第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント投票スレ0252
「うん。 あのねっ、 票が余ってるんだったら、 <<ポケモン>>に一票入れて欲しいんだけどっ!」
巫女子ちゃんは人の話を聞いていなかった。 合わせたままの両手を、 今度は 《お願い》 とで
もいうように、 少し左に傾ける。 そしてえくぼつきの笑顔。 ほとんど反則気味の懇願ポーズだった。
そんなことをされればほとんどの雄生命体は陥落するだろう。と言うかむしろ陥落したいと思うだろう。
「嫌だ」
それでも断ってしまう自分はなかなか可愛げがなかった。
「えー! なんでっ?」 巫女子ちゃんは怒鳴るようにする。 「余ってるんでしょ? いっくん、 どこに入
れるか決めてないんでしょっ? 」
「そりゃ確かに決まってないけど。 だからぼくって<<林檎>>は嫌いじゃないんだって。 自分が純粋に好
きな板に入れたいって思うことくらい、 あるだろう? 誰にだってある。 <<ラノベ>>に投票してくれた板一
覧を離れ、 わずらわしい板同士の関係からの解放を望むことくらい、 誰にだってあるさ。 」
「でもでもでもっ! それでも話を聞かずに断るなんて、いっくん滅茶苦茶だよっ!
《板設立初年にして選対結成、ただし選対員全員FLASH作成専門》 みたいなっ!」
なかなか素敵な比喩だった。 [[2ch14-Pdb63wTQ-AI]]