張遼(―――!? ど、ど… どういうことだ?!
>>347)
自分の命と引き換えにしてでも必ず守ると誓った田豊、強敵だった韓遂を
あまりにもあっけなく失った衝撃の余り、呆けたように≪南斗組≫のなすがままになっていた張遼は、
洛陽で聞いた死亡者放送の内容に、雷に打たれたように立ち止まった。
UZIサブマシンガンの連射によって、肉が千切り取られた背中や肩の傷が一斉に裂け、
血が噴き出したが、構ってはおれない。
ここで俺が死んでは、胡母班や田豊……、南の謎の生き物の死が、すべて無駄になってしまう―――!!
というより…… き、き… 貴様らは、やはりただのおバカちゃんかっ?!
徐庶「ど、どうした? 張遼?!」
ここ数日間は見せたことも無かったような、突然の張遼の精神性の高まりに驚いた徐庶が振り返ると、
オフィサーズAPCハンドガンを構え、頬には引きつったような笑みを浮かべた張遼は、
すでにじりじりと、自分達からの離脱を始めている最中だった。
張遼「ふふふふ。東呉のキチガイ……! 狼とも呼べぬ…… 袁術のエサを喰らった犬コロめ……ッ!!!
ゲームの中ですら嬉し気に玉璽を持ち歩くとは……な。ここまで来て、漢の威光に従う気か?!」
孫策「……なんだと? 魏の犬。目の前に現れる強い奴強い奴に見境なく尻尾を振ってついていく、
なつきやすいだけがとりえの仔犬風情が、………小覇王に向かって、
なんの口の利き方だ! 東夷のお前に、なにが分かる!」(チャッ/バタフライナイフ)
張遼「あ〜あ! そうだよ! その『小覇王』というのが、そもそもお前が「犬」だという動かぬ証よ!
自分で気付いていないとは目も当てられないな!! 『覇王』とは、力の帝王ではない。
皇室の…… 漢王室の守護者のことだ! 異民族すれすれの呉賊の分際でありながら、
懐古主義者で、権威ヴァカの上、力以外には全っっったく能がないキティだからこそ、
そういうクソありがたくもない2つ名が付けられていることに気が付かないとはな(嘲)、
てめぇは、史書に、もってまわった悪口書かれてんだよっ!!! ばばばば〜か!! ば〜か!」
徐庶「ちょっ!! 張遼黙れッ!! ……兄弟よ… 孫策殿も、まずは落ち着かれよっ!!
悲しみの記憶に胸破れて錯乱した弟の……、ただのやつあたりではないか!
なっ? そうだな? 張遼?」
(っていうか、魏での任地が完全に違ったからお互いほぼ初対面だったが……
コイツ…… 意外とものごとを正確に知ってるな。―――使えそうだぞ?!(どきどき)
張遼「―――ぃやかましい! 俺にとっては、お前こそ犬畜生だ!」(APC/パンッ)
徐庶「!!!?」
張遼「……まだ8発まるまるが弾装にあるぞ? ハンドガンって扱いやすいな。
カス2匹を始末するのには充分だよ………」
間に入ろうとした徐庶に威嚇射撃をして恫喝すると、張遼はふらふらと後ずさっていく。
張遼(死亡者放送で名前が呼ばれなかった? 徐庶は…… 徐庶の生存は、主催者にはバレバーレなのか?!)
一気に雪原地帯の[亠兌]州を目指して駆け抜ける張遼の脳裏には、ただ、
今はまだ答えの出そうにない、その疑問だけが渦巻いていた。
ゲーム開始前に洛陽で聞いた
>>2によると、首輪には生存判定用高性能心電図と位置確認用発信機が
標準装備されているそうだ。
なら……、徐庶は首輪を外せた瞬間に、死亡者放送で名前を呼ばれるはずじゃないのか?!
なぜ……、主催者に生存がバレているんだ??
俺が……、韓遂に長々と弄ばれていたように、徐庶は…… 霊帝のクソに、
飼い殺しにされているだけじゃあないのか?!
それに―――
張遼(田豊! 田豊!! そして…… (た、確か)……出汁欧?(※朶思王)
お前たちが…… 死を賭して俺に教えてくれた、禁止エリア引っかかり爆死システムのその構造!)
・
なんとか強風による地吹雪が舞う[亠兌]州の雪の中に潜り込み、周囲から完全にロストすると、
張遼はようやく一息ついた。
張遼(マズイ…… マズイ…… 心底マズイぞ?! あのキチガイ呉犬に連れまわされている間に、
徐州の物音から、何日間も完全に無駄な時間を浪費してしまった!!!
と、と、当分… 俺は行動できないぞっ!!!(泣)
ち… ちくしょう! ちくしょう!! ちくしょう!!! ななな… なんという考えの足りぬ者たちだ!
徐庶は若干マシかな? と思っていたが…… やはりただの政治屋だ!!! なんの役にも立ちはしない!
………それにな………
張遼(霊帝はもう、放送で失言をしている……。アノ失言に気付けぬようで、探索者気取りなどとは……。
ハッ! この張文遠の相棒などは、土台、無理な話というものだ。)
※変更無し
@張遼[そこそこの怪我]【直刀、はさみ、『電子ロック解除技術について』、
蔓縄、乾燥肉、小弓&竹矢、脇差し、オフィサーズACP