漫画さいもえトーナメント 投票スレ35

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■基本紹介 >>642-643  ■「静かなる人生」への願い >>644
■集う杜王町の人々、追いつめられる吉良 >>645-647

■再び、潜伏
>>647の後、仗助や承太郎たちにスタンドをけしかけて逃走した吉良は、
通りすがりに会社の同僚たちと出会います。
手首の片方を失って血まみれの吉良に驚き、悲鳴をあげる同僚たちと、
そんな状態でいながらも「静かで平穏な人生」、「誰よりも幸福に生きのび」る事を
決して諦めない吉良とが対照的なシーンです。
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しかし素顔も本名も仗助たちに全て知られ、同僚にも血まみれの姿を見せてしまった今、
「吉良吉影」本人として「平穏な人生」を送る事はもう不可能でした。

吉良は杜王町に住むスタンド使いのエステティシャン「辻彩」を脅して自分の顔と指紋を
別の男のものに変えさせると、再び町に潜伏。(辻彩と男本人はそのまま殺されました)
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怯える事も隠れる事もない、吉良にとっての「平穏な人生」が再び始まったのでした。
■生家での吉良
吉良を追う手がかりを失った仗助たちは、せめてもの調査として吉良の生家を訪れました。
 ttp://ranobe.com/up/src/up238626.jpg 吉良邸

邸内にずらりと並ぶ賞状やトロフィーは、どれも「3位」のものばかり。
机の上の本は、人体の健康に関するものが目立ちます。
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両親が年を取ってからの子供で、家族仲はとても良かったようです。データを総合した承太郎は、
吉良という男が「目立たないように目立たないように」人生を送って来ていると指摘しました。
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引き出しの中の多数のビンは、1983年から自分の切った「爪」を捨てずに取っておいたもの。
彼はノートに「爪」のデータを丁寧に書き込み、「殺し」のための体調を占っていたようです。
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 ttp://ranobe.com/up/src/up238630.jpg 平凡を装う男の異常な趣味

更に仗助たちは、邸内に隠された「弓と矢」を発見。ジョジョシリーズの他部にも登場するもので、
貫いた者のスタンド能力を引き出す力を秘めた特別な「弓と矢」です。
 ttp://ranobe.com/up/src/up238631.jpg なぜこれが吉良邸に?
■父の愛
吉良邸の「弓と矢」を管理していたのは、吉良の父親の「吉廣(よしひろ)」でした。
吉良が21歳の時病死したのですが、死してなお幽霊となり、息子を見守るスタンド使いです。
 ttp://ranobe.com/up/src/up238632.jpg ヒザを抱えた姿がプリティ

仗助たちと一戦交えたものの敵わず、吉廣は「矢」を持って逃走。
そんな父親の行動を見た承太郎は、この親子の「決してあきらめない生きのびようとする執念」に対し
賛嘆とも脅威とも取れる言葉をもらしています。
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逃げながら、行方知れずとなった息子を思い、吉廣は涙ながらに呼びかけるのでした。

 おまえは少年の頃から 『女を殺さないではいられない性格』…… それは誰にも止められない…
 でも…それが おまえの幸福というのなら わしは守ってあげるよ…
 ヤツらより先におまえを捜し出して カワイイおまえを守ってやるよ…
 だって わしのたったひとりの『息子』だものな〜〜〜〜〜〜
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「平穏な人生」を望む息子と、息子の「幸福」を望む父親。歪んでいたかもしれないけれど、
そんな当たり前の幸せを心の底から願いながら叶えられなかった吉良親子には、どこか悲哀を感じます。