として楽しめますわ。

板が度々dj状態ですが、ぜひ完結まで頑張ってくだされ。
78無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 13:42
ひさしぶりのデムパ厨晒しage
このスレ読むと、歴史小説の難しさがよく分かるよ…。
史実ベッタリじゃちっとも面白くないけど、
仮想ばっかりだと同性のオナニーを延々と眺めているくらいに辛い。

んで、バランス感覚を欠いた>>1を晒しage!
80軍師A:02/02/19 14:23
>78-79、>37-38のように、このスレを攻撃する人間は
何故か時間をそう離さずに連発で現れるようですな。
これが何を意味するのかは水準以上の頭脳を持った人間には
容易に分かることでございましょう。
そういうこと言うと、水準以下の頭脳の持ち主がまた暴れるから
やめとけ(ワラ
82軍師A:02/02/19 14:33
失礼。
そして今度は時間をずらして叩くのでございましょうな。
カンラカンラ。
歴史小説?
このスレは三国志8のリプレイだと思ってたんだけど違うの?

支持sage
84普段はヲチ板住人:02/02/19 16:10
軍師A殿:
その論理で行くと、80=81=82でしょうか?ageてるし。

あ、漏れは>>79です。
うーん、37&/or38=78だと思うけど、漏れは>>78に不支持という点で一致
したのでカキコしたわけです。だいたいageられた直後のカキコなんて普通じゃん。
ただし、自己陶酔がみっともないとは感じたが、デムパとは思ってません。
文章には一応の整合性あるし。読むのは拷問だったが(w

マジレスで何だか申し訳ないのでsage。
85普段はヲチ板住人:02/02/19 16:12
でもやっぱり糞だと思います。ハイ。
>>84-85
貴殿が自らオチ板住人と名乗り出でし事、
拙者感服いたしました(感涙
87軍師A:02/02/19 17:20
>84
口だけでは何とでも(w
それは私についても同じだがね。
だから80=81=82と思って頂いても構わん。81殿はsage、私はageだが。
気に入らなければ、拷問ならばわざわざ読まずに無視すれば良いものを……と。
またはヲチ板の分国法、ヲチ先を荒らすな、これに従えば宜しかろうに……と。
私はそう思ったのでね。
ここに直接手を下さずヲチ板にスレでもお立てになりなさい。
88無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 17:35
お前ら全員糞厨房センズリ、オナニーヲタは氏ね。
このスレはこの板の伝統であるリプレイスレとして
「今から三国志をやります」「ワシ、韓玄だけど」の流れを汲むものでしょう。
つまりゲームのプレイ状況を脳内補完して物語仕立てにし、実況するのが目的で、
一部の人達が大好きな架空戦記とは無関係のはずです。
それを取り違えての意見や批判は無意味です。

内容から見て長編になりそうなので、容量の問題もある以上、
声援も含めて意見や批判は別のスレでやるのがいいと思います。
90無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 17:43
元祖オナニー厨晒しage
厨房の行動パターン
 煽り→失敗
 荒らし→あぼーん
 泣き言→徹底論破
そろそろ敗北を認めて他の板にいって欲しい。
92無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 17:47
軍師ってのは山本勘助か?
93軍師A:02/02/19 17:49
いや何進の軍師です
色部がいなくなって他のターゲットを探してるんだろう
ほっとけ
リアル社会と同じで、ガンつけても指さしてもダメ。
味方面して騒ぐ奴が一番邪魔してるなって思うんだがどうよ。
9684:02/02/19 18:11
「氏ね」とか「厨」だけというのも何だか…。
このスレの痛さが架空戦記のそれと共通すると思うのは漏れだけ?
「ワシ、韓玄だけど」は自己陶酔の微塵もない名スレだったが。
(後半は、変なのも出てきたけど)
>>95にはやや同意。すると、漏れは滑稽なピエロか…(´д`)
>すると、漏れは滑稽なピエロか…(´д`)
わかっているのにわざわざ書くってことはただ相手して欲しいだけのようだ
以後放置でよろしく
98無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:27
>>1-97
全員、滑稽を通り越して哀れ。晒しage。
1が書き終わる前にdat落ちか余計なカキコで終わるな、このスレ。
99無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:30
>>98
dat落ちはないよ
だってここには定期的に晒しageしてくれる人が「何人も」いるからね
>>98なに気取ってやがるてめぇこそ哀れナリ。信玄にカマ掘られて氏ねバーカ。
101100が取れなかったので:02/02/19 18:32
┏━━┓
┃掠疾┃   101番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://salad.2ch.net/warhis/
102無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:39
オナニーやろうの巣窟スレの曝しあげ!
オナニーしてろぼけ!
103軍師A:02/02/19 18:42
オナニーのどこがいけないのですか?
貴方達はオナニーしたことがないのですか?
しつこくageてくると云う事はオナニーのし方を教えてほしいということですか?
104武田騎馬軍団:02/02/19 18:43
有象無象の者どもがおるようだが、支持者がいることも確か。
その者達(手前も含む)のためにも気にせず書き込みを続けて欲しいのう。
しかしオナニー野郎晒し上げなどと書き込むこと自体が
他人から見ればオナニーに変わりないことには気付かぬようじゃな。
カンラカンラ。
105無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:44
じゃ、お前のオナニーの仕方を教えるスレに変更しようじゃないか。
とりあえず、聞かせてくれよ。
ホットケ(◕ฺ∀◕ฺ)
107無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:52
>>105
素っ裸でがんばります。
108あぼーん:あぼーん
あぼーん
109あぼーん:あぼーん
あぼーん
>103のは今までのと口調が違いすぎるな

別人?
111無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:56
何でネタを提供しようとしている人を叩くのよ?
わけわからん
112無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 18:58
左手だとどうしても上手く逝きません。
どうしたら(・∀・)イイ!でしょうか?
113無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 19:14
迷知障現る!

    
114あぼ〜ん:02/02/19 19:17
一日ぶりに来て見ると荒れ模様に驚きました。
それにしても謎なのは>>8は何が気に障ってこのスレを潰そうとしているのでしょう。
電波の考える事はわからん
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1013193198/46-58
今同時刻にこのスレ同様に荒らされているスレ多し。
全部
>>8
の仕業か?
とにかく、このスレたてやつ。ヒッキーだな。
よって、さげ
武田騎馬軍団が三国志の世界にいっただけで、他に叩く材料もなく
どうして1が電波呼ばわりされるのか不明。
上杉軍団スレも荒らされていたぞ
信長の野望レビューも荒らされていたし、無差別荒らしじゃないの?
とりあえず自治スレへ行ってみる
全く同じ荒れ方だな
アホが一人いるだけか
憶えよう、放置。

       〜三戦板広報〜
新作楽しみにしてますので、頑張って下され>1

しかし、武田軍団に日本人の軍師的存在がいないのが痛い。一番智謀に優れてるのが山懸昌景ではねえ>4
だから魯粛の役割が大きくなるということですか。
1231 ◆K6X56WF2 :02/02/19 21:18
(前レス >>76
<和暦・神功皇后摂政2年(西暦202年、中華歴・建安7年) 春>

当主・義信が、信豊の薦めにより、新たな室・沈娜を娶り、
武田騎馬軍団一同、俄かに春めくその頃…。

中原に君臨する曹操軍の本営に一騎の使者。
南方の守りを預かる孔融からの急報だった。

使者「丞相! 孫策軍が武田騎馬軍団なる勢力と同盟を締結した
    由にございます」
曹操「武田なる軍勢に関して新たな情報は届いてないか」
使者「は。総勢、約四万ほどの大軍で、烏丸族の如く馬を自在に乗りこなし、
    中華とは違った文明を持ち、兵法の心得もあり、油断なりません」
曹操「面白い話だな。しかし余は袁紹との決戦に忙しい。
    如何程のものか知らぬが、構ってやる余裕はない。
    暫くは挑発しながら動向を見定めるよう孔融に伝えよ」
使者「ははっ」

使者は座を外した。騎兵が駆け足に去る響き。

郭嘉「じっ、丞相、よろしいのですか?! 挑発しながらなどと…。
    ただですら我らには手勢が不足しておりますのに…」
曹操「ん。なんだ、奉孝。お前、あの東夷が怖いのか?」
郭嘉「東夷を恐れるのではなく、面白半分に当初描いた戦の道筋を
    簡単に変えてしまう丞相の采配を怖れているのです!」
曹操「まあそう言わないでくれ。何せ面白味の薄い袁紹との戦の前だ。
    余興までに東夷の出方を狙ってもいいではないか(大笑)」
1241 ◆K6X56WF2 :02/02/19 21:18
<和暦・神功皇后摂政2年(西暦202年、中華歴・建安7年) 夏>

寿春に和式の建築物が増えた。煉瓦の香る城壁の各地に瓦つきの矢倉が
備え付けられ、都心には寿春ヶ館と呼ばれる木像の政庁が置かれた。
本日はその政庁・寿春ヶ館に、一人の男が捕縛された姿のまま、
足軽たちに引きずり出された。曹操軍の南方を預かる孔融の参謀を
命じられている荀[或〃](以後「荀或」と表記する)であった。

荀或「ぶ、無礼な! 私は仮にも曹丞相の臣・孔融殿の使者として
    遠路、参った者であるぞ! それをこのような捕縛の身に…」
魯粛「これはよく参られた。早速だがご用向きをお聞かせ願えまいか」
荀或「おい、聞いているのか。早く縄をほどけ!」
勝頼「用向きを申せというておるのだ」
荀或「よっく聞け。貴様らは東夷の分際で漢土の民を誑かし、
    偽帝・袁術の遺臣・孫策の如き国賊と結託して
    乱を企んでいると、かように丞相は思し召しだ。
    おそらく近々、南方軍の先鋒を預かる孔融殿が征伐を
    命じられるであろう。私はその警告を伝えに来たのだ」
勝頼「何を言うとるのかよく解らん。要するにお主、斬られたいのか」
荀或「違う! 私は、死にたくなければ身の振り方を考えろと…」
信綱「無礼なり、斬り捨てましょう」
義信「まあ待て。…客人、荀或と申したかな。残念ながら我ら、
    東夷の生まれなれば、漢朝の大義も事情も解さぬ。
    よってそちの言う事は我らにとって直接の意味がない。
    ただ、このまま手ぶら(或いは首ぶら)で返しては
    そちの面目も立たぬであろう。
    取り合えず、こちらからも一つ口上を申して置くので、
    丞相とやらか孔融とやらに一言洩らさず伝えておけ」

武田騎馬軍団が遺君・信玄公の命令を仰ぎ、上洛を目指している事、
そしてその間に立ちはだかる者は何人たりとも許さぬ事、
天下に野心は持たない事、
以上が義信の口から述べられた。荀或はこれまで持っていた軍閥・
国賊のイメージからかけ離れている彼らの姿に顔色を変えた。
〜ただいま、デムパ厨が公開自家発電中〜
     皆で見物しましょう
>>1 ◆K6X56WF2
頑張れ。
オナニー野郎も粘着デムパ荒らしも共倒れになってホスィ…。
支持者もジサクジエンの臭いがプンプンするぞ、ここ。
別に1がネタかいてたっていいじゃないかよ
どうも最近はアホ厨が多くて困るな・・・
みんな同一人物かね
129__:02/02/19 21:54
>>127
じさくじえんはあなただとおもいまふ。
1301 ◆K6X56WF2 :02/02/19 22:26
<和暦・神功皇后摂政3年(西暦203年、中華歴・建安8年) 秋>
【初陣・汝南の戦い】

いよいよ武田騎馬軍団がこの国に割拠して三年目。先君のご遺訓に従い、
三年の間、民治に励んだおかげで寿春も充分に育ち、軍備も一応整った。
北方では今だ袁紹と曹操が睨み合いを利かせている。

信綱「秋はあけぼの」

信綱が意味不明な事を言っているが、「時は今」だ。
戦役の触れが寿春を駆け巡り、足軽雑兵が揃えられ、汝南に攻めこむ準備が揃った。
土着の若者たちも陣笠、具足を身につけて、整然とした姿で陣列に加わっている。
直立不動。私語も、そして余所見もする者がいない。

魯粛が用意させた演壇に立つ武田家の重臣たち。

義信「理想的な軍隊であるな」
昌景「義信様の軍にござる」
魯粛「義信様。今こそ彼ら兵卒に檄を飛ばしてください」

義信が大喝して四万五千の将兵に出陣の声をかける。

「武田騎馬軍団は総勢45500。迎え撃つであろう曹操軍は45300。
 ただし敵には援軍が見こまれる。
 例えこの一戦で曹操軍を討てずとも、ただでは帰らないつもりだ。
 心して事にかかって欲しい」

(嗚呼、これぞ武田騎馬軍団。いざ戦場に赴かん)
1311 ◆K6X56WF2 :02/02/19 22:31
【戦闘の顛末(上)】
総大将・武田義信 参軍・山懸昌景
  先鋒・武田勝頼 後備・馬場信春

ひどい戦であった。打ちのめされた感が強い。
義信はこの戦で大陸の地理を生かした兵法の恐ろしさ知った。
まず大将・義信の部隊が敵の罠にかかって落石を受けて混乱。
これまで見た事もない巨大な岩や石が将兵を襲う。
たちまち三千もの兵が死傷。川中島の時に味わった恐怖とはまた違い、
人と人がぶつかり合う勇ましさや恐ろしさよりも、
多数の人命がかくも簡単に失われる空しさや凄まじさを
緒戦で思い知らされた。

もたもたするうち、曹操軍に援軍が来た。その数は4万を超える。
合わせて8万。
勝頼「前線の砦にある孔融軍を早く叩かねば。いくぞ!」
山岳に立て篭もる孔融軍に攻撃を開始する武田軍。
山岳戦を得意とする彼らであって、先鋒にある勝頼は自信たっぷりに
一番槍を買って出たが、それが後悔の元になろうとは知る由もなかった。
島国の緩やかな山岳と大陸の険しい山岳での戦とでは、
陸戦と水戦のような開きがあったのだ。
1321 ◆K6X56WF2 :02/02/19 22:35
【戦闘の顛末(下)】

荀或が先の怨みと言わぬばかりに策を巡らせ、山道にある昌景隊に伏兵と見せ、
めいいっぱい銅鑼を鳴らさせた。昌景の部隊は大きく乱れる。
少数の小勢が昌景隊を恐慌の状態に追いこんだ。

