アニメ最萌トーナメント2006 投票スレRound110

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711清き一票@名無しさん
≪涼宮ハルヒの憂鬱 ストーリー支援≫ (15)  >>464の続き

車の中で古泉は人間原理がどうとか言い出しやがった。まあ、ここでは割愛しよう。
「涼宮さんには願望を実現する能力がある」
そんなことを大真面目に断言するな。だから、なんでわかるんだよ。

古泉によれば、3年前のある日突然、奴は自分の能力とそれをどう使うべきかを知って
いたという。同様の人間が力に目覚めたことも。ついでに、それが涼宮ハルヒによって
もたらされたことも。
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古泉は続けた。ハルヒによって世界が変化、あるいは創造されたのだとしたら、それは
恐怖に値すると。なぜなら、ハルヒはこの世界を自分にとって面白くないものだと思い
込んでいる。世界を創造できるのなら、今ある世界をなかったことにして、望む世界を
最初から作り直すこともできる。そうなれば、文字通り世界の終わりが訪れるだろう。

タクシーが目的地に着くと、俺達は横断歩道に降り立った。
「ここまでお連れして言うのもなんですが、今ならまだ引き返せますよ」
古泉は目を閉じろと言うと、俺の手をとって歩き出した。なんの真似だ。気持ち悪い。
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