■フィーナとの別れ(1/6)■
イースの本で「災い」とされていた存在を倒したアドル。
ようやく全てを終えたアドルは仲間達のもとへと帰還します。
一人一人に声をかけて回るアドル。どの顔にも平和が訪れた喜びが浮かんでいます。
そんなアドルにもう一人の女神であるレアは語りかけるのでした。
「700年に渡って、天空と地上に別れていた人間が再び一つになる時が来たのです。
これからは、女神も神官も必要ありません。
一人一人が、自分を信じて生きてゆく時代が、やって来たのです。
私達二人は、この世に魔法がよみがえらないように、
平和がいつまでも続くように、見守ってゆくつもりです」
…その言葉は、人が黒い真珠に負けぬ強い心を持って生きていく時代の到来と
人間であるアドルと女神であるフィーナとの別れを意味する物でした。
見詰め合ったまま何も言えなくなってしまう二人。
そんな二人を気遣った仲間達の計らいで…
アドルとフィーナは最後の時を二人だけで過ごす事になるのでした。