数年ぶりに国へ帰ってきた時に、国が王家に伝わる秘宝“なみだのかけら”を狙った魔族に襲撃され、
国民の命には代えられないと、なみだのかけらを決して魔族には渡してはならないという静止も聞かず、
セシリアは魔族になみだのかけらを渡してしまう。
セシリアは「涙のかけらを渡してしまった責任は私にある。だから私自身が取り返しに行く」と決意し、
ゴーレム『リリティア』発掘のときに知り合った、ザックとロディの二人の渡り鳥(用は冒険者)に
「アーデルハイド復興のために騎士団は連れては行けない。だから涙のかけらを取り返すための旅に同行して欲しい」と依頼する。
ロディはすぐに承諾するが、過去の経験から王侯貴族に不信感を持つザックに同行を拒否され、
自分の決意と覚悟を示すためにザックの剣で自らの長い髪を切り、
髪切り前と髪切り後(画像小さめ)
http://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a_042657.gif ザックはセシリアのその強い意思表示に負け、渋々依頼を承諾。
色々ありましたがセシリアはザック達と旅にでる事となりました。
絵版から転載→
http://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a_042660.jpg セシリアは旅に出た当初は精神的に弱い部分があり、四大守護獣に助力を願った時も、守護獣の試練で、城の皆の幻影に
「城の誰もが貴方を名前で呼ばないのに気付いているだろう」
「あなたは『公女』として必要とされているだけだ」
「あなた自身は本当は誰からも愛されていない」
と心のトラウマを突かれ、たまらずうずくまるとついには髪を切る前の自分が現れ、
「あなたは誰かに心配してもらうために髪を切り、危険な旅に出ただけ」
「あなたは誰にも愛されていない。同時にあなた自身も誰も愛していないことに気付いて」
と心に抱く不安や恐れや弱さを指摘されうちひしがれる。