おい、お前ら!壁に来たら何か歌って逝きませんか?

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あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる
『ファイト』 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
『ファイト』 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ 
暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね
やせこけて そんなにやせこけて魚たちのぼってゆく
勝つか負けるかそれは分からない それでもとにかく闘いの
出場通知を抱きしめて あいつは海になりました
ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
諦めというなの鎖を 身をよじってほどいてゆく
『ファイト』 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
『ファイト』 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