第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-025

記憶を無くした小説家パブロと、彼を殺すという指令を受けたウイユヴェールの二人を軸に話は進みます。
パブロは幾多の小説の冒頭部分を書き上げながら、少しずつ記憶を取り戻していきます。
ウイユヴェールは彼の記憶が戻る前に始末するという命令を受けています。
そう、物語はパブロを始末するだけであっけなく終わります。しかし。
何故パブロは記憶を無くしたのか、何故彼は殺されなければならないのか。
それらの疑問は残ったまま。真実は一体何なのか。

この話をグッドエンドまで通して読んでみると、見せ方や展開が上手く、
サウンドノベルとしてはかなりのものだと思います。
ただ、最大の魅力はグッドエンドにおける最後の文章でしょう。
この文章によってハードボイルドが実は○○ミステリー（ネタバレに付き伏字）という
強烈なサプライズが起こるわけです。しかもこの落ちになるという伏線が意外なところに張ってあるし。
（こんな読み方をするのはミスオタだけだと思いますが）

まあこんな穿った見方をしなくとも普通に読んで面白い物語なので、
FFTをやって見ようかなと言う人は是非これを読んでみて欲しいです。