第二回!三国志バトルロワイアル Part2

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張遼(―――!? ど、ど… どういうことだ?! >>347)

自分の命と引き換えにしてでも必ず守ると誓った田豊、強敵だった韓遂を
あまりにもあっけなく失った衝撃の余り、呆けたように≪南斗組≫のなすがままになっていた張遼は、
洛陽で聞いた死亡者放送の内容に、雷に打たれたように立ち止まった。

UZIサブマシンガンの連射によって、肉が千切り取られた背中や肩の傷が一斉に裂け、
血が噴き出したが、構ってはおれない。
ここで俺が死んでは、胡母班や田豊……、南の謎の生き物の死が、すべて無駄になってしまう―――!!
というより…… き、き… 貴様らは、やはりただのおバカちゃんかっ?!

徐庶「ど、どうした? 張遼?!」

ここ数日間は見せたことも無かったような、突然の張遼の精神性の高まりに驚いた徐庶が振り返ると、
オフィサーズAPCハンドガンを構え、頬には引きつったような笑みを浮かべた張遼は、
すでにじりじりと、自分達からの離脱を始めている最中だった。

張遼「ふふふふ。東呉のキチガイ……! 狼とも呼べぬ…… 袁術のエサを喰らった犬コロめ……ッ!!!
   ゲームの中ですら嬉し気に玉璽を持ち歩くとは……な。ここまで来て、漢の威光に従う気か?!」
孫策「……なんだと? 魏の犬。目の前に現れる強い奴強い奴に見境なく尻尾を振ってついていく、
   なつきやすいだけがとりえの仔犬風情が、………小覇王に向かって、
   なんの口の利き方だ! 東夷のお前に、なにが分かる!」(チャッ/バタフライナイフ)
張遼「あ〜あ! そうだよ! その『小覇王』というのが、そもそもお前が「犬」だという動かぬ証よ!
   自分で気付いていないとは目も当てられないな!! 『覇王』とは、力の帝王ではない。
   皇室の…… 漢王室の守護者のことだ! 異民族すれすれの呉賊の分際でありながら、
   懐古主義者で、権威ヴァカの上、力以外には全っっったく能がないキティだからこそ、
   そういうクソありがたくもない2つ名が付けられていることに気が付かないとはな(嘲)、
   てめぇは、史書に、もってまわった悪口書かれてんだよっ!!! ばばばば〜か!! ば〜か!」
徐庶「ちょっ!! 張遼黙れッ!! ……兄弟よ… 孫策殿も、まずは落ち着かれよっ!!
   悲しみの記憶に胸破れて錯乱した弟の……、ただのやつあたりではないか!
   なっ? そうだな? 張遼?」
  (っていうか、魏での任地が完全に違ったからお互いほぼ初対面だったが……
   コイツ…… 意外とものごとを正確に知ってるな。―――使えそうだぞ?!(どきどき)

張遼「―――ぃやかましい! 俺にとっては、お前こそ犬畜生だ!」(APC/パンッ)
徐庶「!!!?」
張遼「……まだ8発まるまるが弾装にあるぞ? ハンドガンって扱いやすいな。
   カス2匹を始末するのには充分だよ………」

