第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-012

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209議員・選挙板 選挙用語第一部9/20
選挙権【せんきょけん】(その1)

(1)公職の候補者を選挙する権利。つまり、投票する権利。
日本の場合は、日本国籍を持つ人間ならば、20歳になると自動的に取得します。20歳を過ぎて
日本国籍を取得した人間も同じです。実際には、20歳になると選挙人名簿に登録され、
登録完了後選挙権を持つことになります。
この他、選挙権を持つと以下の権利も取得されます。

a,投票管理者、開票管理者、選挙長への選任
b,選挙または当選の効力について、訴訟を起こす
c,選挙人名簿についての異議申し立て
d,開票所または選挙会場への立ち入り
e,地方公共団体の住民投票
f,最高裁判所判事国民審査の投票権
210議員・選挙板 選挙用語第一部10/20:2005/04/04(月) 22:37:55 ID:0UYXYpLT
選挙権【せんきょけん】(その2)

(2)附則2には「戸籍法(昭和二十二年法律第二百二十四号)の適用を受けない者の
選挙権及び被選挙権は、当分の間、停止する」と定められています。これは要するに
戦前日本の支配下にあったが、第二次世界大戦後独立した、あるいは中華民国に支配された
朝鮮・台湾人などを指します。彼らは1952年のサンフランシスコ平和条約発効による
日本の占領下からの独立までは、理論上なお日本国民とされました。しかし実質的には
独立したのだからと日本の選挙権を「当分の間」剥奪したわけです。この附則もまた、
外国人参政権問題の火種として残りました。
211議員・選挙板 選挙用語第一部11/20:2005/04/04(月) 22:38:36 ID:0UYXYpLT
選挙権【せんきょけん】(その3)
(3)成年の日本人であっても、以下の条件を満たす者は選挙権を認められていません。

a,成年被後見人(精神障害により判断能力が無く、後見人が必要とされた人)
b,禁固以上の受刑者(執行猶予期間中を含む)
c,公職にある間に収賄罪によって刑に処せられ、刑期満了後5年未満または執行猶予期間中の人
d,選挙違反その他(国民審査や農業委員、海区漁業調整委員などの選挙)の犯罪で
禁固刑以上の人(執行猶予期間中含む)

ただし、精神障害者については、かつての制限に比べ、ぎりぎりまで選挙権を認めるように
なっています。誰でも投票できるのが、普通選挙の理想だからです。
212議員・選挙板 選挙用語第一部12/20:2005/04/04(月) 22:39:49 ID:0UYXYpLT
選挙権【せんきょけん】(その4)

(4)選挙権拡大の軌跡。
1889年(明治22)、大日本帝國憲法発布。衆議院議員選挙法が公布され、選挙権は
以下の制限が付けられました。
○満25歳以上、男子、直接国税15円以上納税 有権者数約45万(人口の約1.1%、以下
いずれもおおよその数)
また、この時点では記名投票で、有権者が誰に投票したのか丸わかりでした。
1900年(明治33)、初めて秘密投票となり、選挙権も緩和されました。
○直接国税15円以上→10円以上 有権者数98万(2.2%)
1919年(大正8)、選挙権緩和。
○直接国税10円以上→3円以上 有権者数307万(5.46%)
1925年(大正14)、納税額の制限が無くなり、男子の普通選挙が達成されました。
しかし、女子はいまだ選挙権がありません。
○直接国税3円以上→制限無し 有権者数1241万(20.3%)
1945年(昭和20)、性別の制限が無くなり、完全な普通選挙となりました。また、年齢制限も
引き下げられました。
○満25歳以上→満20歳以上 男子のみ→男女 有権者数3688万(48.7%)

なお、1950年、衆議院議員選挙法に代わって公職選挙法が制定され、現在に至ります。