──────さいしょの月は 白い霧 湖近くの町
見慣れた街の見慣れた店で、旅の支度を整えるクロ。なんだか腑に落ちない表情の店員。
「…? 変ねぇ
いえね 北の村から時々お使いに来る女の子がいるのだけど、なんだかその子と重なるのよね
不思議ねぇ、あなたとじゃ全然似ても似つかないのに。」
店員の言葉にドキリとするクロ
そう……魔女の呪いにより、髪の毛は紺色に染め上げられ
今まで親しくしていた店員さえ気づけないほど、その容姿は「変わらされて」いたのでした
慣れない身体で 慣れない道を歩く
その旅は決して容易ではない事を、少しづつ思い知らされるクロとセンだった……
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