『第2回2ch全板人気トーナメント』投票スレッド-310
「先生! いつになったら原稿をあげてくれるんですか!」
「なに。もうラストシーンは地平線に顔を出してるよ」
「地平線? なんですか、それ?」
「……キミも文芸に携わるんなら、辞書の一つも引きたまえ。ホラ」
地平線――どれだけ歩いても決して近づいてこない場所
去年のある日,某社の新刊が焚書される事件があった。
あちこちで炎は猛り,某社の新刊は大打撃を負った,そしてすぐに会議が開かれた。
編集たちは編集長に言った。
「編集長,重傷です。中身のあちこちを取り替える必要があります。
かまいませんか?」
かまわぬ,と編集長は言った。
「ただし,話も設定もキャラもすべて一般小説のものを使うのだ。
他の小説のものを使うことは許さん。ましてやライトノベルのものなど」
「わかりました」と編集は答えた。
そこで編集長は小さな声で付け加えた。
「……ただ,イラストだけは萌え絵師のものでよい」