コメットさん☆>>前スレ
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/vote/1114490768/496/ ハモニカ星国(ほしくに)のプリンセス、コメットさんは、人間で言うと14歳くらいの女の子でした。
ある日、お城でパーティーが開かれます。
周囲の宙域を束ねるハモニカ、カスタネット、タンバリンの三国には、2人のお姫様と1人の王子様がいました。
ハモニカ国のコメットさん。カスタネット国のメテオさん。そしてタンバリン国の王子。
この日のパーティーは、タンバリン国の王子がコメットさんとメテオさんのどちらかを選び、婚約するという、特別なものだったのです。
しかし、タンバリン国の王子は一向に姿を現しません。なんと、太陽系第三惑星、地球の鎌倉市へ逃亡してしまったというのです。
コメットさんは、王子との婚約には全く興味がありませんでしたが、地球には行ってみたいと思っていました。
コメットさんの母君は、若いころ地球で修行したことがあり、コメットさんは常々その話を聞かされてきたのでした。
コメットさんは、さっそく星のトレインに乗り、地球へ向かいました。
表向きは王子様探しが目的でしたが、そんなことはお構いなし。見るものすべてが珍しくて、すっかり観光気分でした。
しかし、夜になってコメットさんは気付きます。泊まるところがありません。
異性人のコメットさんは日本円など聞いたこともないので、買い物ひとつ出来ませんでした。
お腹が空いて、なけなしの星の力を使って出したメロンパンに、泣きながらかぶりつきました。
するとそこへ、女の人と双子の子供たちが通りかかります。藤吉一家との、運命の出会いでした。
「コマッタさんは放っておけない。」地球の義理人情に救われ、コメットさんは藤吉家に居候することになりました。
これからどんな出会いが、コメットさんを待ち受けているのでしょうか。
星の導きのご加護が、ありますように──