第二回漫画最萌トーナメント　投票スレ43

――― 愛する者よ、死に候え。

バジリスク−甲賀忍法帖−
原作・山田風太郎「甲賀忍法帖」。「Y十M」のせがわまさき作。講談社より全５巻。

長きにわたって互いに憎しみ合う二つの忍者の里があった。
甲賀卍谷衆頭領の孫・甲賀弦之介と伊賀鍔隠れ衆頭領の孫・朧は
両家の和睦の証として祝言をひかえていたが、
その矢先に、両家は徳川家の世継ぎを決める為に戦うことになった。
戦う方法は、双方の里から十人ずつ忍者を出し、どちらかの十人が全滅するまで戦うというもの。
それぞれの頭領は、この修羅の舞台に立つ選りすぐりの十人を選び、名を「人別帖」という巻物に書き連ねた。

その中には、甲賀弦之介と朧の名が記されていた…

「バトルロワイアルを十対十のチーム戦にしてロミオとジュリエットを足して、
　それを２で割って妖怪大戦争（←一部忍者が）をスパイスに加えた感じ」

この説明だとふざけた内容みたいですが、
忍者同士の化物バトルありお色気あり切ないシーンありで真剣に面白い漫画です。

{{朧＠バジリスク}} （声：水樹奈々） ※ネタバレ含みます
血の繋がりはないが、伊賀頭領・お幻の孫。非常にそそっかしい性格。
忍術に関してはまったく身に付けることができなかった。
しかし、見るだけであらゆる忍術を瓦解する「破幻の瞳」を生まれもって備えている。
弦之介を慕っている。 最強で最弱でラスボスのヒロイン。　※一部wikiより
ttp://nonamev2ak.sakura.ne.jp/ex/src/ex11961.jpg　朧（手前）と弦之介・カラー

物語途中、甲賀と伊賀の争いを見たくなくて自らの目を塞いだ朧。痛々しい姿。
ttp://nonamev2ak.sakura.ne.jp/ex/src/ex11964.jpg

全ての単行本折り返しに付いている「愛する者よ、死に候え。※」という文字。
この文字、巻が進むに従って血のようなもので汚れていくのですが、
死が死を呼ぶ陰惨な展開を見せる物語の雰囲気を高める仕掛けのようです。
※「しにそうらえ」と読む。「死んでください」の意。

一巻表紙と折り返し。「愛する者よ、死に候え」の文字がはっきりと見える。
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弦之介と朧・５巻表紙と折り返し。文字が汚れてほとんど見えない。
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