3日目は へんな感情
この村を出ることが なんだかおもい
「私達が行っちゃえば あの子また一人なんだね。」
「もう ここでの用は済んだんだ、何言いたいかは分かるが。」
旅支度を整え、そっと村をあとにしようとするセンとクロ。
その時!
「きゃああぁ!!」 村に響くモーの悲鳴!
モーは……黒い染みに侵された両足がひざからもげ落ち、階段からころげ落ちていた……っ!(微グロ注意)
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「・・・モーが階段から落ちた時、これを持ってたんだ。
メイってひとに、モーのことを何か頼んでるようだった。」
それはモーの父親が、メイに宛てた人生最後の最後の手紙……遺書に目を落としていたクロ。が顔を上げると
その視線の先には……責任を感じていた、モーの父親「だったもの」の姿が 木陰に揺れていた……
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強い決意に、表情を硬くするクロ。
棺と共に旅をする……それはモー自身の姿であり、クロ。自身の姿だから。
「モーはいないよ からっぽの棺
だからこれは 私の棺。 私とモーが入る棺。
モーの最期は いつかくる私の最後だから
その時には 私も、私のまま 終わりたい。」
……そしてクロ。は歩き続ける。
モーの分まで、モーと共に。
だからクロ。は、立ちどまるわけにはいかない。
モーの分まで、その身朽ち果てる最期の時まで……
http://nonamev2ak.sakura.ne.jp/ex/src/ex43236.gif 「でも 忘れんな。 オレらの旅は 元に戻るための旅だからな。」
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