間に入ろうとした徐庶に威嚇射撃をして恫喝すると、張遼はふらふらと後ずさっていく。
張遼「殺せよ……。殺るなら今がチャンスだぜ? 俺は、お前達如きゴミとは同道なんかは出来ないね。
   ありがとよ。怪我なら相当良くなったぜ。おかげさんでな。」
孫策「……徐庶、もう限界だ。もういいだろう? 張遼は、狂った。信用も置けない。和を乱す。
   処分するぞ?」(レミントンM700/ガシャッ)
徐庶(……あ、あんたが「和」とか口にするなぁっ!!)
  「ま、ま… 待たれよ!! 孫兄!!」(ショットガン/ジャキッ…)
孫策「!! お、俺に銃口を向けたな?! お…お前も敵かあっ!!!」
徐庶(こいつ、ダメだ――――――っ! は、初めて直に見たが、マジDQNかっ!!(TДT;))
  「け、怪我をして錯乱した義弟を蜂の巣にしたとあっては、
   さすがに小覇王の名に瑕がつきますぞっ?! ねっ?(冷汗)
   弟よ… 張遼も一人でどうする気だ?! 今はまだ、集団で居た方が安全じゃないのか?
   お前も……探索者なんだろう?」
張遼「俺は…… 誰の指図も受けないね。ましてや呉の腐れキチガイ、それに付き従うバカ儒教徒などの
   指図は……、受けない。どうしてもというのなら、ここで死んでも、悔いは、無い。
   少なくとも、協力は、しない。
   俺は…… 俺の大切だった、田豊の、死を……
   東呉のキチガイや、鈍〜いお前如きの探索の糧にすることだけは、どうしても……、嫌だ!」
徐庶「え? 俺が…… 鈍い…… だと?????? どういうことだ???」


張遼はそれには答えることなく、ただ、「じゃあな。お前らもさっさと死ねよ。」とだけ言い残し、
お互いに銃口を向け合い完全に膠着状態へと陥った徐庶と孫策を放置して、いずこへかと消えていった。


※張遼離脱によるパーティ内容変更&ピンユニットの部に張遼追加
≪南斗星/2名≫孫策【ロープ、バタフライナイフ、玉璽、ダイナマイト×5、
      補強鎖帷子、手甲、馬上槍、防弾チョッキ(かなり傷んでいる)、
      レミントンM700、八卦刀】&徐庶[首輪無し]【ショットガン、カマ、兜、胸甲、脚甲、
      コルト】
@張遼[そこそこの怪我]【直刀、はさみ、『電子ロック解除技術について』、
   蔓縄、乾燥肉、小弓&竹矢、脇差し、オフィサーズACP、バタフライナイフ】
張遼(死亡者放送で名前が呼ばれなかった? 徐庶は…… 徐庶の生存は、主催者にはバレバーレなのか?!)

一気に雪原地帯の[亠兌]州を目指して駆け抜ける張遼の脳裏には、ただ、
今はまだ答えの出そうにない、その疑問だけが渦巻いていた。
ゲーム開始前に洛陽で聞いた>>2によると、首輪には生存判定用高性能心電図と位置確認用発信機が
標準装備されているそうだ。
なら……、徐庶は首輪を外せた瞬間に、死亡者放送で名前を呼ばれるはずじゃないのか?!
なぜ……、主催者に生存がバレているんだ??
俺が……、韓遂に長々と弄ばれていたように、徐庶は…… 霊帝のクソに、
飼い殺しにされているだけじゃあないのか?!

それに―――
張遼(田豊! 田豊!! そして……  (た、確か)……出汁欧?(※朶思王)
   お前たちが…… 死を賭して俺に教えてくれた、禁止エリア引っかかり爆死システムのその構造!)
          ・

なんとか強風による地吹雪が舞う[亠兌]州の雪の中に潜り込み、周囲から完全にロストすると、
張遼はようやく一息ついた。

張遼(マズイ…… マズイ…… 心底マズイぞ?! あのキチガイ呉犬に連れまわされている間に、
   徐州の物音から、何日間も完全に無駄な時間を浪費してしまった!!!
   と、と、当分… 俺は行動できないぞっ!!!(泣)

ち… ちくしょう! ちくしょう!! ちくしょう!!! ななな… なんという考えの足りぬ者たちだ!
徐庶は若干マシかな? と思っていたが…… やはりただの政治屋だ!!! なんの役にも立ちはしない!


………それにな………


張遼(霊帝はもう、放送で失言をしている……。アノ失言に気付けぬようで、探索者気取りなどとは……。
   ハッ! この張文遠の相棒などは、土台、無理な話というものだ。)


※変更無し
@張遼[そこそこの怪我]【直刀、はさみ、『電子ロック解除技術について』、
   蔓縄、乾燥肉、小弓&竹矢、脇差し、オフィサーズACP