第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-015
■三国志に由来する言葉 その七■ 〜髀肉の嘆〜
時は西暦200年代、後漢の建安年間のことである。
荊州に落ちのびていた劉備はいたって平和な日々を送っていた。
彼の今までの苦難や危機などまるで嘘のような日々であったろう。
新野の民は劉備を慕い、家族も落ち着いて暮らしていた。
しかし、劉備はこのままで良いのかという危機感もあった。
宿敵曹操は既に北方を制覇しつつあり、天下を飲み込まんとしている。
一方、自分を匿ってくれている劉表は劉備が曹操を攻めることを立案しても
なんとも言えない様子で拒否をするばかり。
このような日々が続いていたある日、劉備はあることに気づいた。
自分が少しずつ太っていることにである。
以前は締まっていた肉体はだらしなく贅肉の垂れる身となっていたのだ。
馬に乗っていれば自然と引き締まる股の肉(髀肉である)も筋肉は無くなっていた。
これを悲しんだ劉備の嘆きが髀肉の嘆である。
時期を待つしかない英雄の嘆きである。