アニメ最萌トーナメント2006 投票スレRound100

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アストラエアの丘の怪事件 (後編)

「フフフ…なんてね。そんな訳ないじゃない」
千華留は突然笑みを作り、自分の作りかけの衣装に目を移した。
「そう…。そういう事だったのね…」
「あの…?千華留様?」
突然の千華留の笑みが理解できない千代は怪訝そうに千華留を見る。
「全く、少し考えれば判った筈なのに迂闊だったかしら」
「まさか、判ったんですか千華留様!」
「ええ…、謎は全てひとつに繋がったわ。
檸檬ちゃんの不審な行動、
籠女ちゃんが握っていた南都さんの小瓶、
そしてどうしてこの三人が気絶しなければならなかったのか…」
「じゃあ、この事件の犯人は一体!?」
「そうね…一概に誰が原因かというのは難しいのだけれど……」
そこで千華留は一旦言葉を切る。
「敢えて言うなら……貴女かしら」
「え……」
「――月館千代さん」
千華留は歯を見せ千代を見つめた。