…ぶつぶつ……はぁ〜〜ッ…
唱えたいっ。"中黄太乙"を……声高に唱えたい!
……でも駄目よっ!! 口惜しいけどぜったい駄目!! だって……
そんなことして声があの人に聞こえちゃったら……
せっかくの尾行が台無しだもんっ。
そうよねv 大賢良師様……いいえっ、張角くんv
あたしってばね、黄巾党なのにホラァ、宦官に手を貸してもらうために都に行ってたじゃない。
だからさぁ、世の中の裏側っていうの? そんなのがいろいろ見えちゃうのよね。
そうなの、ホント世間って厳しいのよね、不浄って言ってもいいくらい!!
昨日まで味方だったと思ってた人が急に裏切ったりするのよねっ……
だぁーかぁーらぁー……あたしは決して油断なんてしないのよっ!!
自分よりも強い人間に対しては常に有利な立場でいられるように心掛けてるのっ!!
それが一番賢い生き方……そうよねっ、張角くん。
あたしの武器、二連式デリンジャー、こんな小さな銃じゃあ張角くんに勝てっこないわよね。
でもねっ……ウフフv………それでもいいのよ、張角くん。
その調子でどんどん群雄たちを血の海に沈めてちょうだいv
あなたとあたしの2人っきりになるまで……あたしが側で見守っててあげるv
だけど忘れないでね張角くん。三国志にはあなたを上回るかもしれない相手がいることを…
例えば曹操、それに……宦官の…十常侍を率いる張讓さま(ホントは彼(?)を尾行したかったわv)
彼らと戦えば…張角くん、さすがのあなただって無傷ではすまないでしょう。
そして、2人っきりになったまさにその瞬間、手負いのあなたの背中に……
あたしのキツイのお見舞いしてあげるっ!!
――そうっ、つ・ま・リ……"ラスト・マン・スタンディング"は……
あたし、馬元義ってわけv
【馬元義(初登場) 生存確認】(二連式デリンジャー)
※東へ移動する張角を尾行中