第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-015
∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ *
J('A`)し < 喪女の数少ないイイ思い出 *
⊂ ノ \_____________ * *
(つ ノ
(ノ 小学生のときバレンタインのチョコを嫌々受け取ってくれた
あとでその男子がそのチョコの包み紙を大事に取っといてるらしい
という話を聞いた *
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呼ばれてないのにジャジャジャジャーン!! こんにちは、皆さんの世界史板です。
幣板より少年漫画板殿へささやかながら支援をお届けいたします。
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/爪 ヽ `ヽ、`ヽ、 \
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!l/fri刀 >'〉} ノ!
l ̄ 、 _ ,Lノノ | < 燃料が尽きるまで前進せよ!!
', ヽ'´ヽ / | 「||l!,|
ヽ、 ー' / .| | | |!|
``ー-ャァ' ´ _」、lLl l!|
__ノ /==三三ヽL
/ }ム/==ニ三-ァ-─‐ヽ ハインツ・グーデリアン
お題は、
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/vote/1112926917/346-353 で紹介されているワンピース(こう書くと服飾のようで砂)から、
最近ではニコ・ロビンの話の割を食って既に忘れられてそうな感のあるゴーイングメリー号、いわゆる「帆船」の話を少々致します。
本編で 「こりゃもうだめだよ、船底腐ってんじゃん。沈むよ」「キャー」(超訳)と寿命を宣告されてしまったゴーイングメリー号ですが、
史実においても ”海中からの攻撃” は木造船にとって大いなる脅威でした。
■ 海中からの攻撃 part1.「なに食ってんだァ―――ッ ゆるさんッ!!」
「長い航海、陸地を見ないこと数十日、幸いなことに嵐にも遭わず順調に航海を続けている。
しかし、何故か最近ポンプから上がってくる水が急激に増える一方……このままにしておけば船は沈んでしまう!
大慌てで船底を見てみると、船体は既に腐りはて、無数の穴から吹き上げてくる海水が!」 (((( ;゚Д゚)))ヒイイ
船を海に浮かべておくと、いつのまにか船底を食い破って船を沈めてしまう海の恐怖の体現者。
その名もずばり、「フナクイムシ(船食い虫)」と言います。分かり易い名前ですね。
これは成長すれば体長1mにもなる2枚貝の仲間です。
貝とは言いながらゴカイみたいな形をしていますが、頭には小さな貝殻がついており、これで木の中に入り込んで一生を過ごすわけです。
皆さんは、海岸に打ち上げられた流木などをご覧になったことはありますでしょうか。
あれについている無数の穴、あるいはこそぎとられたような痕。あれはフナクイムシの仕業なのです。
たかが虫、とあなどってはいけません。(正確には貝ですが)
海に浮かぶ木造船などは彼らの格好の住処にして食料。
WW2で日本が東南アジアに持っていった木造哨戒艇などは、わずか半月で船底がスポンジのようになったそうです。
(フナクイムシを倒すしかおまえの助かる道はない!続・フナクイムシの話)
彼らによる被害は世界の海洋民族(日本も)に共通した問題で、古くから様々な対策が講じられて来ました。
たとえば、船を陸に上げて船底を燻す(焚船)、船底を炙って炭の層をつくるなどです。
しかし船が大型になってくると、この様な方法は容易に取れる物ではありません。
船底に銅板を貼り付ける技術ができるまで、かれらは正しく、恐怖の代名詞だったのです。
ちなみに、この虫には掘ったトンネルの壁に薄い石灰質の膜を貼り付けるという習性があるのですが、
これをヒントに開発されたのが、彼の英仏海底トンネルにも採用された「シールドトンネル工法」です。
「フナクイムシ工法」にしなかったブルネル氏(仏・発明者)は大変賢明であったと思います。
■ 海中からの攻撃 part2.「俺に付いてきてくれるのか?…… だ が こ と わ る!」
船とは水に浮かぶ物です。
何言ってんだと思われるかもしれませんが、これは即ち常時海水に漬かっているということです。
とすれば、彼らは必ずやってきます。
そう、「フジツボ」が今回の主役です。
「フジツボ」といえば、みなさんも港のテトラポットや磯の岩についている奴を一度はご覧になったことがあると思います。
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// / \ \ ←こんなの。
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まるで富士山のような殻から貝の仲間であると誤解されがちですが、実は甲殻類であるそうです。
つまりこやつらは、カニやエビの遠い親戚なのです。(引き篭もってますが)
しかし彼らも、生まれたときからヒッキーだった訳ではありません。
親フジツボから生まれた彼らは海中を漂い、一定期間自由遊泳した後適当な場所に付着し引き篭もり生活に入ります。
彼らは小さい内なら、海の何処へでも行くことができるのです。つまり、船底にも平気でくっつきます。迷惑ですね。
ただ船底にへばり付いて引き篭もってるだけ―――といっても、彼らを無視することは出来ません。
船底に付く余分な物は存分に水の抵抗を受け、船足低下の原因となります。
なにしろ、体に凧をくくり付けて走るようなものですから。
(君がッ いなくなるまでッ こそぐのをやめないッ!続・フジツボの話)
幼い頃はアグレッシブ、成長したら引き篭もりなフジツボの活躍により、船足が低下するとどうなるでしょうか。
商船では航海に余分な日数がかかることになり、コストが増え利潤が低下するでしょう。
寄港する回数も増え、船主から怒号を食らうかもしれません。
軍艦はもっと深刻です。
まず、自分より大型の艦から逃げるのが難しくなります。
特に帆船時代は艦の大きさが勝負を決する(積載できる大砲、人員の数が大違い)と言っても過言ではないので、
艦長や士官の皆さんは戦死するか、敵国の牢獄で籠の中の小鳥生活を送る羽目になるでしょう。
また軍艦は通商破壊が重要な任務ですが、船足が遅くなれば、ただでさえ軍艦より足の速い商船を捕らえるのは至難の技となるでしょう。
莫大な拿捕賞金を取り損ねるばかりか、提督や士官、水兵たちの冷たい目に晒される事になるのは必定です。
しかもフジツボは強力な接着力(接着剤にも応用されています)を持ち、一度付いたが最後、引き剥がすのは容易ではありません。
更には彼らのお陰で海草なども定着し易くなり、挙句船体よりも長い海草を引きずるように航行していた軍艦もあるそうです。
特に帆船は、風の無いときはボートで曳航したり、向かい風の中を斜め方向に無理やり進む(間切る、と言います)事が求められた為、
船足の低下は、時に致命的な災いを招くこともありました。船乗り泣かせですね。
ゆえに船は定期的にドック(修理工場のようなものです)に入り、船底についた彼らをこそぎ落とす必要があったのです。
船の重要な武器である速力を低下させる、招かれざる押しかけヒッキー。それがフジツボなのです。
ちなみに、しかるべき所に行けば彼らを食すことも出来るようです。
少々長くなってしまいましたが、ここらでお開きにさせて頂きたいと思います。
長々と付き合ってくれた皆様、ありがとうございました。
では週刊少年漫画板殿の勝利を祈って
ヽ| |ノ /;;;;;;;;;;;;;\
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ヽ| |ノ r┤ ト::::: \___/ || <3年後は負けんよ?
ヽ| |ノ / \_/ ヽ:::. \/ ,ノ
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ヽ| |ノ | _)_ノヽ\ ハ // / ヽ
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