山頂より嘲笑う荀或。
荀或「この前の見栄はどうした!」

昌景「ぬおおお」
屈辱の余り、彼らしくもなく馬鹿のように吼える昌景。

伏完の部隊が「余さず殺せ!」とそこに突け入る。
昌景はそれを返り討ちするだけの働きを見せたが余力は既に尽きていた。
張允の部隊が昌景を襲い、これを壊滅させる。

昌景「いかん、引け、引けーーーっ」
勝頼「逃げるなっ。逃げるでない! 巻き返せ、巻き返せ!」

昌景の退却は手痛く、これ以上の戦を続ける事は困難だった。
全軍退却。義信は即座に兵を引く事を命じた。


───武田騎馬軍団敗れる。
この敗戦はたちまち四方に伝わった。
ガムバッテ公開オナニーショウやってます。
皆さん是非見てやってください。
2chは多かれ少なかれオナニー要素がある
いま、鯖dj?
まあ、トンデモ小説嫌いじゃないから期待さげ。
>137
小説じゃないって
139無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 01:44
負けるのかYO!
>139
好きにしてこそのおなにーにございますゆえ
141139:02/02/20 01:58
そういう事かぁ!!
違うだろ小説じゃなくてリプレイだから負けたり勝ったりするんだよ
そんなのもわかんねえのか
143無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 02:03
わがんねぇ
144無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 02:23
>>142
意味不明
オナニー小説なら勝ち続けるだろう、自分の好きなように書けるからな。
だがこれはリプレイだからゲームをプレイして負けたらそのまま負けで書くんだよ。
それとも何かリプレイを知らない奴がいるのか
146無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 02:29
ようは自家発電のオカズが違うってことね。
まあまあ、喧嘩はやめよう。それにしても嫌な荒れ方で。
いざと言う時にはリプレイ職人殿に他の板に避難してもらった方がいい。
その時は漏れもついて行く。
チョット前から変なのがふえてるからな
何だかんだでアンチもレスを楽しみにまってるみたいね。
皆の衆分国法をご覧あれ
ずっと電波スレかとおもってたらリプレイスレだったのね。
152無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 03:37
いえ、デムパスレです
じゃあ電波リプレイスレってことか
154無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 03:40
>>153
正解。
1551 ◆K6X56WF2 :02/02/20 05:59
【群雄、武田騎馬軍団を知る(上)】

先の敗戦は瞬く間に大陸全土に伝わった。
それは「寿春に武田騎馬軍団あり」と言う事が知れ渡った瞬間だった。

曹操の評
「予想以上にだらしのない連中だ。しかしこれで終わるはずはない。
 いや、次はきっとより備えを逞しくしてやって来るはず。
 以後も孔融には帝国の安寧を思って気を怠るなと伝えておけ。
 …なに、この先の事、孔融では不足ではないかと? それは違う。
 彼らは下手に遊ばせておくと、いつ余に歯向かうて来るか解らん。
 伏完・荀或らをつけて、漢朝の敵と戯れさせておくべきなのだ」

袁紹の風評
「聞けば、丞相軍の追撃をかわし、敗戦と言えど失った兵は僅かとか。
 彼らの戦意はまだ潰えておらぬはず。曹操相手に共闘するのも面白い」

孫策の評
「頼りにならん奴だ。おれは弱い奴らは信用できん性質でな。
 同盟の引き伸ばしは保留にさせてもらいたいもんだ」

馬騰の評
「武田騎馬軍団? 南方にも精強な騎馬隊がおるっつーのか。
 しかし何でまた今勢い絶頂にある丞相に戦を挑んだのやら」
1561 ◆K6X56WF2 :02/02/20 06:00
【群雄、武田騎馬軍団を知る(下)】

劉表の評
「一見、勢いは曹操にあるようですが、袁紹もまた公孫度を滅ぼし、
 その勢いは旭日の如しです。天の時が来るまで我々は
 静かに見据えておきましょう」

劉璋の評
「中原を狙うのは袁紹ばかりではなかったのだな。
 どれ、漢中を得たついでに、そろそろ長安も頂くかの」

劉備(袁紹軍客分)の評
「そんな事より関羽や張飛はどこにいったんだろうか…」

献帝の評
「ぶでんきばぐんだん?
 かの田家の末裔に武の美称が加わったのか?
 よく存ぜぬが、朕は都が恋しいぞ…」

曹豹(死亡武将)の評
「この俺は死んで祠の神様になったようだ。
 下界の様子が手に取るように見えてくるぞ」

向井正綱(永昌在野武将)の評
「た、武田家の軍勢が!? この国に流れてきたのは
 俺たち向井水軍だけじゃなかったのか!」
157無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 08:51
まあスレ自体が荒らしみたいなものだからな。
ageといてやるよ。観てもらいたいんだろ?認めてもらいたいんだろ?
158報告人=韓玄四代目:02/02/20 09:31
取り合えず1殿も放置でやっておりますし、
援護されている方も放置の方向で行かれては如何でしょうか?
思いっきりお相手している状況ですし。皆様、冷静に逝きましょう。
それはそうともう終わっておりますが、項鵜リプレイも面白かったですよ。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1013232951/
放置=荒らされ放題
反応=収拾つかず
…他板への移住、てのも「(・∀・)カエレ!」といわれそうだし。
 なんか上手い対処法はないですか、軍師殿?
>159
放置が基本。
徹底放置しているのに荒らし放題荒らしているようだと・・・
それなりに・・・
我らは粛々と分国法に従うべし
162無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 13:44
今日も朝から自家発電ゴクローサンage
>>1はオナニーショウを皆に見て欲しいそうなので是非ご覧あれ。
1631 ◆K6X56WF2 :02/02/20 17:27
<和暦・神功皇后摂政4年(西暦204年、中華歴・建安9年) 秋>

武田家は先の敗戦で意外に痛手を受けていなかった。
ただ、次の戦をどうするかの策を練るのに一年ほど腐心していた。

義信「先の戦で敵勢の姿をこの目で確かめ、並の戦略で当たっても
    容易に勝てる相手ではない事が解った。しかし、あれから
    何も効果的な対策が出ていない。何か良案はないか」
魯粛「良案は特に浮かびませんが、当家の戦に刺激されて各勢力が
    曹操の領土に野心をあらわにしはじめた様です」
信春「袁紹だけでなく、馬騰や劉璋などの群雄が兵馬の錬磨に
    力を入れていると聞きますぞ」
義信「…成程。だとすれば、奇妙にもあの時代に符合するな…」
勝頼「ん。…あの時代?」
義信「そうだ、あの時代と寸分変わりない情勢だ」
昌景「…天子を擁護する思いあがった高官が四方に敵を持っている。
    おう。これは正しく、義昭公の檄から信長包囲網が成立した
    我らの時代にそっくりだ」
魯粛「…まあ、そこもとの知る限りでは、
    董卓が専横を振るったあの時代にもやや似ていますな。
    確かにこれは天の時を得ているかも知れません。
    掲げるべき大義が明確であれば群雄も乗りやすいかと」
義信「決まった。我らは漢帝救済の大義を掲げ、各地の群雄を糾合し、
   “曹操包囲網”を作るのだ!
    この組みたては魯粛と信廉殿に任せる!」
信廉「かしこまり申した!」
1641 ◆K6X56WF2 :02/02/20 17:28
かくして大陸各地の群雄に武田騎馬軍の発する檄文が届けられた。
『我ら異国の者にしても曹操殿の横暴は見るに耐えず…』
書体は信廉の好む痩金体であったが、漢土の民にして見れば
最新的すぎて異国情緒をかもし出しているように見えた。
それはともかくとして、この檄に振れた群雄はすぐさま
武田家に連合参加の使者を送った。

「東夷如きが大義など掲げるとは笑止」と嘲笑う声もあったが、
内心、ご馳走を前にしてお預けを食らっている家畜に等しく、
そのお預けを解いてくれる声がどのようなものでもよかった。

中原と都と天子が、目の前で新たな戦を待ち望んでいるとすれば、
どれほど拙い大義でも、欲深い群雄が乗らぬはずがない。

反曹操連合の戦略はたちまち大陸全土を覆った。


曹操包囲網
参加勢力:武田義信、袁紹、孫策、劉表、劉璋、馬騰
165:02/02/20 18:50
皆さん、ボクの公開オナニーをもっと見て下さいm(_ _)m
まだやってんの?これ
もういいから最終回だけ教えろよ
>>166
どっちだYO!
>>164
痩金体は宋の時代に水滸伝で有名な皇帝・微宗が作った書体ですな
そろそろ荒らしはageないのか。ほら、いつもみたいにageて見ろよ(藁
170無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 21:27
じゃ、ご期待通りage
171無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 21:48
何だか恥ずかしい>>169晒しage。
172170:02/02/20 21:55
>>169に煽られたので仕方なくageました。
煽るほうも煽るほうだが、
簡単に煽りに乗るほうもどうかとおもうぞ?
(??∀??)
このスレ見てヲチ板住人に失望したよ。。。
人のホムペ見て文句いったり荒らしたりするしか
能のない奴は何やってもだめだな
176無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 22:59
>>175
三戦板住人でageますが何か?
気にくわないのは他板扱いにする
能のない>>175には失望したよ。。。
>>176
おいおい。ヲチ板住人がこのスレで暴れているだろ。
よく見てからもの言わないとダメダメ。
覚えよう、放置

     三戦板広報
179無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 23:23
どこにヲチ板住人がいるの?age
さすが得意技は妄想なだけある(w
>>179
めくらはこのスレの80代を見ておくべきかと。
憶えよう、放置

     三戦板広報
182無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 23:41
三戦板住人からも嫌われていることを
認めようとしない愉快なアフォ晒しage。
183無名武将@お腹立腹:02/02/20 23:46
>>180とか
あーもう、だからいちいち厨に反応するなって!
もうここはダメかも…>>1さん、お引越を検討して下され…
184無名武将@お腹せっぷく:02/02/20 23:54
>>180
群盲象を撫でる。
引っ越し先はどこがいいでしょう?
1には悪いが、移転先を誘導してあげていいと思う。
でも本当はこのネタ、この板が一番なんだけれどな。
>>185
こういう悪意のこもった連中がいる限りここは駄目だな。
リプレイなんかはなから興味を持っていなくて荒らしたいだけ。
既に移動しています。
お薦め板
世界史 日本史 PCゲーム なりきり ラウンジ
190無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 00:14
ここでいいじゃん
191無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 00:15
どこにいっても一緒じゃん
もう引っ越しました
お薦め板
最悪 厨房 なんでもあり 人生相談 ヒッキー無職・だめ 電波お花畑(←一番のオススメ)

武士の情けsage
意趣返しにヲチ板に殴り込むのはどうよ?
195無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 00:49
>>194
おお、ガムバレ(w
八つ当たりこそ武田騎馬軍団の真の生き様だな。
憶えよう、放置

     三戦板広報
1ちゃんねるにすれっどたてたらどうでしょうか?
憶えられぬ、放置

     三戦板厨房
正直、>>1が三戦板を放置してくれると有難い。
200無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 01:01
200!
武田騎馬軍団がヲチ板に報復か。おめでてーな。
よーし無名武将、煽りやっつけるぞーとか言っちゃってるの。
もう見てらんない。やっぱり通としては
「武田騎馬軍団vsヲチ板住民」スレをたてる。これ。
しかしこれやると凄まじい戦闘になる両刃の(以下略
202無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 01:03
>>199
禿同(w
このスレの嵐がなにが原因でここまで叩くのかわかった。
原因なし。単に叩く対象が欲しかっただけ。
204無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 01:11
>>203
武田騎馬軍団
武力   0
知力   0
魅力   0
妄想力100
憶えよう、放置

     三戦板広報
ヲチ板云々、てどーせ騙りだろ。
あそこにカキコできない小心者がここで騒いでるだけ。(プ
>>206
放置しましょう
ヴァカを相手にしたらヴァカがうつります
ちょうど良く寂れてきたな、ここ…
2091 ◆K6X56WF2 :02/02/21 17:57
<和暦・神功皇后摂政5年(西暦205年、中華歴・建安10年) 冬>

義信は機能的な造りの軍事都市・許昌の政庁にいた。
次々と各地の諸侯より勝報が届く。
兄の隣で聞く勝頼もさすがに笑みを隠しきれない。
「やりましたな。これで曹操軍は壊滅です」

反曹操連合は見事図に当たり、
曹操の勢力は僅か半年足らずで半分に縮まった。

中原に四方八方より群雄の大軍が押し寄せ、
司隷は荊州の劉表と華北の袁紹とが分かち合った。

武田騎馬軍団も迅雷疾風の快進撃を見せ、
汝南・許昌・[言焦]などの要所を陥落する事がかない、
ごく短期間に豫州全土を征圧してしまった。

驚くほどあっけない勝利だった。
2101 ◆K6X56WF2 :02/02/21 18:02
※楽屋の言葉※

この後も続けられるかどうかわかりません。少しばかり疲れました。
本当は応援頂いた皆さんに一人一人レスしたいところですが、
それも難しい雰囲気ですので差し控えています。
この義理を欠いた現状を情けなく思うばかりです。

まず設定そのものがお笑いである事もあって、
プレイ状況を強引に真面目臭く描き、バランスを取るように
頑張っていますが、なかなか思うようになりませんね。

皆さんの好みに合わないのであれば、何人かの方が仰るように
別の場に移るべきかも知れないと考えています。
>>210
ああ、お疲れ様です。
ああいう蛆虫が多いのは事実ですが、結構楽しんで見てたんで
ゼヒ続きを書いていただきたいところですが・・・・。

微妙ですな。
リンク張れば引っ付いてくるだろうし。
どこか適当なスレを立てるか、即死スレ使って感想や雑談用に利用し
ここではリプレイのみの書き込みにする、とか。

放置出来ない人々が居るのも荒れる一因ですしね。

IP取れる板に移動、これ最強。
>>212
しかし煽りが無くなってしまうと言う諸刃の剣
>>212
しかしバッドタイミングでJBBS死亡・・・
JBBSは素人にはお勧めできない、ということでよろしい?
216無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 21:29
デムパは氏んでも直らないage
ふぁるがいあはどう?
重いから嵐も連続投稿する気がすぐ失せるよ(w
こんなのもある

山賊砦(仮称)
http://rain.prohosting.com/~koshien/cgi-bin/warhiscamp/index2.html
>>218
霜台たん、懐かしいね。誰か応援レスしてあげなよ。
>>210
このスレ色々場面を想像しながら楽しんでいました。
読み物としても面白いので、出来れば続けて欲しいです。
2211 ◆K6X56WF2 :02/02/21 22:12
皆さん、ありがとうございます。
また近いうち続編を掲載しますので、ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。
とりあえず進行中のゲームの方は人材不足になってきました。
ひょっとしたら数年後には武田騎馬軍団全滅するかも知れません(笑)。

(武田家の相性は基本を0にしているのですが、
 これって曹操勢と仲が悪いのかな?)


