麻薬への憎しみの他にも、ブチャラティの過去話には、
終生変わる事のなかった彼の「やさしさ」や父親との「家族愛」といった要素が既に現れていて
暗示的だと思います。
トリッシュの為ボスを裏切ったのは、幼い日に彼の母親が心配した
「人の悲しみを知りすぎるやさしさ」が大きく関わっているでしょうし、
「父親の事好きになれるのかしら?」と呟くトリッシュに「そんな事を心配する親子はいない」と即答したのも、
ブチャラティ自身が(悲劇的な結末に終わったとはいえ)父親との間に、
確かな家族愛を感じられる環境で育ってきた事をうかがわせます。
仲間の一人ナランチャが入団する時のエピソードに、
ブチャラティが「ガキは親のところへ帰るもんだ」とナランチャを諭すシーンがあるのですが、
ttp://ranobe.com/up/src/up236157.jpg(ナランチャ支援再掲)
このセリフもブチャラティの過去を思い返しながら読むとなんとなく深いセリフに思えてきたりこなかったり。
ブチャラティの「やさしさ」については、単行本最終巻のキャラ紹介でも言及されています。
ttp://ranobe.com/up/src/up236158.jpg 運命においては、「やさしさ」が彼の弱点となった…という言葉が彼の人生を象徴しているかのようです。
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