第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-018
「ミステリー板の秘密」
ミステリー板ではなかなか話題になることはありませんが
ミステリーには本格物の他にも面白いものが沢山あります
ハードボイルド、犯罪小説、警察小説の中から
特に文章の優れた作品を三作紹介します。
【42.私が殺した少女(原りょう)】
まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。
沢崎はブルーバードを走らせ面会場所である依頼人の自宅へ向かったところ、
自分がいつの間にか誘拐事件に巻き込まれていたことを知る。
この本の見所は何と言っても魅力溢れる沢崎でしょう。
小気味良い文体から織り成される沢崎の心情や言動がかっこいい。
これを読まずして日本のハードボイルドは語れないと多くの人に言わせる、直木賞受賞作。
【45.最悪(奥田英朗)】
鉄工所社長の川谷 不況、使えない社員、騒音への苦情、不良品、無言電話
銀行員のみどり 支店長からのセクハラ、使えない課長、友人の恋人との浮気
チンピラの和也 トルエン売買 ヤクザとのイザコザ、裏切る友人
それぞれ問題を抱えながら普通の生活を送ろうとしていたが
ちょっとしたキッカケで人生から転げ落ちていく。
悲惨な話だが作者の書き方で陰惨になるのを免れている犯罪小説です
【47.動機(横山秀夫)】
警察手帳の紛失を防ぐため貝瀬は
各警官が持ち帰ることなく警察署内に一括管理するシステムを考案するが
そのシステムの試験運用中に30冊の警察手帳が紛失してしまう。
状況から内部犯だと考えられたが誰が何のためにそんな事を、、、
上記の表題作を含む4作品からなる短編集
日本推理作家協会賞を受賞