第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-02
さて、自転車ロードレースの基礎を経た後に
出てくる内容、疑問として
各選手の特長というものがあります。
なんといっても200人近い人が一斉に漕ぎ漕ぎする姿が
見ていても訳が分からない部分が多いでしょう。
そこで、各役割の簡易説明を記します。
プリンター
ルーラー
タイムトライアルスペシャリスト
オールラウンダー
又、世界で戦うような選手は、比較的苦手であるレベルであり、
その比較的苦手であるレベルは、一般的に見たら化物レベルである事も先に記す。
※実際のレースの分け方とは多少異なる可能性もあります。
【スプリンター】
主に平地で、走り抜ける事を得意とする選手。
ゴール数百メートル手前からスパートをかけて優勝争いを行い、その特性上、大柄な選手が多い。
各レースによって試合数は異なりますが、必ずどの試合で起こりうる事は「ゴール」です。
全員で自転車を漕いで、最後にゴールに一番先に到達した選手が勝者になります。
又レースの傾向上、山岳では差が付きやすく、平地では差が付きにくいという特性があります。
ためにゴール直前は、多くの人間がひしめきます。
そんな中抜け出して、誰よりも早くゴールに入りこむ事が出来る選手。それがスプリンターです。
しかしロードレースは、集団での戦いの為に、皆でいっせいのーでと
一人の力のみで走り抜けるわけではないです。
ゴール前の混雑の中、スプリンター擁するチームは、まずはトレイン(列車)を作成します。
つまり↓こんな感じ。
←ゴール ○アシスト1 ○アシスト2 ○アシスト3 ○アシスト4 ○エース(スプリンター)
エースの風避けと、エースのゴール迄の道のりを数人で作ったアシスト達は、
ゴールが近づくとアシスト1が離れ、アシスト2が離れ、アシスト3が離れ、
アシスト4が離れ、最後に満をじしてエースがゴールへ飛び込みます。
このゴール前のアシストによるトレイン(列車)を作成するチームは、もちろん一つではないです。
スプリンター擁するチームは、どのチームもトレインを作ります。
そのトレインを最も上手く作ったチームが勝者になります。
又、トレインの数も数人で立派なものを作るチームと
たった一人のアシストがエーススプリンターの風避けとなり
集団をかき分けてゴール迄導く場合もあり、様々です。
そうして、そうやってお膳立てしてもらったエースが勝者になると全員で喜びます。
又、そこまでして守ってやったエースが結果を出せないと、微妙な雰囲気になります。
そんな中、純正のスプリンターでありながら、チームトレインを必要とせず、
一人で勝手に、他のチームのトレイン(列車)の後ろにくっついていって
なおかつ、一人で勝手に走り抜けて、いざという時は頭突きも辞さず戦いぬいて
勝利をもぎ取る特殊な選手もいます。
なお、スプリンターの特性として、平地に非常に強く輝きますが、
代わりに山岳では非常にヘタレます。そんじゃそこらのへたれじゃないくらいへたれます。
あまりにも役立たずになるが故に、スプリンター擁するチームは山岳では
必死でエースを励まして、なんとかゴール迄行ってもらおうと健気に子守を続けます。
そんなへたれなスプリンター達も平地では、これ以上ないくらい輝くのでした。
【クライマー】
坂を登る事を得意とする選手の事です。
平地がスプリンターの輝く地ならば、山岳で輝くのはクライマー。
平地では、目立たない存在の彼らは、山となると突如輝きます。
その特性上、小柄な選手が多い自転車選手の中でもクライマーは更に小柄な人が多く、
体重の軽さを活かし、重力に逆らいつつ走らなくてはいけない上り坂で活躍する。
その登板能力は、化け物じみており、普通の人間では歩いて登る事すら困難な坂を
ひょいひょい空気抵抗すらないかのように登り切ります。
ロードレースにおいて、タイム差が最も付くのは
選手の登板力の差がはっきりと出る山岳です。
つまり、スプリンターが稼ぐタイム差よりもクライマーが稼ぐタイム差の方が大きいのです。
又、山岳ステージは自転車レースの最大の見せ場であり、
チームのエースは、山岳ステージで勝ち抜く力がないとな中々認められません。
その花形である山岳ステージのチームの勝利を、最大限にアシストするのがクライマーです。
又、その特性上、パワーを活かした長い平地でのステージやタイム合戦となると
途端にその力を発揮出来ず、山で輝く彼らが平地ではへろへろ走る姿も時には見られる。
【タイムトライアルスペシャリスト】
ロードレース界では、TTと略される、タイムトライアルの花形選手の事。
