政府、ソマリア海賊対策で海自艦が日本籍船を護送へ インド洋に派遣中の1隻で対応・・・民主党は衆院選後まで協議拒否姿勢
政府は23日、アフリカ・ソマリア沖を航行中の日本籍船が海賊に襲撃される危険性が高いと
判断した場合、インド洋での補給活動で展開している海上自衛隊の護衛艦に「海上警備
行動」を発令し、護送(エスコート)を行う方針を固めた。政府が総合海洋政策本部で検討
している海賊対策一般法制定までの過渡的措置として実施する。ソマリア沖では海賊の船舶
襲撃事件が頻発しており、政府筋は「襲撃の可能性が高い場合には海警行動を躊躇
(ちゅうちょ)なく発令する」としている。
海警行動の発令は、防衛相が首相の了承を得て命じることができるが、日本から護衛艦を
派遣するのでは到着までに1カ月程度を要する。このため、当面は改正新テロ対策特別措置法に
基づきインド洋に派遣している護衛艦1隻で対応する方針で、任務をあらかじめ護送対象に
決めた船の伴走のみに限る考えだ。ただ、海賊船から攻撃を受けた場合には、警察官職務
執行法に基づき同等程度の武器での反撃を認める。
政府が海警行動で対処する方針を固めた背景には、海賊対策に関する法制定には相当の
時間がかかるとの判断があるためだ。政府・与党内には海賊対策に関する一般法制定を
模索する動きもあるが、民主党は次期衆院選後まで協議に応じない姿勢を示している。
一方、ソマリア周辺海域では今年に入り、海賊襲撃事件が昨年の44件から100件以上に急増。
機関銃やロケットランチャーなどの重火器を使用して組織化・凶悪化が進んでおり、日本関係船舶
被害も日本郵船の大型原油タンカー襲撃など3件にのぼっている。
9月に就任した麻生太郎首相は「(自衛隊の)艦船が航行するだけで一つの抑止力が働く」と
護衛艦活用に積極的な姿勢を示している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081224/plc0812240138000-n1.htm 関連スレ
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