4コマ漫画最萌トーナメント 投票スレ5

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お待たせしました。>>839-840 の物語…… 幼クロ。の物語の続きです。

1日目…… <<クロ@棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜>> たちが訪れたその村の、さいしょの印象は「へんな村」だった

 そこに、変な雰囲気の女の子があらわれて へんなことにさそわれた

  「あんた達 ひまなら手伝ってくれない? お葬式。」
 人の気配のほとんどない へんな村で、葬式の手伝いをさせられることになったセンとクロ。
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2日目は へんな歓迎
 人の気配のほとんどない へんな村では、歓迎会というよりおままごとみたい

 「モーは 一人ぼっちなのに、元気なんだね。」
  「かもしれないわ、あんた達がきてから『発作』もないし。」
 「発作?」 モーの言葉に首をかしげるクロ。
  「それはさておき、ところであんた達は何で来たの?」
 「あ!」 旅の目的もすっかり忘れ、状況に流されまくるクロ。
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3日目は へんな感情
 この村を出ることが なんだかおもい

 「私達が行っちゃえば あの子また一人なんだね。」
 「もう ここでの用は済んだんだ、何言いたいかは分かるが。」
 旅支度を整え、そっと村をあとにしようとするセンとクロ。

その時!
  「きゃああぁ!!」 村に響くモーの悲鳴!

 モーは……黒い染みに侵された両足がひざからもげ落ち、階段からころげ落ちていた……っ!(微グロ注意)

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 「・・・モーが階段から落ちた時、これを持ってたんだ。
  メイってひとに、モーのことを何か頼んでるようだった。」

 それはモーの父親が、メイに宛てた人生最後の最後の手紙……遺書に目を落としていたクロ。が顔を上げると
 その視線の先には……責任を感じていた、モーの父親「だったもの」の姿が 木陰に揺れていた……
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深夜、ふと目を覚ましたモー
傍らに目をやると そこには心配そうにベッドに顔を伏せ、寝息を立てるセンとクロ。

 翌朝、モーを背に村を歩くクロ。
 語り合いながら、時折軽くふざけあう二人の姿。
  「あたしはまだ、過去の人になるつもりはないわよ だ。」
 「いたたた 耳の近くはいたいってば!」

 つかの間の戯れ……ひと時の安らぎ。
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5日目は
  「……あんた まだ旅へは行かないの?」
 モーの問いかけに、曖昧に答えるクロ。 共感……共鳴……モーと離れがたい思いを胸に隠しつつ……

  「……あんたが出て行く前にいっておくわ
   足までだったら平気だけど、自慢にしていた髪だけは黒くしたくない

   だから あんたがあたしの棺になって。」
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  「あんたのなかに あたしをいれて、死ぬまであたしのこと 忘れないで」
 「……何 言ってるの?」 悲しげな顔のクロ。

 でも……分かっていた。
 それは自身を悟ったモーの、最後の最後の……クロ。への願い。

  黒い染みがね でるときって、きまってるの。
  そのまんま気持ちが『真っ黒』になるときよ。

    一度黒くなってしまったところは、もう戻らないの
    もがいて あがいて どんどん不安が大きくなって……

      このままいつか 全部まっくろになってしまったら、あたしは最後『なに』になるの?
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7日目は へんな朝
 なにかがいっぱいで なにかがからっぽ

 モーを失ったという強い感情は、クロ。の身体さえも蝕みはじめる。
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強い決意に、表情を硬くするクロ。
棺と共に旅をする……それはモー自身の姿であり、クロ。自身の姿だから。

 「モーはいないよ からっぽの棺
  だからこれは 私の棺。 私とモーが入る棺。

  モーの最期は いつかくる私の最後だから
  その時には 私も、私のまま 終わりたい。」


 そしてクロ。は歩き続ける。
    モーの分まで、モーと共に。

 だからクロ。は、立ちどまれない。
    モーの分まで、最期の時まで……
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 「でも 忘れんな。  オレらの旅は 元に戻るための旅だからな。」

     <<クロ@棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜>> の旅の物語 みなさまに応援していただけたら……うれしいです。