青空文庫で読む古典ミステリー6
ある日矢島は古本屋で、以前所有していた本を見つける。
それは亡くなった親友の蔵書だったのだが、その中に意味深な数字が書かれた紙が
挟まっていた。それは簡単な暗号で、内容は誰かとの待ち合わせ。
女手らしい数字を見て矢島は、妻と親友の仲に疑問を抱く。
戦前戦後の文豪には、探偵小説を物していた人が数多いのですが、
その中でも最も探偵小説作家に近い位置にいたのが坂口安吾。
安吾のミステリーには「不連続殺人事件」「明治開花安吾捕物帳」といった
傑作が多いのですが、この短編も人気の高いうちの一つです。
坂口安吾「アンゴウ」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42837.html