第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-015
・囲碁の歴史
囲碁は元々インドで生まれたとか占いに使っていた等の諸説ありますが、
早い時期からゲーム性はあったようです(ルールはわかりませんが)。
三国志のなかでは関羽が医者の華陀に手術をさせながら平然と碁を
打っているというシーンがありますが、これも新しい方なのです。
前漢の武帝の頃に方術士の東方朔という人物が手を使わずに碁を打った
(テレキネシスって奴でしょうか)という話があります。
漢の高祖劉邦や、更に遡って春秋時代の孔子も囲碁が好きだったと
いいますからかなりポピュラーなゲームになっていたのかもしれません。。
囲碁に関わるエピソードはその他にも結構記録されていますが、
「娯楽の一種である」というぐらいの内容で詳しいことはあまりわかって
いません。
時代が下り、北宋代に『忘憂清楽集』という書が編纂されました。
この『忘憂清楽集』は現存する中で最古の棋書(囲碁に関する書物)です。
この中に呉の孫策と呂範が打ったとされる囲碁の記録(=棋譜)があります。
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・日本伝来
日本には遣唐使に加わった吉備真備が伝えたとされていますが、もっと
以前から伝わっていたとも考えられています。やはり日本でも盛んに
打たれていた様で、その後発心集や今昔物語の様々なエピソードの中で
囲碁は登場しています。
戦国時代後期に群を抜いた第一人者として登場したのが日海(後の本因坊算砂)です。
算砂はルールの整備をして現在の形に近くしたとされています。
その腕を信長に認められた算砂は名人の称号を名乗ることを許され、秀吉にも
重用されました。
家康が将軍となった後は名人碁所として囲碁界を統括することを命ぜられました。
・世界の囲碁
皆さんは中国が次の北京オリンピックで囲碁や麻雀を公式競技にしようと
しているという話を聞いたことがありますか? 最新のニュースについては
私も知らないのですが、一時そういう話がありました。
これまで東京オリンピックでは柔道、ソウルオリンピックでは新たにテコンドー
が記念的な意味で公式競技に加えられてきました。そして中国が言うには、
囲碁は頭脳のスポーツである。スポーツとして見るなら世界5大陸で75か国
以上という普及基準を満たしている、ということのようです。
冗談のようにしか聞こえないかもしれませんが(実際理解を得るのは難しいかも
しれません)、囲碁が世界的に普及しているというのは事実です。
現在、日本棋院所属棋士の日本以外の出身国では韓国・中国・台湾・ルーマニア
アメリカなどがあります。先週のNHK杯囲碁トーナメントで解説していたマイケル・
レドモンド九段(実況ではパックンと呼ばれています)はアメリカ出身です。
韓国棋院にはロシア出身の棋士もいますし、囲碁のグローバル化は広がって
います。ただ、皮肉にも数年前から日本はトップではなくなってしまいました。
今の世界一はイ・チャンホばかりでなく若手の台頭も目立つ韓国です。
やはり世界棋戦は稼げるので韓国では囲碁が非常に人気があるようです。
『ヒカルの碁』が大きなブームを起こしたことは記憶に新しいかもしれませんが、
それでももう連載自体も2年前に終わっています。日本ではこのブームが一過性
のものに過ぎなかったのではないかという危惧もありますが、いずれこの漫画が
きっかけで棋士を目指したというような世代も現れてくることでしょう。
以上、囲碁の歴史編でした。