それと、>>209に間違いがあったので訂正します。

<和暦・神功皇后摂政5年(西暦205年、中華歴・建安10年) 冬>
           ↓
<和暦・神功皇后摂政5年(西暦205年、中華歴・建安10年) 春>
222無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 22:14
余所でやれ
他所に逝ってもまだ追いかけるとか、
相変わらず妄想パワー爆発だな(w

逝くならsageてやる。
>>223
しょうがねぇだろデムパ受信中だし。
何か言われると言い返せずに「放置」の連発だしな。

最後通牒sage。
225真・スレッド&rlo;止停&lre;ストッパー:02/02/21 22:43
書けませんよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
226無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 22:43
あああ
まじ?
228無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 22:44
なんで削除されんの?
rlo
>225
&lre;の例は初めてだから騙された
しかし&関係は他の板じゃ使えないはずなのになあ
>231
本物のスレッドストッパーは
225 名前:真・スレッドストッパー 投稿日:停止
書けませんよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
233無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 23:15
釣果は5匹か(w
3匹だろ
235無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 23:18
更にルアーに喰いついた1匹(w
>>235
釣れたYO!
まだ二匹目はこないか〜
しかし煽り・荒らしは釣りやすいってのは本当だね(w
しかも>>235を見る限り自分が釣られたことに気付いてないし
まあ2chは馬鹿のあつまりだし
>>237
釣ったの釣られたの騒いでいる間に地引き網で
ゴソーリやられている気もする。
何のスレだったか思い出してくれ(TДT)
まあもう1さんもここを見限ったようだし
>>240
まだ書きこむんじゃないの?
大丈夫引越し先見つかったから
いたづらはいやづら。。。
244無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 23:47
>>237
すんげー恥ずかしい悔しまぎれ発言だな、おい。
2行目だけで十分なのに、1・3行目で自爆してやがる。

晒しageとくぜ。
移転先教えて欲しいのですが、荒らしを呼び込むかと思うと…。
自力で探します(´Д`)
>>244
釣れたYO!
何故わざと突っ込まれるような文を書いてるのか
まだわからないんだね〜(w
まだ三匹目はこないか〜
しかし粘着は良く釣れるね〜(w
次の予想
晒しage君「>>247お前も粘着だろうが。晒しage」
ポスト松方「釣れたYO! >>246の文はちゃんと読んだ?(w」
>>248
無限ループですか。。。
魚が無限に湧いてくる!!
これが人類の夢永久機関か!
>>247>>1擁護なのか、ただの騒ぎ厨なのか気になる。
>>250
すんげー、生臭そうな機関だ(w
荒らしはいい加減にしろ㌨㌥
254無名武将@お腹せっぷく:02/02/22 00:57
>>253
そう言うお前も放置できてない。
2551 ◆K6X56WF2 :02/02/22 02:33
<和暦・神功皇后摂政5年(西暦205年、中華歴・建安10年) 秋>
『異国の天子(1)』

中原の要所を次々と陥落させる武田騎馬軍団。戦と呼ぶのも憚れるような
手ごたえのない遠征が続き、領土は膨張するばかりであった。

相次ぐ戦勝を祝う酒の席、勝頼は快くして言った。
「曹操は悪名を省みることなく、自ら進んで国賊と呼ばれる道を歩み、
 その癖、悪名を怖れては大事は出来ぬ等とうそぶいた。
 しかし怖いのは悪名そのものではなく、悪名が招く災いである。
 信長公もそれがよく解っていなかった。おそらく我らなき後の
 日本では信長公も悪名によりその身を滅ぼしているであろう。
 もっともそれを悟り得ないからこそ、彼らは天下の“覇者”足り得、
 最後は“王者”に天下を譲る事になってしまうのだ」

「悪逆無道の曹操には天誅がくだったのだ」「そうだ、そうだ」
「それにしてもこの快進撃! 我らが武威も天下に鳴り響いたであろう」
「このまま行けば、当家の天下とて夢ではござりますまい」
武田家譜代の足軽から寿春の民兵まで、一同多いに沸き立った。

ほろ酔い加減で談笑する昌景・信春らの元に使者が駆け寄る。
一言二言耳打ちした。両名は座を外してしばらく使者と話し終えると、
座の賑やかさを余所に、信廉と酒を交わす義信の元へそっと歩み寄った。
2561 ◆K6X56WF2 :02/02/22 02:34
『異国の天子(2)』

昌景「義信様、吉報と凶報とがございますが…」
義信「ほう、何事か。凶報とやらから申せ」
昌景「袁紹殿が曹操から洛陽を奪い取ったそうです」
信春「実は以前から洛陽は曹操と袁紹殿が取り合っていたのですが、
     ついに曹操軍は完全撤退。挽回する機を失ってしまった様子」
義信「…ふむ、それは弱ったな」
信廉「曹操の領地であれば大義名分が揃っていたのに何たる不覚か」
昌豊「同じ連合軍に籍を置く袁紹殿を攻める訳にはいかんですからな」
義信「まあよいわ。どうせこの連合とてあと一年もすれば諸侯も飽き、
     第二の曹操を探し、また相食む事になるのは火を見るより明白。
     これからも身を引き締めてかからねばなるまい」
信春「ははっ」
義信「して、今一つの吉報とは?」
信春「漢朝の天子が見つかりました。この戦で曹操を見限った伏完殿が
     天子の御車と共に当家の追討軍に降ったそうです」

全身に走る衝撃。思わずその場に立ちあがった。
目的の洛陽を取り逃がし、思わぬところで異国の天子を手元に得た
義信の胸中は如何に向かうのか…。
257無名武将@お腹せっぷく:02/02/22 14:55
はいはい今日もデムパゆんゆんなのねage
昼間っから粘着厨がいるのかよw
259無名武将@お腹せっぷく:02/02/22 16:52
>>1よ、回線切って心臓と左手首に電極付けてガスの元栓開いて静脈に空気を
注射して便器用の洗剤飲んで背中にクロゴケグモ入れて床にガソリン撒いて
チャッカマンのスイッチ入れて耳掻きを力任せに差し込んで首吊って、

氏ね。
>>255
続きを書いてくれてありがとうです。
昨日の今日なので心配だったけど、来てみたら続きがあったので真っ先に読みました。
短くてもいいので気が向いたらまたお願いします。
>259
続きを書いてくれてありがとうです。
昨日の今日なので心配だったけど、来てみたら続きがあったので真っ先に読みました。
短くてもいいので気が向いたらまたお願いします。
>>261に続くぞゴルァ
>259
続きを書いてくれてありがとうです。
昨日の今日なので心配だったけど、来てみたら続きがあったので真っ先に読みました。
短くてもいいので気が向いたらまたお願いします。
今日はageずに済みそうか?(w
デムパサヨナラsage
1よ、悪かった。
俺が今まで荒らしていたのは1のやる気を出させるためだったんだ。
他のリプレイっていっつもいいところで1が飽きて終わっている。
このスレはとても面白そうだったし、大掛かり過ぎて
1が途中で挫折してしまうのが何より怖かったんだ。
頼む、1よ。復活してくれ!
少し言い過ぎた事はあやまる。だから。。。。
うそじゃなくて>264に書いている事はおれの本気です。
ひねくれている性格だって自分でもわかっているんだけれど。。。
>>264
釣れないねえsage
廃れてきたねぇ。
268無名武将@お腹せっぷく:02/02/24 15:38
1復帰祈願age
結局、春野カスミ=粘着age荒らし でファイナルアンサー?
ファイナルアンサー。
よっぽど武田騎馬軍団を憎んでたみたい(藁)
武田騎馬軍団サイトの他家武将データファイルで
春野カスミがどのように紹介されるか楽しみだ(w
なるほど春野一人の仕業だったか
>武田騎馬軍団を憎んでたみたい(藁)
違うな。
奴(カスミ=本田透)は典型的な愉快犯。
相手なんぞ一々選ばない。
そもそも一人なのかどうかも解からない。
既に20近くの板を荒らした真性。
とりあえず規制に引っかかりカキコ出来なくなっているが、
プロバイダ変えてでも荒らしに来ると犯行予告までしてる。
次に来た時は今回以上に荒れるだろうな。
と、関係ない場所で荒らし情報を言ってみるテスト
本田透って何者
>>274
元ネタはフルーツバスケットというマンガのヒロイン
カスミ=本田透は何者と聞かれると「荒らし」
なんでアニメとかマンガとかのヒロインの名前を使うんだ
とにかく武田騎馬軍団に不満を燻らせていたヤシらがまとめて暴れたんじゃないのか?
どういう不満かというと、ちょっと説明に困るが、ともかく伝統のコテハン叩きみたいな
ノリで。
「カスミ」はあまりorほとんど来てなかったような気がする。
たぶん>>1さんがカキコすると又ageられるだろうな、ここ。。。
いっそのこと、前でた避難先に続き書けばいいんじゃないかと思うのだが。
>>1さんはどう考えてるんだかねー

俺としては続きキボンなので、頑張って( ゚д゚)ホスィ
>>277
ほぼその通りsage
カスミってのは知らん
2801 ◆K6X56WF2 :02/02/25 14:49
『異国の天子(3)』
漢の天子は強圧的な態度を取り続ける曹操の元から逃れ、
蛮族の類であると伝わる武田騎馬軍団の軍勢に迎え入れられる身となった。
早速周囲の取り計らいで騎馬軍団の当主・義信との接見が用意された。

いざ上洛が現実性を帯びた物になりはじめると、実際には
上洛そのものに何の意義も見出せずにいた武田騎馬軍団は天子を得た事で、
その目的に「天子様を洛陽にお戻しする」という“実”を伴う事が出来、
更にはそこから得られる利権を期待する喜びさえ感じた。

しかも果報な事に、話しは帝の方から持ちかけてきた。
今や唯一といってよい朝廷の重臣・伏完が義信に
「此度の功績を天子様はお慶びにあらせられます。
 その証に畏れ多い事に貴殿を“公”の御位につけたいとの仰せです。
 ぜひ拝命なさいませ」
と威儀を持って天子の御心を伝えたのである。しかし…。
義信はこの朝廷を傘にきた物言いが気に入らなかったのか、
「余は漢の天子には会わぬ」と事も無げに断りを入れた。
驚いたのは武田家の家臣団であった。
信君や信茂などは(若殿は馬鹿なのか?)と怪しんだ。
「義信様! どうかお考えなおしを」
「皆、高位高官に就つく事を望んでおります。ご浅慮召されますな」
しかし義信はなぜか頑固だった。
「ならぬ。余は漢の天子からは何ももらわないつもりだ」
伏完は蛮族どもが漢帝の使者たるおのれの前で憚らず、
不穏当ともとれる言葉を交わすのに色を失い、高圧的な態度で
「その物言い、臣として無礼でありましょう」と無愛想に告げた。
家臣団は様々な目で義信を見つめる。義信は冷ややかに答えた。
「伏完殿、洛陽には我らが漢帝陛下に玉座を用意して進ぜるが、
 ご覧の通り、余は漢朝に臣従する気は微塵もないのだ。
 もし敬称として“公”の呼び方を進めるなら甘んじてお受け致すが、
 位として受ける事だけは御免蒙る。よって余と漢帝陛下との接見はない」
(蛮族の分際で何たる不遜!)伏完は歯噛みする思いであった。
2811 ◆K6X56WF2 :02/02/25 15:09
<和暦・神功皇后摂政6年(西暦206年、中華歴・建安11年) 春>

ついに曹操軍が全壊した。青州・北海にまで追い詰められた曹操軍は
押し寄せる袁紹を総大将とする諸侯の大連合軍相手に敢闘するも
あえなく滅亡。地上から曹操の勢力は消え去った。

袁紹「曹操の生け捕りはかなったか?」
田豊「残念ながら…行方すら知れぬ有様で…」
許攸「黄巾の残党どもが奴めを匿い、落ち延びさせたとの噂もあります」
袁紹「ぬかったか。祖父の跡を継がせて宦官の身体とし、
     皇帝陛下の御前に従えるつもりであったが…」
孫策「しかしこれで曹操も終わりだろう。連合軍も解散の時期だな」
袁紹は盟主気取りの孫策に眉をひそめた。が、この男の言う通りだ。
袁紹「そのようだな。しかしまだ問題が一つ残っておる…」
誰かが西方を指差した。許昌の向きだ。そこには漢の天子がいる。
蔡瑁「我が主・劉表様もその身柄を心配しておいでです」
韓遂「武田軍の元にその身を寄せておられるらしいですな」

武田家より連合軍に派遣されている小幡信貞はにこりともせず、
「漢帝陛下は上洛を望んでおられる」とだけ告げて座を蹴った。
乾いた風に塵が舞う。北海にめぼしいものは何もない。
諸侯は事後の取り決めも特に語り合わずに陣をたたみはじめた。
2821 ◆K6X56WF2 :02/02/25 15:26
これまでのストーリーを簡単にまとめちゃいます。

武田騎馬軍団、理由も知れずに後漢末の中国大陸に突如出現。
混乱する将兵を抑えるため、有無を言わさず上洛を命ずる。
寿春に拠点を構え、風土に馴染んで人民をなつける事にしばらく専念。
その間、中原では袁紹と曹操が天下の覇権を競い、一進一退の攻防を繰り返す。
やがて寿春の軍備が整ったので、義信は上洛の障壁になる曹操に攻めかかる。
結果、敗退するも、袁紹以外の誰もが敬遠していた曹操に弱兵が挑んだ事で
全土の諸侯がその弱兵に注目。聞けば蛮族の軍隊であった。
しかもその蛮族が勢いを失わず、諸侯に大義の挙兵を呼びかける。
袁紹と曹操の決戦に乗ずる隙を得た諸侯はこぞって参戦し、
曹操勢はあっけなく瓦解。かくて曹操の勢力は地上から滅亡した。
それまで不本意ながら、曹操の庇護を受けていた漢の天子は
伏完の企みで常々上洛を標榜する武田義信の元に逃れる。
「都だけでは天下は望めぬ。天子を伴ってこそ上洛に意義が生まれる」
そう考えて、歓迎を期待した伏完だったのかも知れないが
なぜか粗略な扱いを受ける。

そんなところです。
2831 ◆K6X56WF2 :02/02/25 15:34
下手に気取ろうと書くと粗が出るのが恥ずかしい…。
まあ擬似小説調リプレイと思ってご容赦をば(涙)。
>>283
読ませてもらってます。続きキボンです。
いいYO、続ききぼーん。
頑張って。
286無名武将@お腹せっぷく:02/02/26 15:35
age
287無名武将@お腹せっぷく:02/02/26 17:04
>>286
代わりにありがとうage
288無名武将@お腹せっぷく:02/02/27 01:29
ありがとうage
289糞スレ監視委員会:02/02/27 01:30
デムパ注意報
糞スレ監視sage
290無名武将@お腹せっぷく:02/02/27 01:32
>>290
警告ありがとうage
291無名武将@お腹せっぷく:02/02/27 01:33
いいかげんにしろ荒らしどもありがとうage。
292震源:02/02/27 02:49
武田軍に、智謀に優れた将がいないのが気になりますね。
三国志の武将が武田に仕官しないかなあ・・・。
2931 ◆K6X56WF2 :02/02/27 12:31
ゲームスタート時(仲哀9年、建安5年、西暦200年)の地図

※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼△┓※※※上党┏━○━━━━━○━━━┳━━━━○━━━☆遼東※※
※※※※┃※※※※※○┓※※※業β┏━━━┳○渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━○━┓※┗━━━○平原※※※   ※
※西平△┫※┏■━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━■┻━┓※
※※※※┃※┃※※┗■━━━┳━━■※┗■濮陽※済南※┃※
※天水┏□※┃長安※┗┓宛┏■許昌┗━━┫※※※┏━○┛※※
※※※┃┗━■━━━━■━┛┗┳━━■━■小沛※┃※北海※※※
※※※┃※┏┛※※※※┣━━━□━┓言焦┃┏━━┛※※※
※武都□━●漢中※新野★※※※汝南┃※※┗■下丕β※
※※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※┃※※┏┛※※※※ ■=曹操
※ミ音@━┻□━━━━★━┓※寿春◆━━□広陵※※  ○=袁紹
※※※┃※※┗┓永安┏┛┏★江夏※┃※※┃※※※※  ◆=武田義信
※※※┣━┓※□━┳★━┫┗━┓┏┻━━〓┓抹陵※  〓=孫策
※※※┃巴@━┛※┃江陵┃柴桑┗〓廬江※┃┃※※※  △=馬騰
※成都@━┛※武陵★※※〓━━━┫※┏━┛┗〓呉※  ●=張魯
※※※┣□建寧※※┣━★┛※※※□━┛※※┏┛※※  @=劉璋
※永昌□┃※※零陵★※┃長沙※※翻陽※※※┃※※※  ★=劉表
※※※┃┃※※※※┗★┛※※※※※※※会稽〓※※    ☆=公孫度
※三江□┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※      □=空白
※※※※※※※※※※※※※※※※  (C)三國志VIII 作成:武田騎馬軍団
>>293
(・∀・)グジョーブ
2951 ◆K6X56WF2 :02/02/27 13:01
■神功皇后摂政6年(建安11年、西暦206年) 夏の地図

