(後編 前編は
>>152)
五年後。
アリシアが子供と一緒にアリアカンパニーを訪れるとそこは廃墟だった。
呆然とするアリシアだったが、そこに一艘のゴンドラが。
灯里と社長は以前と変わらぬ様子でアリシア親子を出迎える。
「会社の場所が変わったんですよ。今お連れしますね」と灯里はアリシア親子をゴンドラに乗せ、漕ぎだす。
※ナレーション 「猫と少女のゴンドラ」
この数年で新しく噂されるようになった八不思議目。
近年、ネオヴェネチアで頻発するようになった行方不明事件の元凶と言われる。
かつて栄華を誇ったARIAカンパニーを任されたが、
業務に追われ過労死してしまった少女の死から始まったと噂される怪異。
猫と少女が乗るゴンドラには乗ってはいけない。そのままあの世へと連れて行かれてしまう。
灯里とアリシア親子の乗るゴンドラが霧の中に消えていく。
END