【艦これ廃人】週刊オブイェクト29【無職では?】

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616岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
船舶 | 日本防蝕工業株式会社
http://www.nitibo.co.jp/business/g01/g015/

“CAPAC”(「ケーパック」:船体外板自動防食装置)は米国海軍の技術援助のもとでELECTROCATALYTIC社(現SIEMENS社)が
開発した自動定電位式の外部電源装置です。日本防蝕では同社のライセンスを受け、2,000隻以上の船舶に取り付けた実績をもっています。

平成15年度 通信講習用 船舶電気装備技術講座
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/00133/contents/0066.htm

ここから数ページ防食のパターンが解説されている。


『艦艇工学入門』1997年11月
P236より電気防食の説明

流電陽極法について
「これらの防食材は安価で交換も入手も容易なため、多くの艦艇で一般的な防食法として広く採用される。」

ただし、P237に
「最近の護衛艦の一部では、船体外板浸水部、舵、プロペラ、フィン・スタビライザーの防食に亜鉛板を使用せず、
外部電源防食装置を採用する艦が見られるようになった」
「外部電源装置の優れた点は、電圧、電流を必要設定値に調節しておくと自動的に腐食条件の変化に対応できることである。
前記の亜鉛板を使用する防食法より最初の設備費は高くつくが、一度装備すると常時使用しても銀−塩化銀が5年以上、
白金陽極は30年間交換が不要とみなされており、艦内各装置は半永久的に使用できる。」

P258には
「艦内の配管で海水を使用する管内は、キューブロニッケル管や銅管系ではほとんど見られないが、鋼管の場合
防食対策として亜鉛メッキを施工していても、通常約1年前後で管内に前記の生物が付着して管の内径が狭まってくる。」

同じページの大気中塩害対策の記述によれば
「海水に浸らない外板、甲板、上部構造物や艤装品でも、外面を防食材料で被覆されていない場合は、
直接海水の飛沫を受けたり大気中の塩分と水分の影響によって錆を発生し腐食を開始する。
防食対策としては塗装のほか、大気や淡水中でイオン化傾向が起きにくい亜鉛をメッキする方法がある」
とのこと。

同項目には機雷に関するデメリットの記述は無し。

コスト比較がなされているということは、外部電源法と流電陽極法は採用範囲が重複するということだろう。
艦船に採用しないという主張は完全にアウト。