【ロシア】国防費が大幅増09年、グルジア紛争意識か

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1名無しさん@お腹いっぱい。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080917/erp0809170042000-n1.htm

 インタファクス通信によると、ロシアのプーチン首相は16日、来年の同国の
国防関係支出が27%増の約二兆4000億ルーブル(約9兆7700億円)になる
と述べた。

 国防支出の大幅な増額は、南オセチア自治州をめぐるロシアのグルジア侵攻を
批判する欧米諸国との非難合戦で「新冷戦」とも呼ばれる双方の緊張関係をさらに
高める可能性がある。また、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大や米国の
ミサイル防衛(MD)関連施設の東欧への配備にロシアが強く反対していることもあり、
欧米との間に新たな軍拡競争を引き起こす恐れもある。

 首相は政権支持の極右政党、自由民主党との会合で、ロシア政府は軍と
国家安全保障の強化を優先課題の一つと考えていると説明した。(共同)
2名無しさん@お腹いっぱい。
 【モスクワ杉尾直哉、大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領はこのほど、「我々には(国際的な)孤立も
軍拡競争も不要だ。それは袋小路への道だ」と述べた。8月8日のグルジア侵攻以降「新たな冷戦が起きても
恐れない」と西側諸国に挑戦的な態度を取ってきた大統領だが、ロシア企業の株価低下や国外への投資
流出に歯止めがかからないことから、弱気な本音がポロリと出たようだ。

 大統領は、国内主要企業経営者らとの会合で15日、「我々に(経済)制裁を加えようとしても、両刃の剣となる。
損失は(ロシア、制裁を加える側の双方に)対称的に出る」と述べ、グルジア紛争がらみの西側の制裁をけん制
した。実際は欧州連合(EU)が対露制裁を見送っており、逆に制裁を恐れている様子を示すことになった。

 ロシアの主要株式指標は、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)が引き起こした
世界同時株安の影響で、16日に軒並み急落した。

 主要企業では、政府系天然ガス「ガスプロム」、国営石油「ロスネフチ」、対外貿易銀行、預金者数でロシア最大
の貯蓄銀行(ズベルバンク)などの下落が目立っている。

 ロシアの株式市場は6月から下落を始め、8月のグルジア紛争で下落傾向がさらに強まっていた。これに
世界同時株安が追い打ちをかけた形で、98年の金融危機の再来を懸念する声も上がっている。

毎日新聞 2008年9月18日 東京朝刊