※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼△┓※※※上党┏━○━━━━━○━━━┳━━━━○━━━☆遼東※※
※※※※┃※※※※※○┓※※※業β┏━━━┳○渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━○━┓※┗━━━○平原※※※   ※
※西平△┫※┏★━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━○┻━┓※
※※※※┃※┃※※┗○━━━┳━━◆※┗◆濮陽※済南※┃※
※天水┏△※┃長安※┗┓宛┏◆許昌┗━━┫※※※┏━○┛※※
※※※┃┗━★━━━━★━┛┗┳━━◆━◆小沛※┃※北海※※※
※※※┃※┏┛※※※※┣━━━◆━┓言焦┃┏━━┛※※※
※武都□━@漢中※新野★※※※汝南┃※※┗◆下丕β※
※※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※┃※※┏┛※※※※
※ミ音@━┻@━━━━★━┓※寿春◆━━〓広陵※※  ○=袁紹
※※※┃※※┗┓永安┏┛┏★江夏※┃※※┃※※※※  ◆=武田義信
※※※┣━┓※★━┳★━┫┗━┓┏┻━━〓┓抹陵※  〓=孫策
※※※┃巴@━┛※┃江陵┃柴桑┗〓廬江※┃┃※※※  △=馬騰
※成都@━┛※武陵★※※〓━━━┫※┏━┛┗〓呉※  ●=張魯
※※※┣@建寧※※┣━★┛※※※〓━┛※※┏┛※※  @=劉璋
※永昌@┃※※零陵★※┃長沙※※翻陽※※※┃※※※  ★=劉表
※※※┃┃※※※※┗★┛※※※※※※※会稽〓※※
※三江@┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※  (C)三國志VIII 作成:武田騎馬軍団
2961 ◆K6X56WF2 :02/02/27 13:45
■神功皇后摂政6年(建安11年、西暦206年) 夏

かくして漢土は、華北の袁紹軍、荊州の劉表軍、益州の劉璋、江南の孫策、
涼州の馬騰。そして中原の武田騎馬軍団が支配する所になった。

魯粛「曹操の脅威が去った今、諸侯は新たな野心を芽生えさせているはずです。
     反曹操連合は当家の躍進に役立ちましたが、新たに四面楚歌の状況を
     生み出してしまいました。袁紹などはすぐにも我ら新興勢力の地盤の
     揺るさを突いて来るでしょう。隣接する孫策や劉表も以前のように
     手を取り合ってくれる事はありますまい…」
確かに北方の袁紹は曹操を滅ぼして後も軍備を緩めず、「天子様をお救い申せ」
だの何だのと騒ぎ立てて、少しも気が許せない。

信君「おまけに領土を広げ、漢の朝臣や曹操軍の幕僚らを幾らか召抱えたものの、
     慢性的な人材不足が続いておるのう」

最近得た人材にも注目すべき軍人や政治家がいるにはいたが、
伏完と共に武田騎馬軍団の元に走り、以後は帝に近侍している董承。
そして曹操軍の敗北と共に武田家に流れた張[合β]、程[日立]、張既、張魯、陳到、…。
お世辞にも武田家への忠義を誓っているとは思えない、保身的な連中ばかりだった。
消極的な働きが目立ち、足並みも揃っておらず、任地の統治にも事を欠く有様である。
 武田義信  (35)…89 49 55 94
 武田勝頼  (27)…93 48 74 72
 武田信豊  (25)…76 39 63 76
 武田信廉  (45)…61 68 72 76
 穴山信君  (32)…61 64 83 67
 馬場信春  (51)…90 71 70 76
 山懸昌景  (43)…92 76 62 79
 内藤昌豊  (51)…73 70 77 72
 小山田信茂(34)…80 66 68 61
 小幡信貞  (33)…76 47 55 63
 真田信綱  (36)…87 50 68 69
 土屋昌次  (27)…88 40 32 75

これ能力値高すぎるね
2981 ◆K6X56WF2 :02/02/27 14:14
義信は行政区を四つに分けた。
天子を擁する許昌の守りは主力の義信軍が請負い、
北方は馬場信春が、東方は穴山信君が、南方は内藤昌豊が
それぞれ統治を任される事になった。

義信「よいか。よく民を治めて、兵馬・糧食の確保に努めよ。
     大軍が押し寄せてきたならば場合によっては無理をせず引け。
     惜しむべきは領土ではなく我が身と思え」

乏しい兵力・人材を分散させている武田家に諸侯の軍勢が押し寄せれば、
これに抗する術はなく、諸将も今の威勢が長く持たない事は悟っていた。

実際、間もなく旗揚げの地である寿春に、江南の孫策が
「袁術に貸したままになっている忘れ物を取りに来た」などと
意味不明のことを述べて、大軍を寄せてきた。
昌豊は逆らわず速やかに寿春を引き払った。

袁紹「蛮族づれに天子を任せるわけにはいかんな」
続いて濮陽、小沛も同様に袁紹の手に落ちた。

勝頼「あっ、兄上! 勝頼はこの屈辱耐えられませぬ…。」
義信「言うな…。余も同じ苦しみぞ。
     それと余の事を兄と呼ぶな。余も信廉殿を叔父上とは呼ばぬ」
2991 ◆K6X56WF2 :02/02/27 14:23
>>297
すまそん。
300無名武将@お腹せっぷく:02/02/27 16:15
300げっと
ずさーage
>>300
ばかものー。武田騎馬軍団スレなら旗を立てんか。
302無名武将@お腹せっぷく:02/02/27 17:03
>>301
やなこったage
303301:02/02/27 17:04
釣ラレチャッタYOage。
>>299
今日もどきどきしながら読みました。はー 続きが気になります。
305武田騎馬軍団:02/02/28 03:50
御旗盾無、御照覧あれ!300ー!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザザーーーーーッ
┏━━┓
┃掠疾┃
┃如如┃ 御旗盾無、
┃火風┃ 御照覧あれ!!
┃不徐┃ 御旗盾無、
┃動如┃ 御照覧あれ!!
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛



3061 ◆K6X56WF2 :02/02/28 21:13
■神功皇后摂政6年(建安11年、西暦206年) 冬
                        [業β]において
袁紹「洛陽を得たわしらが次に取るべき戦略は何じゃと思う」
袁尚「天子のいない都など何の価値もないものと思います」
袁紹「その通りじゃ。ならば武田騎馬軍団と如何にして戦うかの」
袁尚「ははっ。夷には夷を、騎馬軍団には騎馬軍団を。
     北方の異民族の力を借りるべきかと思います」
袁譚「父上、弟の申す事、一理あるかと存じますが、本国の平定に
     蛮国の手を借りる事は四代三公の名に傷がつきましょう。
     それよりは周囲の群雄と連合して武田を討つのが上策です」
袁尚「長兄、これは異な事を。もしまた天子が他の群雄の手に渡れば
     我々はまた面倒を背負い込む事になるのですぞ。
     袁家だけの力で中原を制し、天子を掲げて大号令を発すれば、
     諸侯は皆、ことごとく袁家の威光に従うはずです」
袁譚「中原を得て、なおかつ諸侯を屈服させるには武田家との戦に
     諸侯を巻きこみ、その力を袁家以上に疲弊させねばならぬ。
     そのためには連合を組むのが一番いいのだ」
袁紹「二人とも一理ある。皆はどう思うか」

群臣の多くが長男・袁譚の策に同意した。が、その中で一人だけ、
末子・袁尚の策に賛成する者がいた。
華北北方の一帯を預かっている次男・袁煕である。
3071 ◆K6X56WF2 :02/02/28 21:13
長男・袁譚と末子・袁尚の不仲は天下の誰もが知るところであるが、
それにつけこみ、野心を育てている次男の腹中を知る者は少ない。
袁煕はこの戦いでおのれの功績をあげる事を望んだ。
彼は自分が普段から飼いならしている蛮人たちの精鋭さを雄弁に語り、
弟の意見を持ち上げ、兄の意見に強く反対した後、
改めて群臣に是非を問うた。

今の当主に疎んじられ、世継ぎの地位すら危ない長男の機嫌を取るより、
二人もの御曹司が賛成する策を持ち上げる方が賢いに決まっている。


袁紹「譚の意見は面白いが、他家の力を奪うばかりか、
     かえって増長させる危険を併せ持っている。
     ここは袁尚の意見を採用するのでそのように取り計られたい」
3081 ◆K6X56WF2 :02/02/28 21:49
袁紹「許昌と共に蛮族に奪われた天子をお救い申せ!」

大船が次々と大河を超える。意気揚揚とはためく袁軍の旗印。
斥候の話では武田軍は慌てて逃げる手はずを整えているという。
淳于「逃げたいのなら逃がしてやれ。こちらも急ぐ必要はない」
牛金「あの曹操と戦った時とは違うのだ。ゆるゆると向かえばいい」
将兵の顔に余裕が見えた。
袁尚の策の通り、「異民族には異民族を」の意見が取られ、
匈奴・烏丸の騎馬軍の姿も見える。

武田の全軍は小沛・陳留を捨て、本拠の許昌へと退いた。
武田騎馬軍団の勢力は許昌・汝南・[言焦]を抑えるだけとなった。

着々と追い詰められる武田家。そして戦勝気分に酔いしれる袁紹軍。
このままでは勢力滅亡は必須である。
しかし魯粛はここで奢れる袁家の油断を見た。

魯粛「どうも袁紹軍は兵力を分散させ過ぎているようです」

急ぎ調べさせた所、彼のいう通りだった。

勝頼「奴らは新しい占領地の確保ばかりに熱心で、
     旧領に割いている兵力は驚くほど少ないようだな」

信春「許昌に逃れた敗残兵を糾合して洛陽にでも攻め上れば
     たちまちこれを得る事がかなうでござろう」

しかも、ありあわせの大義でも利権を共に分かち合えるなら、
世の野心家もその蛮行を見逃すものだが、
今回、袁紹がとった戦略にはそれが欠けている。
義信は密かに、司隷の領土問題でもめている劉表との同盟を組み、
これと共に洛陽攻略の兵を進める計画を進めた。
309無名武将@お腹せっぷく:02/02/28 23:24
ライスレに対抗age
310無名武将@お腹せっぷく:02/02/28 23:52
袁家と武田家ってなんか似てるな
>>310
今川家の方が似ていない?
313無名武将@お腹せっぷく:02/03/01 06:34
武田軍、劣勢だなー。
上洛したら許都の兵数が少なくなるから、援軍を怖れて攻めこまれない
周辺の城が危なくなるね。他の君主とも同盟組んだほうがいいと思うよ。
3141 ◆K6X56WF2 :02/03/01 15:22
■神功皇后摂政7年(建安12年、西暦207年) 春

【虎牢関の戦い(1)】

陳留に滞在する袁紹軍の幕営に、都の守りを預かる劉勲から早馬が駆けつけた。
許昌の武田軍が5万に及ぶ大軍を率いて一路上洛の兵をあげたらしい。
虎牢関に打って出た劉勲であるが、わずか3万ほどの手勢しかなく、
しかも武田には劉表の援軍があると聞く。

「その勢い、窮鼠猫を噛むの例えに似て、彼等がどう出るか解りかねます。
 万が一、ここで都を失えば、当家の威信は地に落ちる事でしょう。
 何卒、虎牢関に援軍を!」

曹操を討ち破り、奢り昂ぶっていた袁紹は、以前の平静な趣を失い、
些細な事に感情を暴発させるつまらない男に堕していた。
当然、この知らせに怒り狂い、帯剣を抜き放って立ちあがり、
「武田騎馬軍団、何するものぞ。わしらには匈奴・烏丸の精鋭がおる!」
と軍馬を集めた。客分の劉備もまた援軍に加わるよう命じられた。

劉備「客分の身で憚られますが、虎牢関は容易に落ちる事のない難所。
     例え寡兵であっても援軍なしに何年も持ちこたえるはずです。
     ここはむしろ武田軍の疲弊を期待するのもよろしいかと」
郭図「左様。劉備殿の申す通りです。ここは慎重に見送りましょう」
袁紹「劉備殿は保身を願ってつまらぬ事を仰せのようだ。
     武田の主力を壊滅させ、諸侯に武威を充分に示せば、
     一挙両得ではないか! そんなに言うなら、わし一人でも
     あやつらの首を全て討ち取ってくれるわ!」

かくして袁紹自らが用兵の指揮を取り、劉勲の援軍に向かう事になった。
3151 ◆K6X56WF2 :02/03/01 15:23
【虎牢関の戦い(2)】

上洛途上の武田騎馬軍団の元に、陳留より援軍来たるの知らせが届いた。

勝頼「兄上、これは決戦を挑む好機だぞ」
昌景「御館様! ここは相手の挑発に乗らず、小勢を援軍の抑えに置き、
     本軍はこのまま虎牢関に進むべきかと心得ます」

義信は昌景の言に従い、信春を袁紹軍に向けようと準備を進めた。
しかし、その夜のうちに勝頼が楽進と共に2万もの大軍を率いて迎撃に出た。
半数近くの兵を置いて上洛の戦は出来ない。

義信「やむを得ない。弟を助けに向かう」

上洛の兵はたちまち迎撃の兵に変わった。
武田家が迎撃を望むと知った袁紹は胸を踊らせた。

袁家・武田家、両者とも大軍をぶつけあう短期の決戦を挑む事になった。
粛々と急がずに現れた袁紹軍約7万。対峙するは武田騎馬軍団5万。

幸いにか、勝頼がよい地形を選んで陣取っていた。
武田軍は広大な平野に陣幕を張り、和風の幟旗を並べ、壕や柵を築いた。
土が固く、少しばかり手間取ったが、袁紹軍は相手の出方を面白がってか、
これを慎重に見送ってくれている。
3161 ◆K6X56WF2 :02/03/01 15:24
【虎牢関の戦い(3)】

勝頼は陣地普請の采配に疲れると、小丘に単騎で登り、敵軍を遠目に眺めた。
半刻ほど眺めていたところ、人影が現れた。義信だった。

義信「勝頼。今後、このような勝手なふるまいはよしてくれ」

本来ならば、父上死後の棟梁に、勝頼が就いていたのに、
それを横から奪う形になってしまった事を思えば彼も強くは叱れない。
勝頼は聞き流して、北方の大軍を指差した。

勝頼「奴ら、実にこの戦を愉しんでいるようですな」

義信は勝頼の背を睨んだ。が、この男の戦術眼の頼りになる。
二人、敵陣を見つめた。
__________________________________

袁紹とその幕臣が武田軍の本体を見るのはこれがはじめてだった。
今まで連合軍として共に戦って来た武田軍は皆、土着の地元兵を率いており、
アシガル・ゾウヒョウなる兵や、甲州産の日本馬の姿を知って腹を抱えた。

