何処にも居場所のなかった君よ

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1壁に耳あり、障子にメアリーさん:02/12/15 14:15
何処にも居場所のなかった君よ、君はとうとうここに辿り付いたのですね。
とりたてて意識をしておかしな事をやっていない筈なのに、変わっていると回りの者からからかわれ、
時に笑われ続けてきた君よ。
友達はおろか恋人、親兄弟からさえ一線を引かれて続けてきた君よ。
君は生まれてこの方、安住の地を持つことを赦されなかった。
もし君がそんな自分の心情を吐露すれば、優しい人がさぞかし孤独であったでしょうと同情してくれることでしょう。
しかし君は孤独であるということに関しては、さして不満を感じなかった筈です。
孤独であることは構わないのです。
そんな平易な感情の苦しみを解決する方法など、簡単に君は思いついた筈です。
君はそんな感情に押しつぶされるほど弱くはないし、簡単ではない。
気味が困惑してきたのは、自分の居場所を何処にも置けないということだったのです。