第二回漫画最萌トーナメント 投票スレ76

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682<<クロ@棺担ぎのクロ。>> 支援
──────ここのつめの月 だんだん道中でも、口数が少なくなってきたクロ。


  小さな女の子には決して楽ではない旅の道中、人生を凝縮したかのようなここまでの道中で
  さまざまな経験を繰り返し、クロはもう泣かなくなったけど

  笑わなくもなった


「足が…… ふらふらする」以前なら足を止めていたかもしれない険しい山道でも、懸命に歩を進めるクロ。
  それでもつい、こぼれる弱音……

「そーゆーことは、云えば余計そう感じるぞ。むしろ出すなら強がりにしとけ。」そんなクロを励ますセン。

「……ん
 眩暈なんてしない 寒気なんてしない 頭ががんがん痛むのはきっと、北向きの風になってきたからだ。」

「お前っ… 待て!!
 具合が悪いなら、早よそう云えよ!!」 クロの言葉は弱音ではなく、熱に浮かされてのものだった……
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683<<クロ@棺担ぎのクロ。>> 支援:2007/02/14(水) 05:04:30 ID:weDxkrz9
深い緑の森 白濁した世界 しこたまに悪い天気に出くわすときほど 旅人に辛いことはない


山あいの洞窟で、とうとう病に倒れるクロ
熱は少しづつ下がってきたものの、頬を紅潮させ、つらそうな表情を見せたまま

 「ねえセンセイ 弱音 …吐いてもいい?
  昨日云ってたよね 『強がり』にするなら口に出してもいいって」

そんなクロに、乱暴だが優しさの垣間見える言葉を投げかけるセン

 「吐いてラクになるんなら構わねえよ、でも『戻らない』とか『やめない』とか言うのはナシな。
  強がりと意固地は別だかんな、そんくらいなら明日から反対の道行かすぞ、俺は。」

「……じゃあ いいや
 泥の味がする薬と一緒に飲み込んどく」

   旅人に 本当に辛いときは
   自分の中に 旅をやめる「理由」を抱いたときかもしれない
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