「なんだ、奴らのチビ馬は。中華では農馬でもまだ見た目が美しいわ。
 そしてあの異様な軍備。鍋のような兜をつけ、甲虫のような鎧を纏い、
 はてさて武田騎馬軍団はわしらを槍でなく笑い殺す作戦なのか」
「奴らの多くは肉を食わず、草や魚だけで飢えを満たしているらしいぞ」
「人馬一体と標榜しているらしいが、食い物も馬と同じだろうぜ」

敵軍の何もかもが嘲り笑う種であった。
笑いが来れば酒が入る。酒が入れば、踊りが入る。
袁軍は人も馬も底知れず愉快気で、後世の歴史家からして見れば、
これから起こる惨状に、ある意味、ひどく似つかわしい景色に映った。
3171 ◆K6X56WF2 :02/03/02 13:17
【虎牢関の戦い(4)】

・袁軍本陣
武田軍の陣が固まるまでを、ただ笑って見ている程、袁紹も馬鹿ではなかった。
虎牢関の劉勲より送られた援軍を加え、兵を増やした袁紹は大胆な策に出る。
陣を去ってこっそり迂回し、敵の背後に伏せるよう、劉備の軍に命令したのだ。
袁紹「ただし、わしらの本体が武田軍と矛を交えるまで決して動くな」
劉備「かしこまりました。機を見て戦に加わりましょう」
___________

・武田軍本陣
義信「? 袁軍の様子が少しおかしいようだが…」
昌景「…劉軍の旗印が消えたように見えるでござる」
魯粛「袁紹と劉備の間に何か事件があったのかも知れません。
     が、ここは下手に動きべきではないでしょう」
勝頼「ここは一つ、俺が様子を探って来る」

勝頼の騎馬隊が、轟音と土煙を率いて、袁軍先鋒の牛金隊に突撃した。
牛金隊の弱さを見た義信が、全軍に前進を命じ、たちまち牛金隊を取り囲んだ。
袁紹は新手に郭図を前に出す。袁紹も本陣を進ませる。決戦がはじまった。
3181 ◆K6X56WF2 :02/03/02 13:23
【虎牢関の戦い(5)】

この時代、中国の戦争は個人の武勇が戦局を左右する事が多く、
ローマの密集戦闘のような集団戦の技術や体制に関しては乏しかった。
例えば戦国日本の恐ろしく長い槍を、個々の盾で防げるはずもなく、
多くの中国人兵が串刺しになる。戦塵は血飛沫と断末魔の叫びに濁る。
ただし、日本兵の特徴として追撃は下手だった。
なぜなら多くの敵を殺傷するよりも、一つの首を得る方が大事だという
習性が身体に染みついているため、一つの死体にわっと大勢の足軽が集い、
その首をかききるのに必死で、深追いしてまで新たな死体を作ろうとしない。
それゆえ緒戦で勝ち進めても、すぐに優劣逆転の機を許してしまう。

袁軍の主力におかれた匈奴・烏丸の兵馬は、数刻矛を交えると
武田軍攻防の呼吸を覚え、押されても押されても懲りず果敢に立ち向かった。
しかし、遊牧の馬は突発力に優れても、持久力で農耕の馬に劣る。

やがて牛金の部隊が滅び、郭図の部隊も崩れた。
これに比べて袁紹の本陣はよく戦い、一度は勝頼隊を横から突いて
大混乱に落とし入れた。
袁紹「それにしても劉備の軍はどうした!?
     わしらの苦戦を見捨てるのか」
劉備は武田の背後へ出る前に劉表の大軍に蹴散らされてた。
3191 ◆K6X56WF2 :02/03/02 13:45

【虎牢関の戦い(6)】

やがて袁紹の本陣も乱戦の状態に陥った。壊滅寸前。

袁紹「おのれ、おのれっ! まさかわしがこのような負け戦を」
騎兵「かくなる上は退却しかありません」

生涯初の敗戦だった。新しい駿馬に乗り換え、数騎を引き連れて逃げた。
敵本陣を壊滅に追い込んだ勝頼もまたわずか数騎で敵陣深くに乱入し、
大将首を求めていた。自然、見つけた袁紹の背。
しかしそれは既に遠方にあった。勝頼は鉄砲を取り出した。
袁紹の後ろ頭に狙いをつける…。轟く銃声!
敵味方振り向いた。ゆるりと落馬する袁紹。

勝頼「…外したか」

袁紹は振りかえりもせず、再び馬に跨って姿を消した。

信春は追撃を義信に勧めたが、義信はこれを捨て置き、
この勢いを虎牢関に向けるよう命じた。

が、武田軍は劉勲が懸命に守るこの関を抜けず、
無念ながら撤退を余儀なくされたのだった…。
3201 ◆K6X56WF2 :02/03/02 13:50
虎牢関の戦いと言う割にはちっとも虎牢関で戦っていないのは
ご愛嬌と言う事で(笑)。

それにしてもこの戦の描写が、すこし長くなりすぎましたので、
読むのが面倒な人のためにこの戦をざっと簡略して説明。

武田軍が洛陽に攻め入る。
途中に立ちはだかる虎牢関。
それを前にして袁紹その人が陳留軍を率いて洛陽軍の助けに来る。
袁軍と武田軍が接戦。
それぞれの援軍である劉備と劉表も接戦。
劉備が敗北し、次に袁紹が敗北。
武田はこのまま虎牢関に攻め入るが、破れず撤退。
321無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 14:34
 
322無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 15:09
袁紹、逃げる所がなかなかかっこいいじゃないか。
323無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 15:26
>>1たんハアハア
324無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 15:29
>>323たんのチンチンにハァハァ
>323-324
荒らすなよ(w
鉄砲あるんですか!
この時代では、手持ちの弾薬を使いきったらそれまでなのでは……。
327韓玄四:02/03/02 17:02
いつもながら見事なストーリの流れ。
参考にさせていただいております。
          .__
          |風|
          |林|
          |火|
          |山|
  _∧ .∧(oノヘ| ̄  
 (_・ |/(゚Д゚ )|\  いまだ現役
    |\Ю ⊂)_|√ヽ
   (  ̄ ~∪ )^)ノ
    ||` || ( | ( |
    '~ ~ '~ '~
329無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 23:35
>>328たんハアハア
こういうの書くのって結構面倒だよな
たいしたもんだ
331無名武将@お腹せっぷく:02/03/02 23:51
そんな>>330たんにもハアハア
332無名武将@お腹せっぷく:02/03/03 02:11
何度言ったら分かるんだこのヴァカ共!
荒らしは放置なんだよ分国法にも書いてあるだろ?
ここで荒らしなんか構ったら調子に乗られて泥沼じゃないか
俺は荒らしを放置できなくて潰れていったスレを何個も見てるから
こう忠告しているんだ、荒らしは放置!
放置できない奴は今すぐ回線切って首つって氏ね。さあ氏ね
これ以上構う奴が居たら俺が徹底的につぶしてやるから覚悟しろ
地獄の果てまでつきまとってやる
荒らしも潰してやる。徹底的に論破してやる
さぁいつでも来やがれ相手してやるぞ!
何ならまとめて来いや一人じゃ何にもできないんだろ?(プ
やっぱり軍師がもっとたくさん欲しいよね
334無名武将@お腹せっぷく:02/03/03 02:23
軍師たんハアハア
なんで荒らされるのかねしかし
ココの1は相手にしてないのに
336無名武将@お腹せっぷく:02/03/03 12:47
元祖まだやってんの?age
3371 ◆K6X56WF2 :02/03/03 15:41
■神功皇后摂政7年(建安12年、西暦207年) 夏

袁紹は勝頼の銃弾を肩に受けて、熱病に身罷られた。

袁紹「わしはもう長くないじゃろうな…」

彼は自分が死んだ後の袁家の未来に不安を感じて、世継ぎの決断に迷い、
人物批評の確かな男を呼び招くことにした。

郭図「何を迷われているのですか。昔から家は長男が受け継ぐものです」
袁紹「儒者のようなことを言う。構わんから誰か月旦を得意とする者を連れて来い」
群臣が当惑する。
劉備「…それでは畏れながら、この劉備が推挙します」
袁紹「おう。いい目を持った者がおるか」
劉備「“禰衡”なる男、人を見る目が確かだとある賢者から伺っています」

帰路、郭図が劉備に問うた。
郭図「禰衡は奇行が多くて油断ならないそうですが、なぜそんな男を…?」
劉備「実は孔融殿が常々褒め称えていた人物で…」
郭図「成程、孔融殿は孔子の子孫。その彼が薦める以上、儒教に明るい人物だろう。
     きっと老幼の序列を弁え、長男様を推挙するに違いない。さすがは劉備殿」

しかしこれが災いした。禰衡は袁紹の寝所に招かれたが、
ほどなくして寝所から袁紹の怒声があがった。禰衡は高笑いと共に部屋を出た。

袁紹「あの恥垢野郎! よくもわしの息子達をあのように口汚く…!」

数刻後、袁紹は禰衡を罵りながら、傷口から大量に血を吹いて死んだ。
袁譚が有無を言わさず後を継いだが、彼の弟達の心中は穏やかならぬ様子であった。
338無名武将@お腹せっぷく:02/03/03 21:02
デムパご光臨age
339無名武将@お腹せっぷく:02/03/04 00:04
電波期待age
数日来れなかったけど、続きがいっぱいあってヨカタ(・∀・)
341無名武将@お腹せっぷく:02/03/04 14:13
荒らしに敗けるなage
>337
禰衡がどんなことを言ったのか気になる(w
343無名武将@お腹せっぷく:02/03/04 14:58
>>337
デムパがどう妄想するか別に気にならない(藁
344無名武将@お腹せっぷく:02/03/04 15:00
禿同。
デムパ引きこもりは勝手にやっててください
1も「武田騎馬軍団」を名乗ったばかりに不憫な。
「三国志リプレイ」ってタイトルにすればよかったかも。。。
346武田騎馬軍団 ◇K6X56WF2:02/03/04 16:07
今日もボクチンのオカズは武田騎馬軍団。
三国志[をやりながらも義信たんハアハア・・・
3471 ◆K6X56WF2 :02/03/04 22:34
■神功皇后摂政7年(建安12年、西暦207年) 冬

袁尚「父上が一代で華北に築いた新たな袁家を我が代で滅ぼしてはならぬ」
彼は兄の袁譚が主君だとは露ほどにも思っていない。
「父上の寵愛を誰よりもつよく受けていた」という、ただそれだけの理由で、
袁家の新君主であるかのようにふるまい続け、兄の存在を認めないでいる。
父が遺言も残さずに逝去した時、兄・袁譚は郭図の助けで、群臣に抜け目なく
「新たな袁家の代表者は袁譚である」と触れて廻ったが、また同時に袁尚も
「否。蒙昧な袁譚よりも、この袁尚が主にふさわしい事は一目瞭然」と伝令し、
群臣の忠誠心を迷わせた。多くの者は袁譚の命に服し、袁尚を黙殺したが、
両者に従うも者やどちらにも従わない者も出てきた。

そんな中へ武田騎馬軍団が、その袁尚が本拠とする陳留へと押し寄せる。
袁尚「来たな、武田騎馬軍団。父上の仇を討ってくれん」
信茂「威勢の良い事だ。これを食らえ!」
小山田信茂の「矢嵐」の如き、投石が袁尚部隊を辱め、兵をひるませる。
袁尚「ええい、うろたえるな! ややっ、孫子の旗を掲げた騎馬隊が…!」
大軍が隙を見て袁尚部隊を取り囲み、易々と大将を生け捕りにした。
楽進「ははははは。この戦の軍功第一は俺がもらった!」
捕縛の袁尚はすぐさま義信のもとにひったてられた。
3481 ◆K6X56WF2 :02/03/04 22:34
袁尚と言う男は底抜けの阿呆らしい。おのれの事ばかり考えているためか、
武田騎馬軍団の腹を見抜く事が出来ず、まんまと彼らの口車に乗ってしまった。
魯粛「義信様は袁家と争うつもりもなければ、中国を奪うつもりもない」
袁尚「貴殿の人柄は信頼できる。先ほどの言葉、信じよう」
かくて袁尚は、武田騎馬軍団が袁譚を破って、袁尚の返り咲く事に協力すると
言いくるめられ、彼らにその名を利用される事を許してしまった。
早速、袁譚の領内に「袁尚」の名で檄文が飛び交う。
「袁尚をまことの主と思わば、すぐにも味方する事を約せ」
すると元々忠義の薄い曹家出身の者から率先して袁譚に反乱した。
勿論、袁尚のためではなく、袁家への怨みからである事は間違いない。
その証拠に(袁尚にとって不思議な事だが)、袁譚に反旗を翻した連中は
「袁尚様を」と言いながら、肝心の袁尚に一通の書状も書き送らない。
日和見の連中も簡単に寝返り、義信はこれに乗じて[業β]・平原に進出した。

曹丕、夏侯惇、夏侯淵、司馬懿など、多くの有能な人材が武田家に転ぶ。
それぞれの腹は複雑なようであるが、没落する袁家に尽くすだけの忠誠心が
ない事だけは確かである。

袁譚「弟が道を誤ったがばかりに袁家は真っ二つだ!」
許攸「まだ負けた訳ではありません。我らのような忠義の臣も残っております」
しかしその許攸も既に武田家と通じていた。
349武田騎馬軍団 ◇K6X56WF2:02/03/05 00:06
ボクチンのオナーニ見て、見て〜!
350無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 02:36
351無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 03:28
一気に読んでしまいました。
いやぁ、1さんは文才ありますワ。
当時の中国の戦法などの雑学まで取り入れてるので、読んでて飽きません。
1さんって、実は文筆家なのでしょうかね?

