日本は北朝鮮とおなじ?

このエントリーをはてなブックマークに追加
7モルデカイ・モーゼ
戦前の日本に体現されていたユダヤの理想

 戦後すでに30数年を経た今日、日本人は真の日本歴史を構築してきたという実感を全然感じない、
とよくおっしゃる。私にはその意味がよく分るような気がするのである。それの意味するところは、経済
の驚異的高度成長に反比例する精神面の退化現象とこの二者にみる跛行性のことではないだろうか。
戦後は虚妄だといわれて久しい。私がここで考えることは、何よりもこの跛行性の原像を日本人はまだ
つかんでいないのではないかということである。この病理のルーツが分からないと、治療法も発見できな
いのは至極当然であろう。日本をこよなく愛する私としては、この問題を解明して日本人が真の日本歴
史を生き生きと構築できるよう側面から及ばずながらお助けしなければならないという強い義務感、責任
感におそわれるのである。
 何故か。それはこれら病巣のルーツがほとんど誤れるユダヤ的思考の所産であるからに他ならないか
らである。我々は信じ難いほど頭が悪かったのだ。もともと、我々が犯した誤ちはごく単純そのものの誤ち
だったのだ。
 しかるに、この小さな誤ちの及ぼした影響は想像以上に大きかった。それは、戦前まで日本が世界に
冠絶した類い稀れなものとして誇っていた数々のものを破壊してしまう結果となったのであった。
 このことを知るに及んで、我々の心は痛むのである。しかも、その日本が戦前もっていた類い稀れな長
所というものが我々ユダヤ民族の理想の具現化されたものでもあったことを知り、ますます我々の苦悩は
倍加されるのである。
 我々ユダヤ民族は、西洋人にない高尚な理想を常に頭に画いていたのである。しかし日本の皆様もご存
知のように、ユダヤ民族は永い永い迫害の悲しい歴史の中ではこれら理想を具現化する余裕など全くなく、
ただどうして生命の安全を全うするかということに心血を注ぐのが精いっぱいであった。第二次大戦終結ま
では我々の解放のための闘いは絶えず続いていたのであり、そのような理想を追求する余裕は残念ながら
なかったのであった。
 しかるに第二次大戦後、日本が占領政策の結果大幅に改革された結果初めて、戦前の日本に我々の理
想とするものが多々実在したことを発見したのであった。これは我々にとって大きな驚きであった。