日本は北朝鮮とおなじ?

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18モルデカイ・モーゼ
西欧追随は文化の退化をもたらす

ただここでちょっとと申し述べておかなければならないのは、これら戦前の日本にあった類い稀な
美点が戦後100%失われたということではない、ということである。
それはどういうことかというと、日本の社会の内部では、つまり日本人の間ではこれら美点が失わ
れているのを認めなければならないが、日本人が外人に対するときはまた別の話だということであ
る。つまり、国際的には日本人の美点は存分に生かされているということである。
比較文化論的に考察するに、日本人は西洋人一般よりも理性的にはるかに優れているといえよう。
今まで述べた戦前の美点もつまるところ、日本人が理性的に西洋人をはるかに凌駕しているという
ことに他ならない。この点で西洋人が日本人に追いつくには数世紀、いや数十世紀、あるいは永遠
に追いつくことができないのかも知れない。
こういう相手とつき合う場合、否応なしにこの地球上で生存するためには付き合わなければならない
が、このことがどういう結果になるかということである。
日本人は「国際性」という場合、100%西洋のペースに日本人が適応することというふうに考えている
ようであるが、これは人類の文化の退歩を招くことであり、断じてそうあってはならない。これは全く逆
立ちしている。西洋人こそ日本人に適応させなければならない。何故なら日本人の理性の方がはるか
に西洋人のそれより進んでいるのであるから。
ところが、西洋人は未だそんなことなど全く理解していない。はばかりながら、我々ユダヤ人はそのへ
んをおぼろげながら理解できると自負している。この点でも、ユダヤ人が一般西洋人より進歩した民族
であると認めていただければ無上の光栄なのである。
この点が逆になったため、大東亜戦争は起こったのである。日本はなんとか戦争を避けようと、全くの
善意から必要以上の譲歩をした。ところが相手は、その譲歩を全く単純に弱さの現われとしか取ること
ができなかった。
この理性的なものの差は、数世紀やそこらで埋まるものではないと私は考える。
残念ながら、現在の人類の理性の水準では、西洋人側の単純極まりない思考法が表通りを大手を振
って歩いているのである。これでは人類の進歩はあり得ない。

ユダヤ人は日本人を理解できる唯一の外国人

我々ユダヤ人は、この逆説をひっくり返すために最大限の努力をする覚悟である。例えば、東西のか
け橋になるとか……。
その他、個人的交際においても日本人は対外人となると古来の伝統的美徳を完全に発揮している。し
かしそれに対して一般外人は、これを全く理解する能力がないといわねばならない。このため、日本人
はどれだけ損をしていることか。私は、このようなことがいつまでも続くことを耐え忍ぶことはできない。
手前勝手なようだが、ユダヤ人はこの日本人の特性をある程度理解でき、したがってそれなりのお返し
を日本人にできる唯一の外人であると自負している。
私は結論として、当分の間日本人は外人に対して美徳を与えることは差し控えて、外人以上の低次元
の感情的、非理性的、本能的な態度でもって外人に接するべきではないかと考える。そのような美徳は
何もわからない外人にタダで与えるより、日本人のコミュニティの中で一日も早く復活させるべきではな
かろうか。私はそう考えるのだが、しかし現実には日本人はなかなかそういうふうに割り切れないというこ
とも十分知っている。割り切れないということが、またしても日本人の理性的高尚さの証左であろう。

どこをどうつついても、西洋人は日本人には頭が上がらないのである。