今後も楽しみにしてますね。
352無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 04:07
いや、1さんホントにサイコー!天才ですワ。
ワシなんぞ1話につき3回は抜けましたワ。

今後も楽しみにしていますね(藁
3531 ◆K6X56WF2 :02/03/05 09:48
>>351
ご来訪、ありがとうございます。
リプレイは実際のゲームプレイを強引に物語にしてしまう力量が試されるので
あの手この手で工夫を凝らしていますが、それが受け入れられたようで
ありがたい限りです。ちなみに私は長文が下手なので
今まで何の活字も書いた事がありません…。

それとここで出た雑学はあまりあてになりませんので気をつけて下さい(笑)。
354無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 12:39
        ☆ チン  〃  Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 今日のデムパはまだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |19型ワイドテレビ|/
>>351-354
スレはよんどらんがワラタ
3561 ◆K6X56WF2 :02/03/05 22:40
■神功皇后摂政8年(建安13年、西暦208年) 夏

洛陽は関羽が一人、軍神の如く守り通していた。
関羽は曹操の元で異例の高位に就任し、以来、官職に奢って半ば独立状態のまま、
袁譚を助けようともせずに都でのさばっている。
しかし洛陽は今や袁譚の勢力から分断されて兵も少なくまさに風前の灯の如し。
ついに武田騎馬軍団は洛陽攻略の兵を出す。

洛陽を守る兵は関羽率いる七千人の部隊のみ。

勝頼は軍勢を遠巻きに動かし、孤軍の化した関羽の砦を取り囲む。

関羽とその兵は無言で見守る。

勝頼「一人残らず殺す勢いで攻めかかれ!」

四万の大軍が一斉に砦へと攻め上った。瓦解する木造城壁。乱入する雑兵たち。

関羽は守戦に徹していたが、ついに勝機事を見出せず、覚悟を決めた。
赤兎馬に乗り、青龍刀を取り、頼みとする精鋭七騎に合図する。
彼等がうなずくのを見ると「いざ、目指すは勝頼の首」と一声かけて
阿鼻叫喚の戦場へと疾駆した。
3571 ◆K6X56WF2 :02/03/05 22:40
距離を置かず付き従う親衛隊七騎。
「関羽だ!」「手はず通りに襲いかかれっ」
足軽数十名が槍を揃えて突撃する。関羽の馬が跳躍した。
呆気に取られた足軽は関羽の親衛隊に蹴散らされた。

焼け落ち行く矢倉付近にまで出て、勝頼は陣頭指揮を取っていた。

勝頼「よし、あちらに足軽百名を向けよ。この戦で種子島は無用ぞ」

やがてこちらに向かう一人の騎兵がある事に気づく。
巨馬にまたがる美髯の将。そいつが天地を揺るがす怒声をあげた。

関羽「勝頼殿とお見受け致す。尋常な一騎討ちを所望する」
勝頼「じ、冗談じゃねえっ」

脱兎の如く逃亡する勝頼。決死の覚悟でそれを追う関羽。
幾度となく、追いつかれそうになる。
しかし待機していた鉄砲隊が勝頼を救った。
足軽「放てーっ!」
寸時、大地を揺るがすような銃声が絶間なく鳴り響いた。
周囲を支配する硝煙。やがてうっすらと晴れた。騎兵が一人倒れていた。
それは関羽の死体ではなく、親衛隊のものだった。どうも逃げられたらしい。
勝頼「なんと、あやつの馬は弾よりも速いのか…」

武田家は洛陽を得たが、軍神と呼ばれる男は討ち洩らした。
358無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 23:06
ご存知デムパ降臨age
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/news7/1015261864/

武田家が謀反により、一夜にして滅亡いたしました。
多くの将士が討ち死に、切腹、隠居など大乱の由にございます!
360無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 23:23
( ´_ゝ`)フーン
361無名武将@お腹せっぷく:02/03/05 23:33
デムパオナニー厨が必死で宣伝してます。
今後もきちんと晒しage進行で参りましょう。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1014737160/850-852
362無名武将@お腹せっぷく:02/03/06 00:34
 電波は何時頃からくるんだ。
厨房荒らしは一日中くる。
こんな凄い粘着は初めて見た。
ガイキチこえ〜よ、マジで。
365武田騎馬軍団残党:02/03/06 03:52
労力
1>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>荒らし

板への貢献度
1>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>荒らし
徒労
1>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>荒らし

板へのメーワク度
1>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>荒らし

っていうか、不等号厨もウザいな(俺モナー)。
3681 ◆K6X56WF2 :02/03/06 19:25
■神功皇后摂政10年(建安15年、西暦210年) 冬

武田騎馬軍団の精鋭は、寿春を追われて以来、ほぼ常に帷幕にあり、
軽快な遊軍の如く神出鬼没に戦場を駆け巡っていた。

幾度かの苦戦もあったが、袁譚の勢力は華北より一掃され、
遺臣の多くは武田家の軍門に降った。
袁譚・袁煕兄弟も袁家再興を末弟・袁尚に託し、田野に逃れた。
関羽の行方も知れない。

義信は大陸人民の心境を思い計り、領土の直接統治を避け、
その多くを漢の将士に一任し、自分たちはそこから得た収益を用いて、
各地を転戦する。

その間、彼らは洛陽を得、当初の目的を達していたが、
既に初志を忘れ、次なる敵を孫策と思い定めていた。

漢帝もまた、野心渦巻く諸侯が狙い、賊が跋扈するという
危険の多い洛陽に戻ることを期待していなかった。

漢帝「武田義信に魏公の位に封じよ」

義信は公の位を受けたが、朝廷に参内する事もなく、
南方進出の軍略を練っていた。

一方、その南方では荊州南方を孫策に奪われた劉表が悶死。
周囲の盛り立てにより、次男・劉[王宗]が世継ぎとなっていた。
3691 ◆K6X56WF2 :02/03/06 19:25
※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼△┓※※※上党┏━◆━━━━━◆━━━┳━━━━◆━━━◆遼東※※
※※※※┃※※※※※◆┓※※※業β┏━━━┳◆渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━◆━┓※┗━━━◆平原※※※   ※
※西平△┫※┏★━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━◆┻━┓※
※※※※┃※┃※※┗◆━━━┳━━◆※┗◆濮陽※済南※┃※
※天水┏△※┃長安※┗┓宛┏◆許昌┗━━┫※※※┏━◆┛※※
※※※┃┗━★━━━━★━┛┗┳━━◆━◆小沛※┃※北海※※※
※※※┃※┏┛※※※※┣━━━◆━┓言焦┃┏━━┛※※※
※武都@━@漢中※新野★※※※汝南┃※※┗◆下丕β※
※※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※┃※※┏┛※※※※
※ミ音@━┻@━━━━〓━┓※寿春〓━━〓広陵※※  ◆ = 武田義信
※※※┃※※┗┓永安┏┛┏〓江夏※┃※※┃※※※※
※※※┣━┓※@━┳@━┫┗━┓┏┻━━〓┓抹陵※  〓 = 孫策
※※※┃巴@━┛※┃江陵┃柴桑┗〓廬江※┃┃※※※  △ = 馬騰
※成都@━┛※武陵〓※※〓━━━┫※┏━┛┗〓呉※  ★ = 劉[王宗]
※※※┣@建寧※※┣━〓┛※※※〓━┛※※┏┛※※  @ = 劉璋
※永昌@┃※※零陵〓※┃長沙※※翻陽※※※┃※※※
※※※┃┃※※※※┗〓┛※※※※※※※会稽〓※※
※三江@┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※  (C)三國志VIII 作成:武田騎馬軍団

孫策の勢い目覚しく、また逆に司隷に逃れた劉表の衰退著しい。
sageならば何も迷惑ではないと思うのだが…。
age厨房は言いがかりをつけたいだけなんだろうな。
371無名武将@お腹せっぷく:02/03/07 00:52
はっきり言っておく。
お前等の遊び場としてネタは好きにやるがいい。
だがしかし、お前等はちっぽけなプライドと自尊心だけで隔離スレを飛び出して好き勝手やりすぎた。
これが最後の通告だ。
もう一歩も出るな。
悪いがある程度の裏は取れ始めている。
それでも貴様等が下手な絵を描き続けるというのなら、
お前等の全てを告発してやる。
今が最後のチャンスだ。
今何事もなかったようにお前等が手を引けば、俺のこのレスも電波レスという事でお互いが笑ってなかった事にできる。
しかしそこでまだくだらない画策を続けるというのであれば、こちらも最後までやらざるを得ない。
これ以上、迷惑をかけた関連各スレにお前の策略が踊る陽のならばその時は容赦しない。
大丈夫だ。
俺にはお前のレスか、お前等を騙って俺を煽るレスかどうかは判る。お前に俺のレスが判るようにな。
お前が少しでも損得勘定が出来る奴である事を祈る。
無視してくれても、電波と煽ってくれても構わんぜ?
人間何事も引き際と加減が肝心だと、心に留めておくのだな。
372   :02/03/07 01:42
大鐘音(だいしょうおん)
 その由来は戦国時代、武田信玄が上杉謙信との合戦に於いてどうしても援軍に行けず、苦戦におちいっている遠方の味方の兵を励ますために
自陣の上に一千騎の兵を並べ一斉に大声を出させ、檄を送ったという故事に由来する。その距離はおよそ二五里、キロになおすとと100キロ離れていたというから
驚嘆のほかはない。余談ではあるが、昭和一五年の全日本大学野球選手権に於いてW大応援団エールは神宮球場から池袋まで聞こえたという記録がある。

民明書房刊『戦国武将考察』より
>>371
何をお怒りなのかわかりかねず、
誰に何を要求しているのかもわかりません。

とりあえず誰かと喧嘩するのなら相手をしっかりと指名して
よそのスレでやりませんか?
>>371
コピペっぽい。
「おまえら」とか「下手な絵を描き続けるというのなら」とか
ここと違う事言ってるし。
三国志・戦国時代板 分国法(ローカルルール)
一、三国志・戦国時代を娯楽とする輩、誠実に追究する輩、各々立場を尊重し相争うべからず。
一、基本ルールは「書き込む前に読んでね」「ガイドライン」参照の事。
一、スレの本題からずれるようなレスはsageでお願い致し候事。
一、板およびスレッドの占有は削除対象に候。
一、歴史上の人物の名前の使用は、なりきりスレ・リプレイスレ以外ではご遠慮願い候。
一、荒らしは徹底無視の事。無視しない者も荒らしと見なしたるべし。
三国志・戦国板掟之状如件
>>375
この注意書きも程々にしとかないとコピペ荒らし同様の効果を
生んでしまうことが懸念されるね。そもそも荒らしがいけないんだが…。
3771 ◆K6X56WF2 :02/03/08 12:53
■神功皇后摂政11年(建安16年、西暦211年) 春

【三江にて】

向井正綱「わしら、劉璋軍に仕えて、何年目になるんだろうなァ」
野尻久兵衛「よくおぼえとらんけど、5年は過ぎたんちゃうやろか」

後漢末の時代に流れてきたのが実は武田騎馬軍団だけではなく、
彼らに仕えていた向井水軍なる集団まで益州に流れ着いている事を
大陸の誰もまだ知らないでいる。
劉璋ですら、三江で向井水軍を当地の武官が拾い上げた話を聞いた時、
彼らを南蛮の水賊くらいにしか考えず、全く気にとめていなかった。
正綱らも正体を主張した所で誰も信じてくれないだろうと判断し、
あえて「東の海から流れてきた蛮族」を演じた。
当然、文明的な安宅船などは、大事に隠したまま守り通している。

正綱「わしらの船があのまま、ずっといくさも知らずに、
    年老いていくのを見ていると、どうも気分が萎えて行くね」

南蛮の水軍と小競り合ったり、のんびりと川釣りに出たり、
国境付近で様々な民族の女を抱いたりする日々も自由を愛する彼らにとっては
まんざらでもないはずなのだが、年々空しい気分に襲われることは否めない。
夕日を見つめるたびに大きなため息が出る。

正綱「噂では武田の大将たちが中原を舞台に騎馬を駆け巡らせているそうな。
     わしらもあの方々のように、大きないくさをやってみたいものだ…」
3781 ◆K6X56WF2 :02/03/09 23:25
■神功皇后摂政11年(建安16年、西暦211年) 夏

後漢末の時代に来て早、11年。

老臣の多くは肉体の衰えに悲鳴をあげる年頃になり、
武田家の若将や大陸生まれの漢将の発言力が高まり、
譜代家臣のほかに馴染みを持たない義信は、
若手の信望の多くが勝頼に集まっている事に気づいていない。

それを察した四老臣筆頭の馬場信春が義信に注進した。

信春「勝頼様の動向が不安にござる。穴山信君殿をはじめとする親族衆の他、
    真田信綱殿のような若手や新参の大陸衆を連中を抱きこんで、
    独自の体制を築き上げておられるとか…」
義信「それは恐らく、余の多忙を察した勝頼が、軍事集団を築いて
    その苦労の一端を背負ってくれているに過ぎまい。杞憂ぞ」
信春「拙者も勝頼様に二心はないと思いまする…が、
    勝頼様の軍勢を担う信君殿の企みが不安です。
    それというのも任地の仕置きが不可解で」
義信「信君がどうした?」
信春「新しい建築を全て日本風にして、領民の生活様式にもそれを強制し、
    地名もまた和風に変え、見た目はここが大陸かとまごうばかり。
    不気味な威様を備え始めてござる」
義信「弓鎧のみならず、当家の軍事の様式は今現在、全て和風にするよう
    勝頼の進言を受けて、余が信君に命じておる。
    領内の様式すべてを改めたのもそのためであろう。
    例えそれが行き過ぎに見えても、逆心の証はなるまい。
    やりたいようにさせておけ。我が一門に裏切りを好む者はおらぬ」
379無名武将@お腹せっぷく:02/03/10 05:03
向井正綱出てきたのでage
380無名武将@お腹せっぷく:02/03/10 22:05
age
>>1
全部を読んだわけじゃないが、なんか大変そうだな。
このゲームは好きなので頑張ってくれい。
382無名武将@お腹せっぷく:02/03/11 05:44

┏━┓ 
┃南┃
┃無┃
┃阿┃
┃弥┃
┃陀┃
┃仏┃ 一向一揆 
┣━┛

これからどーなるの?どーなるの?
毎回ドキドキです。MAP見て想像するのも楽しいです。
3841 ◆K6X56WF2 :02/03/12 05:49
■神功皇后摂政11年(建安16年、西暦211年) 春

「孫子の子孫が何だ。武田の旗を呉の国に立てて見せん」

武田騎馬軍団はいよいよ孫策の領内に各地より足を踏み入れた。
途中、幾度となく押し返されたが、多勢に無勢か、
拠点の多くが武田家のもとに落ちる。破竹の勢いで勝ち進む騎馬軍団。

彼らはこの遠征で本格的に孫策軍を蹴散らすつもりであった。
しかし、廬江の前で彼らは強敵にぶつかった。

前線深く馬を乗り入れた顔良・文醜の部隊が撃滅されたのである。

「なに、あの2人にかなう武勇の持ち主がまだこの天下にいるのか」

ちりぢりに敗走する両部隊の姿に将兵は戦慄した。

魯粛「義信様、実は敵の陣容ですが…」

魯粛の話すところによれば、ここには呉の大都督・周瑜が赴任しており、
更には諸葛亮なる参謀がついていると言う。

武田の諸将は幼児に読み耽った三國志の物語を思い起こし、
かの恐るべき大軍師の姿を脳裏に浮かべた。

周瑜と言えば、わずか六万の水軍で十五万の曹軍を討ち破った
「奇跡の赤壁会戦」の総大将である。
しかもその彼に鬼才・諸葛亮が味方している。
3851 ◆K6X56WF2 :02/03/12 06:24
義信「敵に如何なる策があろうとも、大軍を前にして勝てる術などはない。
    全軍、突撃だ。大将首を取った者には恩賞を期待してよいぞ」
将兵「うおおおおおおぉぉぉっ」

武田軍は城砦に見える周都督の旗をめがけて果敢に突撃を開始した。

周瑜「武田の兵は数では勝るが、士気が充分ではない。
    少しばかり弱い所をつついてやればたちまち瓦解するであろう。
    甘寧、太史慈、奴らの横腹をつけ!」

甘寧・太史慈の2将が、左右より武田軍の先鋒を襲う。
それを救い出さんとして曹・袁軍あがりの将卒が馳せ参じる。
やはり数に勝るものはなし。甘寧の部隊が崩れると周瑜の軍は戦意を失い、
浮き足立つ将兵の姿が増え、逆に窮地に追いこまれて行く。

北方の精強な軍馬にまたがる武田の勇者はこれを見逃さず、
孫家の歩兵どもを次々と突き立てながら押し進む。
3861 ◆K6X56WF2 :02/03/12 06:35
周瑜「くっ。このままでは全滅だ。孔明殿、これを救う手はないか」

