水銀燈のマスター「柿崎めぐ」との関係について
彼女の命もまた、それ自体が欠陥(ジャンク)だった
ttp://www106.sakura.ne.jp/~votecode/upsa07/src/ups22917.jpg 担当医からも見放されたその命は、最初は5歳で心臓の鼓動を止めるであろうと
言われた
次に7歳までに、その次は10歳までに
いつ終わるとも知れぬ看病。親族のうち疲れ果てた者から、彼女の傍より一人去り、
二人去り…最後には両親からも見放された
一人っきりになった彼女は、誰も必要としなくなった己自身を愛せなくなり、その命
が尽きて、全てから解放される「甘美な日」を切に待ち望むようになる
(第二期「トロイメント」にて、専属の看護人を付ける旨を親に薦められて、親を攻め
ずに、未だ生きている自分を申し訳なく思う彼女の心は、察するに余りあるものが…)
そんな彼女の前へ現れたのが、「天使」水銀燈
水銀燈もやはり周囲の人間と同じく彼女を「変わり者」と見ながらも、無力なマスター
と知りながらもしかしなぜか、離れようとはしない
彼女と同じく親に、肉親に見捨てられた者の痛みを知る者として、見捨てられないもの
があるのだろう
共に支えあうあの2人は見ていて…心が安らぐ
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