その1は
>>657 だが、仏像愛好家でありながらカトリックの女子校に通うことになった乃梨子に偶然この事実を
知られることになる。しかし乃梨子もまた同じような立場であることから互いに共感を覚え、
二人は親しい友人(年齢は志摩子が一つ上であるが)となっていく。ちょうどその頃、祥子と令は
志摩子を上記の罪悪感から開放してやりたいと考えていたが、志摩子が乃梨子にある物を渡したことを
きっかけに一計を案じ、志摩子に遂に実家が仏教の寺であることを告白させる。しかし祥子は
その場をうまく収め、志摩子を説得する。そして志摩子はリリアンに残ることになる。志摩子と
乃梨子はその後スールの関係を正式に結ぶことになる。
いつ実家のことが知られリリアンを去ることになるかも知れないという思いから、リリアンに
未練が残らないようにするため、他人に対して自ら垣根を作り、努めて友達を求めないように
していた。しかし元来他人には優しい性格であり、また頭脳明晰で後述するように多芸をこなす
ことから「きれいで頭が良くて優しくて、同い年とは思えないほどしっかりしている(祐巳談)」と
いうイメージを自ら作り上げる結果となっていた。しっかりした自分の意志を持っているが、
思慮深く考えるあまり自分の感情を素直に受け入れられなくなることがある。特に大切な人たちの
こととなるとしばしば葛藤しており、感じたままに行動できる由乃や祐巳を羨ましく思っている。