アニメ最萌トーナメント2011 投票スレRound104
ラヴクラフト風味の『侵略!イカ娘』文章記述(2/3)
私は噂のビーチサイドカフェに入り適当な席に着くと、見当違いな片言の英語で必死に話しかけてくる
ウェイトレスに対し、彼女らの言語を用いて目的のものに会わせてもらえないかと交渉した。
ウェイトレスは驚き、しばし思案していたが、すぐに納得がいった様子で店の奥へと視線を投げかけたので、
視線を追うと、その先に果たして一人の少女がいた。
小柄だが、外見は我々とさほど変わりはしない。
しかし、頭頂部を覆う帽子状の物質が"彼女"の肉体の一部であろうことは明らかであった。
そして、そこから垂れ下がる青い器官。
頭髪のようにも見える触手状のソレが各々独立して動き、カリーのかかったライスやピラフの皿、20オンスの
ビアジョッキを器用にも持ち運んでいるのだ。
その姿を見たとき、純然たる好奇心とどこか原始的な畏敬の念とが私を支配すると共に、かつて国内留学先
のミスカトニック大学において偶然にも知り得て以来、私の心に取り憑いたままであった原初の神話へ思いが、
私を歓喜に満ち溢れた興奮へと導いた。
『ネクロノミコン』『ナコト写本』『無名祭祀書』、ユゴスからの者ミ=ゴ、未知なるカダスへと続く忌まわしきレン高原!
それら原初の記録が等しく地球外生命体の存在を示唆している。その確証が今や目の前に存在しているのだ!
さらに人語を解し話すこともできるこの生命体は、この地上を侵略するつもりだと言う。
急がなければならない。この事実をウィルマースの連中が知れば、彼女の存在そのものを隠匿すべく行動を起こすだろう。
──シンディ研究員による調査報告書より抜粋