≪涼宮ハルヒの憂鬱 ストーリー支援≫ (11)
>>395の続き
これだけの重傷を負いながら、長門はなにごともなかったかのように言った。
「情報連結解除、開始」
教室のすべてのものが細かい粒子になって崩れ落ちていた。朝倉の両腕も。その体も。
「侵入する前に崩壊因子を仕込んでおいたのね。どうりであなたが弱すぎると思った」
最後まで笑顔のまま朝倉は消滅した。と、同時に長門がその場に倒れ伏した。
ttp://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a1_055468.jpg 慌てて救急車を呼ぼうとする俺を「いい」の一言で片付け、長門はまず教室の再構成を
行った。見る間に周りが見慣れた教室へと戻っていく。
「本当に大丈夫なのか?」
確かにどこにも怪我があるようには見えなかった。あれだけ突き刺さっていた槍の跡も
血痕も残っていなかった。
「処理能力を情報の操作と改変に回したから、このインターフェースの再生は後回し」
俺は長門を抱き起こした。「あ」 「どうした?」 「眼鏡の再構成を忘れた」
「してない方がかわいいと思うぞ」
唐突に俺は愕然とした。俺はとんでもない体験をしてしまったんじゃないか?
これじゃ、長門が宇宙人かなにかの関係者だと納得せざるを得ないではないか。
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