孔明は喪服のように真っ黒な衣装で全身を包み、都督の背後であぐらをかいている。
立てば長身の周瑜よりも頭ひとつ大きそうな巨漢の男だ。
その手にはカラスの羽根で作られた羽扇が握られている。
この不気味な男を見るたびに周瑜は背筋に氷がつたう不快感を持った。

孔明「うふふ…。策ですか。それならばもう既に仕込んであります」
周瑜「ならばすぐにも使ってくれ。見ての通り、この本陣もいつまで持つか解らない」
孔明「せっかちなお方ですな。それでは…」

孔明はすくと立ちあがり、黒い羽扇を大きく振るった。
それを合図に孔明が準備させていた数千のメス馬が
馬飼に先導されて敵勢のもとに解き放たれた。

「ど、どうした事だ!? うっ、馬が、馬が、馬が言う事を聞かぬっ!」

匈奴・烏丸の軍馬は大抵がオス馬で、去勢されずに用いられる。
大陸の戦に向いているだろうと日本の馬から北方の騎馬に軍馬の多くを乗り換えた
将兵は孔明の詭計にかかった。発情期にある軍馬はメス馬の尻を追いまわし、
狂喜していななき、時に主人の命令を捨てて他のオス馬にぶつかったりしはじめた。

蘇飛「大都督様っ! 孫策様から送られた援軍が見えました!」
孔明「見計らった通りです。これまで策を出し惜しみしていたのはこの時の為…」
周瑜「孔明、よくやった」
孔明「騎兵を主体にした武田軍は大混乱です。この機を逃してはなりません!」

優劣は逆転した。武田軍は孫軍に追いたてられ、打ちのめされた。
いいなぁ、こういう武田騎馬軍団も。
滅亡したとか聞いていたが、元気そうで何より。

いや、皮肉とかじゃなくて。男塾並みの破天荒さが好き。
(一緒にして良いのかどうかは知らんが)
孔明の幻術にやられたんかい
ゲームの中の「幻術」ってのは本当はこういう策略の比喩かも
3901 ◆K6X56WF2 :02/03/14 12:37
■神功皇后摂政12年(建安17年、西暦212年) 夏

あれから武田騎馬軍団は幾度となく孫家に戦を挑んだが、
いずれも孔明(諸葛亮)の神業にも似た軍略に撃退された。
父・信玄に蟄居を命じられて以来、長年、辛抱に辛抱を重ね、
忍耐を鍛えてきた義信も、さすがに心穏やかではないようである。

軍議の席、義信は語気荒く机を叩いた。

「誰か、あの死神を、孔明を何とか出来ぬか!」(武田義信)

「…孔明は人外の化生です。人の裏をかいて陥れる事において、
 当代ではかなう者がありません。ですが、根気強く力押しを続ければ、
 10年か20年目には、国力の差が勝敗を決するかと…」(魯粛)

「ここはやはり持久戦しかないものと存じます…」(内藤昌豊)

「くくく…、お歴々は劉璋から賄賂でも握らされているのですかね…」(司馬懿)

険悪なこの席で、不敵に周囲を嘲笑う者が一人。司馬懿と呼ばれる男である。
妖艶な三十路女かと見まがいかねない、中性的な容貌を持つこの怪人は
卓越した智能と性技、そして怪しい噂で人々に怖れられていた。
例えば噂の一つに、夜な夜な女装しては少年を誘い、寝所に招いて
よからぬ遊戯を仕込んでいるという。

「このまま孫策との戦ばかりしておっては、西の劉璋が我らの疲れを見て、
 中原に兵を向けてくる事は火を見るより明らかでしょう。
 天下をあの欲深い俗物にくれてやるつもりなら止めませんが…」
3911 ◆K6X56WF2 :02/03/14 13:03
諸将が司馬懿に声を荒げて面罵した。
「この青びょうたんが! 貴様に戦の何たるかが解るものか」
「新参者は身の程を知れ!」「殺してしまうぞ、この野郎」

司馬懿は彼らに言いたいように言わせてやると、上座に深く頭を下げた。

「…義信様、孔明の狙いが見えませぬか?」(司馬懿)

「見えぬ」(武田義信)

「孔明は、はなから孫家に忠義を尽くすつもりなどありませぬ。
 仕えるべきまことの主君を孫策とは見ていないのです」(司馬懿)

「どういう事だ」(武田義信)

「ようございますか。奴の戦ぶりを思い返してご覧なさい。
 ほら、まるで子猫がじゃれあうような戦ぶりでございましょう。
 策にはめ、将兵を散々に痛めつけますが、徹底的には叩かない。
 これは義信様や勝頼様の引き際が巧みであるばかりではなく、
 孔明が加減しているからです」(司馬懿)

司馬懿の豊かな唇が悪戯っぽく微笑んで見せる。つまりこうだ。
彼の話によると、孔明には中央で位を極め、政権を自侭に操りたいという野心がある。
幼年の頃より常々洩らしていた夢であるらしいから間違いない。
そこで彼が望みを達するに一番の近道は何か?
それは、孫家にあって武田家と戦い、武田家にその才能をひけらかし、
一番高く売れる頃を見計らって寝返る事ではなかろうか。
つまり、かつて賈[言羽]が曹操の敵として天下に名を売り、
やがて曹操に仕えたが如し運命を、人為的にやろうとしているのである。

「まさか」(武田義信)

笑おうとしたが、議席に揃った男たちの顔ぶれを見て思いとどまった。
彼らの多くが敵軍の所属から武田家に転がった連中である。
あの関羽ですら末席で肩身狭そうに愚直な面を晒している。
3921 ◆K6X56WF2 :02/03/14 13:36
>>387
ありがとうございます。この上なく嬉しい言葉です。
当初はもっとファナティックな武田騎馬軍団にするつもりでしたが、
まだまだのようです。

>>388-389
見破られましたね。
幻術を物語として説明づけるにはこの解釈が妥当だと思いました。
脚色過多ではありますが、以後もどうかよろしくお願いします。
393無名武将@お腹せっぷく:02/03/14 15:05
司馬懿が後ろまでまわすのは
そっ首ではなくカリ首だろうか?
394無名武将@お腹せっぷく:02/03/14 21:18
読んでて、ぞくぞくしてきた。
楽しいあげ。
魔王孔明ですか・・・。
イイ!!
396無名武将@お腹せっぷく:02/03/15 00:06
396
3971 ◆K6X56WF2 :02/03/15 07:39
■神功皇后摂政12年(建安17年、西暦212年) 秋

【武田家】

月灯りの薄い夜に、黒衣の文人が一人、関羽らの手引によって孫家から出奔し、
武田家のもとに迎え入れられた。

彼は武田家当主・義信の前に連行され、挨拶を求められた。

孔明「諸葛亮、字を孔明と申します」
義信「よく来た。貴様のことはよく聞き及んでいる。
    しかし、武田家に仕官を願うのに、まさか手ぶらではあるまい」
孔明「これを」
魯粛「おおっ、これは孫家の領する全土の地図ではないか」
孔明「また孫家の大事な書類を多数掠めて来ました。
    手元にない資料は全て私の頭のうちにございます。
    彼らの強みも弱みも、この孔明が全て握っています」
義信「この上ない手土産だ。その方を孫家攻略参謀衆の一人に加える」
孔明「ありがたき幸せ」
3981 ◆K6X56WF2 :02/03/15 07:40
【孫家】

周瑜「おのれ、孔明。あの黒狐!」
孫策「江南もついに異民族の手に渡るのか…」

孔明出奔の速報は孫策軍を雷撃の如く走り抜けた。

周瑜がいかに天賦の才を誇るとは言え、
司馬懿・諸葛亮などの、神算妙計を無尽に生み出す軍師の揃った
武田騎馬軍団の大軍を支えきれるものではない。
堤防が倒壊するのに、人の力が何になろうか。

武田騎馬軍団は孫領の各地に騎兵を繰り出した。
風林火山の旗印が長江を越え、華南の巨木生い茂る密林・水路をものともせず、
物量と人海でことごとく拠点を侵した。

神功皇后摂政13年(建安18年、西暦213年)の冬。
孫家はついに江陵に追い詰められ、術もなく降伏を申し出た。
義信は孫子ゆかりの一族と言う事で彼らを手厚く迎え入れた。

孫策「おれに天下は無理だったか…」
孫権「兄者。何も天下の一番を狙わなくてもよいではないですか…。
    国敗れて山河残る。東夷の築かんとする国体が如何なるものか
    しかと見据え、これが道を誤らぬよう内より正して行くのが
    我らの新たな天命かも知れません」
孫策「そうかもな…。だが、おれはもう何もする気がわかんよ…」

かくて華北・中原・華南は武田家に平定され、
残る天下の群雄は、涼州を得る馬騰と、
雍州・益州・南中を領する劉璋のみとなった。
399無名武将@お腹せっぷく:02/03/15 13:46
呂布と戦って欲しかった・・・
400無名武将@お腹せっぷく:02/03/15 15:00
400げっとずさー
401無名武将@お腹せっぷく:02/03/15 23:49
あげとくか。
4021 ◆K6X56WF2 :02/03/16 15:03
■神功皇后摂政14年(建安19年、西暦214年) 春

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼晋陽┼┼┼┼薊┼┼┼┼┼┼┼北平┼┼┼┼┼┼┼┼
西涼△┓┼┼┼上党┏━◆━━━━━◆━━━┳━━━━◆━━━◆遼東┼┼
┼┼┼┃┼┼┼┼┼◆┓┼┼┼業β┏━━━┳◆渤海┏━┛┼┼┼┼┼┼┼
┼┼┼┃┼弘農┼┼┃┗━━━━━◆━┓┼┗━━━◆平原┼┼┼   ┼
西平△┫┼┏@━┓┃洛陽┼┼陳留┃┼┃┏━━━◆┻━┓┼
┼┼┼┃┼┃┼┼┗◆━━━┳━━◆┼┗◆濮陽┼済南┼┃┼
天水┏@┼┃長安┼┗┓宛┏◆許昌┗━━┫┼┼┼┏━◆┛┼┼
┼┼┃┗━@━━━━@━┛┗┳━━◆━◆小沛┼┃┼北海┼┼┼
┼┼┃┼┏┛┼┼┼┼┣━━━◆━┓言焦┃┏━━┛┼┼┼
武都@━@漢中┼新野◆┼┼┼汝南┗┓┼┗◆下丕β┼
┼┼┃┼┃上庸┼┼┼┃襄陽┼┼┼┼┃┼┏┛┼┼┼┼
三音@━┻@━━━━◆━┓┼┼寿春◆━◆広陵┼┼
┼┼┃┼┼┗┓永安┏┛┏◆江夏┼┏┛┼┃┼┼┼┼  ◆=武田義信┼
┼┼┣━┓┼@━┳@━┫┗━┓┏┻━━◆┓抹陵┼
┼┼┃巴@━┛┼┃江陵┃柴桑┗◆廬江┼┃┃┼┼┼  △=馬騰
成都@━┛┼武陵◆┼┼◆━━━┫┼┏━┛┗◆呉┼
┼┼┣@建寧┼┼┣━◆┛┼┼┼◆━┛┼┼┏┛┼┼  @=劉璋
永昌@┃┼┼零陵◆┼┃長沙┼┼翻陽┼┼┼┃┼┼┼
┼┼┃┃┼┼┼┼┗◆┛┼┼┼┼┼┼┼会稽◆┼┼
三江@┛┼┼┼┼桂陽┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼  (C)三國志VIII 作成:武田騎馬軍団
4031 ◆K6X56WF2 :02/03/16 15:03
■神功皇后摂政14年(建安19年、西暦214年) 秋

魯粛「蜀にある劉璋の勢力は地勢に優れ、守備堅強とは言え、
    勢い乏しく、割と短期間に決着がつくのではないでしょうか」

昌景「拙者も同感に存ずる。あとは馬騰が強敵かも知れませんが、
    国力の差は一目瞭然。苦戦はあるやも知れませんが、
    必ず勝利を得られること、間違いがありません」

勝頼「ならば兄上、ここは俺が全軍の指揮を取り、
    あっと言う間に蜀を平らげてご覧に入れよう」

信君「その間、義信様は群臣とともに朝政に参画し、
    漢帝国を安んじられるがよろしいかと」

諸将がそれぞれ思惑を別にしながらも、勝頼を西方平定の総大将とし、
主君・義信は中央にて弟の軍勢を支えるという戦略に、賛意を示した。

譜代の老臣はこれ以上、戦場に老骨を苦しめる余力はなく、
新たな世代がうちたてる政権が危なげなものにならぬよう
静かに見守ろうと考え始めており、
義信の側で政治を補佐する事を望んだ。

小山田信茂や武田信豊などの若手や、
大陸出身の夏侯惇、顔良などの勇将、[广龍]統などの軍事参謀は、
勝頼と共に手柄を稼ぐことに熱心で、時に勇ましく、特に卑劣に、
血で血を洗う抗争に夢中になった。

尚、孔明や司馬懿のような異彩を放つ人材は、
その野心を怪しまれて散り散りに左遷された。

司馬懿は左遷先の太守である曹丕の庇護を受けて、その補佐に精を出し、
孔明はかつて天下に名を馳せた、在野にある「過去の英雄」たちに、
大志と才をひけらかして自己満足するだけの空しい日々を余儀なくされた。
404無名武将@お腹せっぷく:02/03/17 02:14
 また良ネタ頼む。
4051 ◆K6X56WF2 :02/03/17 10:21
■神功皇后摂政14年(建安19年、西暦214年) 冬

続々と届く勝報。ここまで来れば天下の趨勢は既に決している。
中原の人々は、もう何年も昔から、誰が勝つかを論じないようになり、
その代わり、統一後、武田家がどのような政権をうちたてるのか、
誰がどういう役職を得られるのか、そんな議論に夢中になった。

山懸昌景や馬場信春をはじめとする、老臣の多くは
「都も得た、天子も得た。しかしそれが何であろう。
 所詮はどれも異国のもの。我らが真に求めてきたものではない。
 いっそ、この国は漢帝とその臣にお戻しして、
 我らは倭国と呼ばれる懐かしい山河に流れ、そこで田んぼでも耕し、
 安楽に暮らすのが一番なのではなかろうか」
などと考え始めていた。

そして、勝頼らを筆頭とする若手の日ノ本衆(日本本土出身の者たち)は、
「苦労が実って、大陸の覇者になってしまったからには、漢帝国に帰化し、
 ここで“武田幕府”を開くのも一興ではなかろうか」
と子々孫々に到るまで、一族の繁栄が長く続く体制を陣中にありながら、
暇を見ては論をぶつけあっていた。

一方、大陸衆(漢民族の家臣たち)の考えは一つにまとまっていなかった。
「野蛮人に乱を正す事は出来ても、この漢土が治められるものか」
「家来はともかく、武田の大将・義信様からは野心の匂いがしない。
 漢朝の姿を正しきへ導いてくれるのではないか」
「帝に不遜な武田家は長く持つまい。次の乱に備えねば」
「義信様は王位か公位につき、傀儡の帝王を推戴した政権を創るべきだ。
 そして武田家の天下に貢献した我々はそれ相応のものを頂きたい」
4061 ◆K6X56WF2 :02/03/17 10:23
>>404
すんません。
あと総仕上げだけ残っていますので、
もうしばらくだけおつきあい下さい(笑
4071 ◆K6X56WF2 :02/03/17 21:24
■神功皇后摂政15年(建安20年、西暦215年) 夏

