(2)日本国憲法は、米国占領軍の「押しつけ」説があります。しかし、そのまま採用した わけではなく、参政権もその一例です。 英文版15条では「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」の部分は "The people have the inalienable right to choose their public officials and to dismiss them." となっています。peopleを素直に訳すと「人民」。外国人参政権を認める (少なくともその余地がある)ことになります。 実はGHQの初期バージョン(マッカーサー草案)ではpeopleはもっとはっきり "All natural persons"(全ての自然人)となっており、完全に外国人参政権を認める 内容でした。それを嫌った日本側は「国民」と変えました。しかし英文版ではpeople として残り、今に至るまで火種は残っています。他にも要因はありますが、 外国人参政権容認が持ち上がったり、激しい外国人参政権反対が起こったりしています。 とはいえ、国政選挙でも投票率が6割に届かない昨今。せっかくの参政権を無駄にする 国民が4割以上いるのでは…。