第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-017
文芸連盟合同企画「文学賞メッ叩き」
2日目も早速参りましょう。
<受賞作紹介>
・歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた「何でもやってやろう屋」探偵・成瀬将虎。
恋愛あり、活劇ありの物語の行方は? そして炸裂する本格魂! 歌野晶午スペシャル・インタビューなども収録。
(以上Amazonより引用)
できるだけ先入観なしに読んで欲しいのでストーリー紹介はやっつけです。
本格ミステリベスト 1位、このミステリーがすごい! 1位、週刊文春ベスト 2位に輝き
本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。
2003年の国内ミステリー最大の収穫。
・菅浩江 「永遠の森」
衛星軌道上の小惑星にある博物館「アフロディーテ」
そこに持ち込まれる美術品や鑑定依頼
直接接続者である学芸員田代孝弘が挑む。
SF的な設定とミステリー的な構成、美しい描写を備えた連作短編集
末尾を飾る「ラブ・ソング」の提出するイメージの美しさは自分には説明できません。
個々の短編は独立して楽しめますが、掲載順に読むことを強く推奨
日本推理作家協会賞 ・星雲賞を受賞
<受賞作紹介> 続き
・都筑道夫 「推理作家の出来るまで」
作者の都筑道夫について説明をすると
EQMM(翻訳ミステリの総本山的雑誌です)の編集長を勤め
SF、ミステリーの翻訳をし
数多くの短編、長編、ショートショートを著し
ミステリー評論(「黄色い部屋はなぜ改装されたか?」は基本書の一つです)を手掛ける等
乱歩よりも幅広い分野で活躍した推理作家です。
こういう人が書くと半自伝的エッセイも日本ミステリ史になってしまっています。
日本推理作家協会賞を評論その他の部門で受賞
【日本ファンタジーノベル大賞】主催:読売新聞社、清水建設 後援:新潮社
1989年開始の新人賞。国産ファンタジー(今ならライトノベルと呼ばれるもの)ブームに
乗りたかったのかもしれないが、第1回の大賞は酒見賢一の「後宮小説」。
「シンデレラ+三国志+金瓶梅+ラストエンペラー」と評された
破天荒な作風がこの賞の方向性を決めた。その後も、
・ユタ(巫女)候補の霊感少女と、思いっきり俗っぽい婆さんオージャーガンマーの心の交流。
沖縄弁でつづるマジックリアリズム、池上永一「バガージマヌパナス」
・夏休み、2人の少年が送電鉄塔をたどって番号1の鉄塔を探す冒険に出る。
鉄塔文学というジャンルを創ってしまった、銀林みのる「鉄塔武蔵野線」
・「織田信長は両性具有の美少女だったんだよ!」「な、なn(ry」
一部の人が狂喜しそうな設定の伝奇、宇月原晴明「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」
など癖のある受賞作が続き、玄人好みの作家を何人も輩出している。小説好きは要チェック。
最終候補作も何作か刊行されており、中でも恩田陸「六番目の小夜子」、小野不由美「東亰異聞」は
ロングセラーとなった。明らかに大賞受賞者より本が売れてるけど(゚ε゚)キニシナイ!!
余談ながら、ゲーム会社Keyのライター涼元悠一も「青猫の街」で優秀賞を受賞した。