馬騰が武田家の軍門に降り、劉璋の拠点が次々と落とされつつある中、
義信は、劉璋のもとから出奔し、勝頼を通じて武田家に帰参した
水軍大将・向井正綱に命じて大船の建造を急がせていた。
しかしその理由や意図は誰にも明かそうとしない。
そんな義信の真意を量り兼ねる家来衆はこぞって義信に腹案を申し出はじめた。

若手の日ノ本衆は義信に漢朝に帰化して武田幕府を開くよう強く勧める。

「幕府を開く事です。幸い、我らは漢土に慣れ親しみ、
 この国の民も我ら為政者が漢に帰化する事を望んでいます。
 そこで一つ如何でしょうか。
 我ら、ここで漢帝国に帰属し、帝国の元で武田幕府を開く事を望んでは?」
「筋から言えば、余らは本朝の天子に従う一介の武臣に過ぎぬ。
 そして余は天下に二つの君を戴く気はないのだ」

劉璋のもとから出奔し、勝頼を通じて武田家に帰参した水軍大将・向井正綱も、
どこか要領を得ない風体で義信に直言した。

「それではいっそ、本朝に朝貢し、漢土に武田幕府を築くのはどうでしょうか」

義信は苦く笑った。
「何も知らぬ日本の王朝に大陸の覇者が突如、武臣を名乗り、
 征夷大将軍の位と開幕を願い出ればさぞかし首をひねられる事だろう。
 しかし、それで漢の民が心落ち着くのか」
4081 ◆K6X56WF2 :02/03/17 21:24
しかし、ここで意外な人物が意外な言葉を発した。
大陸における武田騎馬軍団の最功労者とも言える、魯粛である。

「義信様。もし帰化するつもりがないとの仰せであれば、
 やがては嫌でも帝位を受けて頂かなくてはなりません。
 無官の異民族による軍閥が皇帝以上の権力を維持するなど、
 まともな国の形ではなく、諸侯の野心を挑発するばかりで、乱世の元。
 天もそれを許さないでしょう。治世のためにも帝位をお覚悟なさいませ」

皆が圧倒された。魯粛はここで国賊となるか国翁となるか、
一世一代の大博打に出たのではないかと思う者すらいた。
「武田幕府」ならぬ、「武田帝国」を建てるという大それた進言。
言葉の道理は通っていた。
しかし、本朝から独立して帝国を建てるなど、謀反人もいいところである。

「誤るな」

昌景は言葉短かに諌めた。

「皆、間違えておる。
 確かに武田騎馬軍団の行く先を決めるのは義信様の他にござらぬ。
 しかし、この国の行く先を決めるのは我ら、部外の民ではない。
 また、曹操や袁紹の時代のように武人どもが決めるべきでもあるまい。
 この国の行く先を決めるのは、この国の主がなさるべきである。つまり、
 漢帝陛下のご深慮をうかがうのが一番ではなかろうか」

義信が頷いた。議は決した。
4091 ◆K6X56WF2 :02/03/17 21:34
________________________________________________________

18日はいよいよ最終回です。どうぞよろしくお願いします。
________________________________________________________

410無名武将@お腹せっぷく:02/03/17 23:32
 
411無名武将@お腹せっぷく:02/03/17 23:35
>>1
赤玉でも出すのか?(w
期待sage
激励sage
4141 ◆K6X56WF2 :02/03/18 02:09
■神功皇后摂政17年(建安22年、西暦217年) 春 <劉璋の最後>

勝頼「兄上、劉璋の勢力もいよいよ西平を残す所となり、
    大陸制覇も間近となって参りました。
    ここはひとつ最後の仕上げに兄上自らの親征を」

勝頼はここで武田家の権威を磐石のものとするため、義信を戦場に呼び招いた。
早速、鍛え抜かれた十数万の騎馬軍団が許都より西平に向けられた。

趙雲「おはようございます。趙子龍です。劉璋様、いつまで眠っておられますか。
    敵軍は狄道を前に軍陣を置き、我らと最後の決戦を挑もうとしています。
    しかもその総大将は武田太郎義信その人とか…。
    我が軍も何卒、殿のご出馬を仰ぎたく存じます」
劉璋「しかし趙将軍。今更どうあがいたところで我らに勝ち目などないのではないか。
    それよりも早く降伏して命乞いせねば、女は捕われて慰み者となり、
    男は残らず皆殺しになるに違いない。ここは命を惜しむべきではないか」
趙雲「…殿、何と仰せられる」
劉璋「武田家に降った馬騰の軍勢も信公の覚え目出度くならん事を願い、
    この戦に馳せ参じようと西涼を発したそうだ。
    なあ、趙よ。悪いことは言わん。降伏しよう」
趙雲「…もはやこれほどまで進退極まっては降伏しても詮無い事です。
    今まで殿の為に逝った者たちの霊に報いるには戦って果てるほか、
    責任の取り方はありませぬ。敗軍の将としてお覚悟なさいませ……」
劉璋「ふん、ついに本音が出たな。お前はただ歴史に美名を残したいだけで、
    このわしに死ねと言っておるのだ。この不忠者めが!
    よいわ。もはや意地でもわしは出陣せぬ。勝手に戦え!」

趙雲はこうべを垂れたまま、場を外した。外で黄権が待ちうけていた。

黄権「将軍、劉璋様ご出馬のための準備は揃っております」
趙雲「その犠は無用。…全軍の指揮は私がとる!」

趙雲を総大将とする劉璋軍が残された六万の兵を率いて迎撃に出た。
4151 ◆K6X56WF2 :02/03/18 02:10
義信「敵の大将は趙雲か。あの男、公孫家、袁家、劉家と、家を変えるたびに、
    腕に磨きをかけ、武名を高めては来たが、負け戦しか知らぬ哀れな奴。
    ここは彼に相応しい、豪壮な死に場所を与えてやろう。全軍前進ぞ!」
勝頼「御意!」

昌景の勇ましい赤備が、信綱の鉄砲隊が、諏訪太鼓を打ち鳴らす勝頼の信濃兵が、
天をも揺るがす轟音を鳴らし、巨万の騎馬軍団を駆けさせた。

呉懿「…来たらしい…な」

呉蘭が、李厳が、孟達が、絶望と恐怖に真っ青な顔をした兵を率いて出迎える。
彼らは恐怖を知るがゆえに決死。生物としての彼我を越えた死兵である。

武田騎馬軍団は騎兵が主体に、味方の徒歩を置き去りにする凄まじい勢いで、
十人の群れに数騎づつ、疾風の如く突撃する。

兵卒「うおおおおお」

両軍が激突した。詳細は記すまでもない。誰もがよく戦った。
若者は手足が飛んでも剣をふるった。名将と呼ばれる男たちが自らその首をはねた。
軍容を突破し、城内に乱入した兵の多くは戦勝の狂喜に酔って、
略奪と暴行にあけくれ、この日、劉璋という人の名は歴史から消えた。
庶民に化けて逃げる所を殺されでもしたのでろう。

かつて董卓の一族が焼き殺された洛陽の街道に、劉璋軍の将の首が晒された。
漢大陸の統一は多くの犠牲を伴って達成された。
乙彼。
4171 ◆K6X56WF2 :02/03/18 03:04
■神功皇后摂政17年(建安22年、西暦217年) 春 <大陸の統一>
※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
西涼◆┓※※※上党┏━◆━━━━━◆━━━┳━━━━◆━━━◆遼東※※
※※※┃※※※※※◆┓※※※業β┏━━━┳◆渤海┏━┛※※※※※※※
※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━◆━┓※┗━━━◆平原※※※   ※
西平◆┫※┏◆━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━◆┻━┓※
※※※┃※┃※※┗◆━━━┳━━◆※┗◆濮陽※済南※┃※
天水┏◆※┃長安※┗┓宛┏◆許昌┗━━┫※※※┏━◆┛※※
※※┃┗━◆━━━━◆━┛┗┳━━◆━◆小沛※┃※北海※※※
※※┃※┏┛※※※※┣━━━◆━┓言焦┃┏━━┛※※※
武都◆━◆漢中※新野◆※※※汝南┗┓※┗◆下丕β※
※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※※┃※┏┛※※※※
三音◆━┻◆━━━━◆━┓※※寿春◆━◆広陵※※
※※┃※※┗┓永安┏┛┏◆江夏※┏┛※┃※※※※  ◆=武田義信
※※┣━┓※◆━┳◆━┫┗━┓┏┻━━◆┓抹陵※
※※┃巴◆━┛※┃江陵┃柴桑┗◆廬江※┃┃※※※  
成都◆━┛※武陵◆※※◆━━━┫※┏━┛┗◆呉※  (C)三國志VIII 
※※┣◆建寧※※┣━◆┛※※※◆━┛※※┏┛※※
永昌◆┃※※零陵◆※┃長沙※※翻陽※※※┃※※※  作成:武田騎馬軍団
※※┃┃※※※※┗◆┛※※※※※※※会稽◆※※
三江◆┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※

諸官「大陸制覇、おめでとうございます」
諸官「皇帝陛下万歳!」
諸官「万歳!」

遂に志を果たした武田騎馬軍団。ついに洛陽に還座なされた漢帝陛下。
宮殿前に文武百官と内外の王族が立ち並び、皇帝陛下万歳を大合唱した。

春風に乗って、高らかに翻る漢朝の旗と、風林火山の旗のもと、
全軍の歓呼を浴びる漢帝陛下と傍らの義信。
そして…、その様子を歓喜の涙を浮かべつつ静かに見守る昌景。

義信は…

>>418    新たな冒険に胸を膨らませていた。「見知らぬ海へ」。
>>419-420 魯粛らの強い要望により、漢帝から帝位を譲り受ける始末になった。
4181 ◆K6X56WF2 :02/03/18 03:04
義信はあれからこの国を漢帝にお戻しし、栄達を願う日ノ本衆の帰化を
漢帝国の征夷大将軍・勝頼に任せ、そして大陸衆代表に太政大臣・魯粛を推し、
自らは向井水軍とともに大船を率い、見知らぬ海へ旅立つ事に決めた。

蟄居中に写経を続けながら幾度となくその姿を思い浮かべた天竺、
10年後に建国される若き王国・ペルシャ、美しい黒肌の民が住む南方大陸、
カラカラ帝の御世を誇るローマ帝国、そしてまだ歴史を抱かぬ謎の新大陸。
思うだけで胸が膨らむ旅立ちであった。

おそらくこの国の人々が漢朝第三期の幕開けを作った武田義信の姿を見るのは
今日が最後となるだろう。老臣の多くも勝頼の補佐を命じられ、
義信の旅に共する事が出来ないのが何とも無念そうではあった。

老臣筆頭の山懸昌景が、漢帝陛下と義信に祝辞を述べるよう、召し出された。
白髪頭の昌景は膝をついて頭を下げた。

「申し上げます。臣・昌景…」

義信の勇姿を目の当たりにし、場は静粛だ。

「こ、この…、この昌景、す…、全てが、夢か幻の如く見え…。うっ」

昌景は続きを述べようとするが、ついに言葉をつまらせる。
この時、嗚咽する戦友のに感じ入った馬場信春が直立した。
皺と染みだらけの老いた頬に、涙がはっきり滴れている。

「御旗楯無、ご照覧あれ!」

これが号令となった。日ノ本衆のみならず、大陸の衆までもが彼に続いた。

「御旗楯無、ご照覧あれ! 御旗楯無、ご照覧あれ!」
「御旗楯無、ご照覧あれ! 御旗楯無、ご照覧あれ!」
「御旗楯無、ご照覧あれ! 御旗楯無、ご照覧あれ!」

この声は祝砲に混ざり、どこまでも高く響き渡った。
おそらく遠く甲斐の国にまで届いているのではないか…。


                       終劇
4191 ◆K6X56WF2 :02/03/18 03:04
義信が漢帝の深慮をうかがうと、帝位の禅譲を言い渡された。
彼はこれを固辞しようとしたが、魯粛らの強い勧めにより、
果してこれを受けることになった。そして大陸統一の祭典のこの日。
それが禅譲の儀式の日となるはずであった…。

老臣筆頭の山懸昌景が、漢帝陛下と義信に祝辞を述べるよう、召し出された。
白髪頭の昌景は膝をついて頭を下げた。

「申し上げます。臣・昌景…」

義信の勇姿を目の当たりにし、場は静粛だ。

「こ、この…、この昌景、す…、全てが、夢か幻の如く見え…。うっ」

昌景は続きを述べようとするが、ついに言葉をつまらせる。
滂沱する涙。もはや昌景には何も見えない。周囲の景色が純白に消えた。
我が前で山の如く大きな姿で自分を見つめているのは義信様か信玄様か?

「昌景よ…。余はな…、余は…、
 …お主のいうほど、…義信が立派な男だとは思わんよ」

寂しげな声だった。

(御館様…)

頭が重くなった。むせた。

「そこで余は……、義信に……」

御館様の声が急に苦くなった。

「余は、義信に切腹を申しつけようと思う!」

昌景ははっとして顔をあげた。そこには厳格な為政者、武田信玄の姿があった。
義信など、どこにもいない。
4201 ◆K6X56WF2 :02/03/18 03:05
昌景「む、無体な!」

しかし信玄の表情は変わらない。微動だにしない。
やがて霧のようなものがゆっくりと信玄の姿をおおった。
むせる。ひどく咳き込む。焦げくさい煙。馬の嘶き。



信春「…昌景殿、昌景殿。如何なされた? 昌景殿!」

昌景は血塗れの愛馬の背にいた。

昌景「…? 信春殿? ……ん、ここは?」
信春「…やれやれ、戦中に呆けられるとはらしくもない」
昌景「…ああ、そうか、そうでしたな。いやお恥ずかしい。
    この昌景、いい歳をして白昼夢を見ておりました」
信春「…夢、でござるか?」
昌景「うむ。拙者や信春殿を始めとした武田騎馬軍団がはるか唐の国
    で大暴れするという、途方も無い夢でござる。
    それも何故か義信様を大将に戴いて…。
    いやはや、真に途方も無い。途方も無い…、
    だが、真に楽しい夢でござった…」
信春「ほう……」
昌景「いや、お気になさいますな。ただの夢、心弱き我が未練が見せた夢でござるよ。
    それよりも今は戦! 小癪な織田徳川を血祭りに挙げ、亡き殿の志に
    一歩でも近づかねばなりますまい!」 
信春「そう…ですな。ではともに参ろうぞ!」

愛馬はぬかるみに足をとられながらも、命を捨てて前に進もうとする。
銃声。味方の悲鳴。昌景は猛烈に鞭を振るい、馬を急かす。
味方の死体を踏み越えて、疾風のように走る騎兵の昌景。

煙が薄くなって来た。敵だ。織田の鉄砲隊だ。かかれ。かかれ。
ただ一騎でも俺はやる。馬防柵に突撃する。一人でも多く道連れを作ってやる。
御館様、義信様、そして兄上、待っていてくだされ。
この昌景、今こそお側に参りますぞ!

御旗、楯無、ご照覧あれ! 御旗、楯無、ご照覧あれ!


 ────── 武田騎馬軍団 vs 三國志VIII ──────

                    完