アニメ最萌トーナメント2008 投票スレRound191
智代「岡崎は昔どんなだった?」
朋也「・・・」
智代「私は荒れてた………
荒れる理由…いや、多くの人にとって荒れないで済む理由はなんだと思う?」
朋也「才能…かな…才能があればやりたいことがはっきりする。それに夢中になればいい」
智代「いい答えだ。でも、才能が見つからなかったら?」
朋也「…恋愛とか?」
智代「なるほど、それも一つの答えだな。
私の見つけた答えは、『家族』だ。家族があれば、人は自分を制御できる」
朋也「そうとは限らないだろ!家族のせいで気持ちが荒む事だってある!」
智代「家族は、本当の家族でなくてもいい、仲間でもいいんだ、家族のような存在があればいいという事だ…
他人に押し付けようとは思わないが…、私はそういう答えを見出したんだ。
私の両親は仲が悪かった。家の中は冷え切っていて会話が無い。喧嘩すらしない。
どっちが悪いと言うわけじゃない、だがきっと些細な誤解や不満が積み重なって、いつの間にか歯車がかみ合わなくなってしまったんだろう。
私はずっと荒れていた…誰彼かまわず怒りや苛立ちをぶつけていた…弱い人間だったんだ…
そんな私の目を覚ましてくれたのは、弟の鷹文だった。おとなしくて、控えめで、優しい奴なんだ。
…でも私はいい姉じゃなかった…あいつの笑った顔を見たことが無かった…
2年前、両親が離婚することになった。子供をどちらが引き取るかで言い争いになった…私はどうにでもなれという気分だった。
でも鷹文は『嫌だ』と言った。どちらも嫌だと…あいつがそんな風に言うのは初めてだった…そして…」
(つづく)