≪涼宮ハルヒの憂鬱 ストーリー支援≫ (14)
>>462の続き
マンションからの帰り道、踏切を渡ったところで、ハルヒは急に立ち止まった。
「あんたさ、自分がこの地球でどれほどちっぽけな存在なのか自覚したことある?」
そしてハルヒは語り始めた。小学生の時、野球を観に行ったこと。野球場を埋め尽くす
人間が、日本人のほんの一部にしか過ぎないと知って愕然としたこと。いつもの日常が
特別なものでなく、ありふれたものだと気付いた時、自分の周りの世界が急に色あせた
ように感じたこと。そして、世の中にこれだけの人がいたら、その中には普通じゃない
面白い人生を送っている人がいるはずだと思ったこと。中学生になったら面白いことを
待っているだけの女じゃないことを世界に訴えようとしてみたこと。
「でも、結局はなにもなし。少しはなにかが変わると思ってた」
ハルヒは一気にまくし立てると、俺の「そうか」という返事を聞いて帰っていった。
ttp://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a1_055474.jpg 家に帰ると古泉が待っていた。
「少しばかり、お時間をいただいてもよろしいでしょうか。涼宮さんがらみで」
古泉がタクシーを止め、目的地を告げた。なんでも、超能力者の力を見せるためには、
とある場所、とある条件下でないといけないらしい。面倒なことだ。