第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-12
ミステリー板が一番盛り上がる月は、恐らく12月です。
それは各種ランキング本が出るからですが、近年ランキング本が溢れかえっています。
今回はそんなランキング本のなかから2つ+αを紹介つつ、その細かな違いを紹介したいと思います。
「このミステリーがすごい!」宝島社
「読者の視点に立った本当に面白い本を」のコンセプトのもと、
1988年(※1)から毎年刊行されるランキング本で、通称このミス
「ミステリー&エンターテインメントBEST10」とあるように、
前年11月から本年10月までに刊行された(※2)広義のエンタメ小説が投票対象。
ミステリの世界では最大手のランキング本で、
大作や話題作はこのミスランクインを狙って夏に刊行されることが多い。
(直近で読んだ本のほうが印象に残りやすいため)
投票者は現在約70名。それぞれ1位から6位までの順位付きで6冊投票、
1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点、6位5点で集計する。
※1西暦。以下同様で「〜年版」の表記と1年ずれる(「〜年版」は対象年の翌年)
※2奥付け基準なので実際の発売日とは少しずれる。また宝島社から刊行されたものは対象外
・ランキング
・コメント付き投票
メイン記事。
年を重ねるにつれ、投票者ごとの傾向というか趣味が偏りつつあり、
それによる弊害も指摘されることもある。
全ての票がチェック可能な為、1票しか入ってないキワモノあたりをチェックする人もいる。(自分とか)
各人のコメントも必見で、特に最後に掲載される内藤陳は野球のメンバーになぞらえた投票をする。
(当然内藤陳の票は無効なのだが)
・私の隠し玉
・我が社の隠し玉
近況報告とこの一年の予定。このミス最大の目玉。
「今年こそは暗黒館を」「今年こそは生首を」「今年こそは江神シリーズを」
と毎年同じような文が並ぶのが(一部の)お約束だった(のだが、これらは全て出てしまったなあ)。
近作がない作家の、数少ない生存確認の場でもある。
我が社の〜は隠し玉海外版。
・表紙
このミスの隠れた目玉その1。中扉とあわせて2コマ漫画になっている。
毎年名だたる漫画家が書いていており、発売前にはこのミススレで誰が書くかの予想も行われる。
だが2007年版と2008年版はなかったので、もしかしたら廃止されたのかもしれない。
こちらで表紙のみ確認可能。
http://konomys.jp/history/index.html ・バカミスの世界
隠れた目玉その2。このミスの最後の方にあるコラム。
コーナーの担当はバカミスという言葉を生み出した小山正で、
バカミス大賞や、その年に出たバカミスの総括などが主な内容。
カルトな人気を誇っていたが、2008年版では掲載されなかった。