第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-06
お待たせしました。推理パズル解答編です。
きょとんとした顔をしているベティに藤原が説明を始めた。
「なあ、ベティ。スパゲティをおいしくゆでる方法って知ってるか」「知ってる!!お湯に塩を入れるんでしょ」
「そうらしいな。だとすると、おかしくないか」「何が?」
「鍋の中の水が水道水と成分が同じということはありえない、スパゲティをゆでたのなら当然塩を入れるはずだからな」「あっ、そうか。でもそれがどうしたの?」
「つまり、被害者はスパゲティをゆでてないってことさ。彼女は自分で料理してなかったんだよ」「じゃあ、私たちは食べたのは?」
「たぶんインスタントのカップ麺だろう」
「で、でもインスタントっぽく無かったよ」「海苔で誤魔化されたんだろうな、山盛りにして、見た目と食感をわからなくしたんだ」
「じゃあ、とも子が台所で料理していた時間って」「そうだ、実際には料理をしていたような偽装工作をしていたんだよ」
そういえば、と顔を赤くしているベティを横目に、藤原は禁煙パイポをくわえて一息ついた。
「そう考えれば、後は簡単だ。犯人は被害者が料理をしないことを知っていた人間、そう、材料を買ってきた大宮恵子だ」
「毒はどこに盛られていたの」
「もちろんカップ麺のミートソースに毒を盛ったんだ。恵子はうりきれていたとかなんとか理由をつけて、タラコスパ五個と毒入りのミートソース一個を渡したんだ。
カップ麺はひとつが一人前だ、タラコスパが五人前とミートソースが一人前あったら、ホスト役の被害者がミートソースを食べるに決まっている。
おそらく、料理が苦手な被害者にカップ麺をすすめたのも恵子だろう」
「そっか、でも家の中にはカップ麺なんかなかったよ」
「当然、被害者がすてたんだ、家のゴミ箱じゃなくて、そとのゴミ集積場にね。スパゲティが冷め気味だったのは、作った後にゴミ出しをしてきたからだろう」
「じゃあ」「そう。ゴミ収集に来る前に回収しないと、証拠がなくなってしまう」
「今日、火曜日だよね、急がないと」、と言うと、ベティはすぐに飛び出していった。
藤原はそれを見送ると、ふとあることに気が付いた。
「そういえば、うちの地区の収拾日は水曜だったな・・・」
ま、いいかとつぶやいて、藤原はこの間の集会以来すっかり秋刀魚くさくなったソファに寝転び、二度寝を始めた。