第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-06
世界史板よりなんでもあり板(5/24出場)支援
なんでもありの言葉の知識(1/5)
・爆笑
→大勢が一度にどっと笑うこと。たまに「爆笑した」というレスがつくこと
があるが、一人でレスを読んで「爆笑」することは無理。爆発するかのよ
うに大笑いすることではない。
・乱入
→大勢が一度に乱暴に入る込むこと。一人では出来ない。
・火蓋を切る
→火蓋は火縄銃に点火する際に開く蓋のこと。「火蓋を切る」と書いてある
のに「火蓋を落とすだろ」という突っ込みが入ることがあるが、「幕を落と
す」と混同したものであろう。落とすのは歌舞伎の幕。
・うだつが上がらない。
→うだちともいう家の梁を下から支えている柱のことで、いつも上から押
さえられていることに由来。また、大工の棟上げを指すともいい、この場合
は家も建てられない甲斐性なしという意味になる。町家(町屋)建築の二階
に立てられた防火壁の卯建(うだつ・うだち)が立派な家にしか無かったこ
とに由来するともいう。
・情けは人の為ならず。(ここまで2/5)
→漫画『ナニワ金融道』の解説本が「その通りだ」と誤用していたが、「人
に情けをかけることは廻り廻って自分を助けることにもなる」という意味で
ある。古くは『太平記』でも使われているが、本書は後述する『曾我物語』
や『平家物語』と並んで口述で庶民にも広がっており、日本人の言語文化に
与えた影響は大きい。
・清濁併せ呑む
→大物は悪いこともやっている、という意味で使う人がいるが、「心が広く
、善悪をあるがままに受け入れる度量の広さ」を言ったものであって、別に
本人まで悪いことをしている訳でも、認めている訳でもない。
・「悪事千里を走る」(3/5)
→出典は中国の宋代に成立した『北夢瑣言』。実は前に「好事門を出ず」
がつく割と皮肉っぽい言葉なのだが、我が国では鎌倉時代に成立した『曾我
物語』の時代から「悪事〜」のみで使用されていることが多い。
ちなみに「破天荒」も『北夢瑣言』が出典である。
・柔よく剛を制す
→出典は中国の兵法書『三略』の引用した『軍讖』。柔弱重視は『老子』
とも共通するが、本文では更に柔・剛の多様な性質に注目して一辺に囚われ
ることなく、融通無碍に策略を廻らせることが説かれている。
・なおざり
→「おざなり」と混同しやすい。「なほざり」は平安時代から使われてお
り、『平家物語』や『太平記』にも登場している。意味は等閑で、心にとめ
ないさまのこと。「おざなり」は江戸時代に出来た言葉で、お座成り。その
場限りで誠意のないさまのこと。
・壁に耳あり(4/5)
→諺。現在では「障子に目あり」と続くが、読み本系『平家物語』には「石
に口あり」と続いて使用されており、かなり古い諺の一つである。
・馬鹿
→秦の奸臣趙高が皇帝の前で鹿を馬と言い、馬を鹿と言って通すほどの権勢
を振るった故事に由来する・・・というのは俗説。
現時点のWikpediaにもある通り、漢語由来なら「馬鹿」は「バロク」と読ま
れたという理由で否定されている。
我が国では『史記』に見られる趙高の話は、我が国では平安時代中期から知
られており、藤原道長の政敵で甥であった藤原伊周に味方していて出世をは
ばまれた大江以言が道長を「鹿馬(ロクバ)」と呼んだ例もあったが、「馬
鹿」が「馬鹿者」という使われ方で登場するのは『太平記』が最初であり、
かなり遅い。
>>29の続き
(5/5)
『広辞苑』は梵語(インドのサンスクリット語)の莫迦に由来するとして
いるが、これは愚かという意味である。
しかし、馬鹿は古くは「狼藉」という意味で使われており、現在と同じ用
法が登場するのは、元禄時代になってからであるので、可能性は低い。『ク
イズ 赤恥青恥』という番組では後者を採用していたが、あの番組は俗説を
正解とすることがかなりあった。
正解についてははっきりしないが、漢詩か仏典由来と思われる。