■父の愛
吉良邸の「弓と矢」を管理していたのは、吉良の父親の「吉廣(よしひろ)」でした。
吉良が21歳の時病死したのですが、死してなお幽霊となり、息子を見守るスタンド使いです。
ttp://ranobe.com/up/src/up238632.jpg ヒザを抱えた姿がプリティ
仗助たちと一戦交えたものの敵わず、吉廣は「矢」を持って逃走。
そんな父親の行動を見た承太郎は、この親子の「決してあきらめない生きのびようとする執念」に対し
賛嘆とも脅威とも取れる言葉をもらしています。
ttp://ranobe.com/up/src/up238633.jpg 逃げながら、行方知れずとなった息子を思い、吉廣は涙ながらに呼びかけるのでした。
おまえは少年の頃から 『女を殺さないではいられない性格』…… それは誰にも止められない…
でも…それが おまえの幸福というのなら わしは守ってあげるよ…
ヤツらより先におまえを捜し出して カワイイおまえを守ってやるよ…
だって わしのたったひとりの『息子』だものな〜〜〜〜〜〜
ttp://ranobe.com/up/src/up238634.jpg 「平穏な人生」を望む息子と、息子の「幸福」を望む父親。歪んでいたかもしれないけれど、
そんな当たり前の幸せを心の底から願いながら叶えられなかった吉良親子には、どこか悲哀を感じます。