第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-012
世界史板支援のお時間です。
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生命のあるかぎり、希望はあるものだ。
byセルバンテス
勝てば生贄、負ければ滅九族。
もうどうしようもありません。突っ走るだけです。
今回のお話はあまーい蜂蜜についてです。
砂糖のない古代において蜂蜜はブドウのシロップなどと並ぶ貴重な甘味料だったので
蜜の採取は農業の重要な一部門でした。
だから当然古代人はさぞかし良く蜂の生態を知っていただろう、と思うとこれが違うんです。
不思議なことに、古代人は<蜂は牛の腐乱死体から涌いて出てくる>と信じ込んでいたんですね。
これ、ブーゴニア信仰といってローマ時代の有名な農業書にも書かれていた事ですが、
この思いこみはヨーロッパに根強く残り、中世はおろか、イギリスの庶民などは19世紀になってもそう考えていたとか。
ギリシャ時代にはアリストテレスの蜂の生態に関する精密な観測もあるのですが、
いつの間に忘れられちゃったんでしょうか。ささやかながらこれも歴史の謎の一つです。
そのアリストテレスは蜜を花の蜜と天からふってくる夜露から出来る蜜の二種類に分けていますが、
実は後者はアブラムシの分泌する液が葉っぱなどに散ったのを蜂が集めた甘露蜜(honeydew honey)といわれるもの。
これは現代においても特にドイツ圏においては極めて尊重されています。
また薄めておくと自然に発酵する蜂蜜は最も古い酒材料でもありました。
これはミード(蜂蜜酒)と呼ばれる酒で、現在でも作られていますし
ロシア人が愛してやまない蒸留酒も最初はこのミードから作られていたそうです。
それだけじゃなく蜂蜜の発酵力は他の酒を造るのにも使われました。
最初期のビールも発酵のためこの蜂蜜の力を借りていたとか。
実に甘いお話ってあれ?最後お酒になってますよ。
まあ美味しいのには変わりないですね。
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`゙''ヽ (,,゚Д゚) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
し 、乂つ < 世界史板から、お腹の空きそうな話でした。
人::,,,,,ノ \_________
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