4コマ漫画最萌トーナメント 投票スレ3

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<<サンジュ@棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜>> はニジュクと比べて、ちょっぴり気が強くて甘えん坊さんなところがあります。
そんなサンジュがメインのお話を、ほんの少しだけ紹介します。
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 実験体であるニジュクとサンジュには、普通の人間にはない特徴があります。
 そのうちのひとつが「かげがはずれて、かってにどっかいっちゃうこと」。
  「お前の影は、取り外しまでできるのか?」
   ・ ・
  「かげは あたしたちより、ちょっとがまんがたりないこ
   ときどきかってに はずれちゃう」
 朝のお支度をしながら、センの問いかけにニジュクがそう答えます。
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 そんな騒ぎの中、クロ。が目を覚ますと
  「いや 何か…… 体のあちこちが痛くて」

 見ると、サンジュの「かげ」に力いっぱい「ぼっこぼこにしてやんよ」されてるクロ。どうしたのかと考えてみると
  「サンジュの三つ編み?」
  「もう大分くずれてきてるから、結い直そうとしたんだが……」 「それを嫌がったってわけか」
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 それは旅の途中、一度も直したことがなかった自分の三つ編みを、クロが直そうとしたから。
 すっかり機嫌を損ねてしまったサンジュ、クロ。の
  「二人共ここで、待っていてくれないか?」というお願いにも、「ぷい!」と顔を背ける始末。
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  「きょうのサンジュ、なんかへん」
  「そんなことないもん ……はかせが いればって おもっただけ

   うん、きめた! あたしひとりでたびするの
   クロちゃんなんかたよらない、あたしではかせみつけるもん」
 固い決意と強い意志で、一人旅を覚悟するサンジュ。
                         ・・・・・固い決意?
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  「サンジュ さっきからそわそわしてる」
  「なんか はかせのこえ、きこえた ……きがする
   なんとなく、はかせのにおいもする ……きがする」

 そういうと、サンジュはひとり  街へと飛び出してしまいます。
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  「なあ、いつ本当の事教えるつもりだ?」

 センの問いかけに、クロ。は答えます。
  「…………教えるもなにも、私からはもう何も云うつもりはないよ
   あの子たちは、未だいろいろと知らなさすぎる

   たぶん…………人が「死ぬ」ってことも、まだ知らない」


 時を同じくして、懸命に「はかせ」を探すサンジュ。


 クロ。はセンに、言葉を続けます。
  「私は既に『はかせに会えない』『別の世界に行った』と二人に教えた
   あとはもう これからあの子たちの中で『答え』を見つけてくしかないと思う
   きっと  時間はかかるだろうけど」

 「はかせ!」サンジュは…… 「通りすがり」の紳士にしがみつきます。
 そう、それは「はかせ」じゃなくて……
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 夜のとばりが下りる頃、サンジュを探し歩く三人
  「サンジュがいなくなった?」「何があった、一体?」
  「はかせみつけたっていっちゃった …ぜんぜんはかせちがうのに
   すごくあいたいとき、なんのものでもそうみえる …いまのサンジュ、きっとそれ」

  「……私の事、嫌ってたから?」
  「ううん、サンジュはクロちゃすき

   でも、はかせがもっとすき
   サンジュのかみも、はかせにゆってもらってたから」

 ・・・・・っ!

  「はっ!」とするクロ。

  「サンジュは、はかせになおしてもらうの まってる
   でも まだ はかせ あえない」

そう……サンジュにとって三つ編みは、はかせとの大切な時間の結晶だったのです。
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