ツールはじめロードレースには、ステージの最初、途中、最後にTTが含まれる事が多い。
TTとは何かと言うと、その名の通り、タイムを競う。
決まった距離を一人で走って個人タイムを競う。
レースは長く、平地に強く山岳に強いオールラウンドの選手しか総合優勝の栄誉は勝ち取れない。
しかし、レース初日に行われるTTに勝利すると、たとえたった一日であっても
総合優勝のジャージ(タイムが総合一位の選手は特別なジャージ――
ユニフォームを着る権利が与えられて栄誉を称えられる)を着る権利が与えられる。
そして、その初日にいかに、タイムを稼ぐかで、今後のレース展開は変わる。
何よりも、一人ずつ走るので、目立つ!!という観点からも
TT得意の選手は、その日は張り切って走り抜ける。
ひそかにTTが得意な選手は、衣装に凝ってみたりして俺を見ろモードで走る。
が、そういう時に限って、落車(転ける事)したりして、別の意味で注目を浴びる事も。
また、TTが苦手な選手も、強制参加の為に、ふらふらしながらもTTに参加して
ファンに、あああ…みたいなため息をもたらすのであった。
【ルーラー】
平地を一定のペースで走り続けることを得意とするタイプの選手、とされる。
長時間安定して走る事が出来て、色々な場に対応出来る便利アイテム選手。
しかし、平地の最終ゴールのスプリンター勝負では、スプリンターに負けて
山岳での山登りでは、クライマーに負ける事が多く、悲しい結果になりがち。
前述の、エースに補給や水分を届ける等、働かされる事が多いのもルーラーの特長。
又、エースの自転車のタイヤがパンクしたら、そっと自分のタイヤを差し出す事も多々あり。
そのルーラーの一番の見せ場は、そのものずばり「逃げ」
最初レースは集団で始まる。そんな中、駆け引きを上手くやり抜いて抜け出した選手は
「逃げ」と呼ばれる。一人で逃げる事もあるが、たいていは、数人で逃げる。
一人で逃げると、レース最大の敵である「風」と一人で戦わなければならない為に
何人かで逃げて、先頭で漕ぐ担当を交換すると、ちょっとだけ楽になるからである。
しかし、そんな協力体制を取っていても、相手はあくまで敵。
急に自分を出し抜いて逃げられたりしたり、捨てられる等、色々なドラマが発生する。
レースに置いて、追う方と追われる方では、追う方が圧倒的に有利と言われる。
その理由の多くは、最大の敵である風避けを○百人で出来るか、数人でするかの違いである
そして、一緒に逃げた選手が気があう選手ならばいいが、
気が合わない選手や仲が悪い選手と一緒に逃げてしまったら、さあ大変。
順番に前に出て漕がないといけないのに、相手は協力してくれない。
自分だけしんどい羽目になる。時々テレビで言い合う姿が映るのが悲しい話です。
そんな苦しみの中、後ろから時速50キロの自転車軍団が自分を追っかけてくる姿は、正直怖い。
仲良く協力しあった逃げ集団は、集団に追いつかれる前に
握手する等してお互いに検討をたたえ合う。
協力せずに逃げていた選手達は、微妙に殺伐とした雰囲気の中集団に飲み込まれる。
集団は、逃げた選手を最初は適当に逃がしておいてから、
さてとばかりに追いかけて、捕まえて、集団に飲み込む。
一度逃げてから捕まった選手は、体力を先に使ってしまったので、
その日のレースは、完走するだけで精一杯になる。
そんな中、時には、見事に逃げ切る選手もいる。
見ている側からしても、集団に紛れているよりも
一発勝負をかけて逃げて戦う選手を応援しがちである。
スポンサーだって、自分のチームの姿がテレビにいっぱい映るので嬉しい。
逃げる選手、逃げに成功する選手は、レースでは最大に讃えられるのであった。
【オールラウンダー 】
さて、自転車レースというものは、様々な特長を持つ
選手が自分の特徴を活かしたステージで輝くものである。
語弊のある言い方をすると、自分の特性をいかせないステージでは
役立たずになるとも言える。
しかし、それだけがロードレースではない。
それが、オールラウンダーと呼ばれる選手だ。
総合優勝を勝ち取る選手は、総合的に強い選手でないと難しい。
オールラウンダーと呼ばれる選手は、山登り、平地での走り、TT
どれを取っても平均以上、もしくは、トップクラスの力を擁する。
つまり、何もかもが凄い。選手が、オールラウンダーと呼ばれる。
もちろん、勝利する迄は、何もかもが物足りないと言われる日々もあるのはお約束だし、
勝てば面白くないと言われる事すらある。
しかし、強いとされるものが勝ち続ける事の難しさを少しでも理解している人には、
強いと呼ばれた彼らが本当に勝つ事のすごさも理解出来るだろう。