≪涼宮ハルヒの憂鬱 ストーリー支援≫ (20)
>>807の続き
俺は朝比奈さんの伝言に頭をひねった。なぜ謝る。朝比奈さんがなにをした。
考えるのは後にして、俺はもうひとつの伝言にしたがってパソコンの電源を入れた。
モニタは真っ暗のまま、白いカーソルだけが左端で点滅していた。そのカーソルが
音もなく動き、そっけなく文字を紡ぎだした。
YUKI.N>統合情報思念体は失望している。これで進化の可能性は失われた。
YUKI.N>あなたに賭ける。もう一度こちらに回帰することを我々は望んでいる。
YUKI.N>私という個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている。
文字が薄れてきた。カーソルはやけにゆっくり文字を生んだ。
YUKI.N>また図書館に
YUKI.N>sleeping beauty
そこまで表示し終えると、モニタは再び真っ暗になった。
ttp://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a1_055511.jpg ハルヒが飛び込んで来た。ふと窓を見上げると、青い光が枠内を埋め尽くしている。
「キョン! なんか出た! なにアレ? 怪物?」
さっきまでの悄然とした様子が嘘のよう。ハルヒは不安など感じていないかのように
目を輝かせている。学校の中庭に『神人』が出現していた。
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