第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-011

【マンガとクラシック・２〜神々の城ヴァルハラの秘密】
週刊少年マガジンに連載中の「ゴッドハンド輝」と言うマンガをご存知だろうか。
安田記念病院に勤務する新人外科医の真東輝が主人公の、医療マンガだ。少々
ストレートすぎる描写が目に付くが、少年漫画だからその点はしょうがない。
なかなか面白いマンガである。

が、この作品。クラヲタから見たらあまりにも致命的に「イタタタタ…」な点が
存在するのだ。そんな「実は作者も知らないんじゃないか」と思われる、この作品の
密かに痛いポイントをクラヲタの視点から解説しよう。

このマンガの舞台「安田記念病院」は、「ヴァルハラ」と称される。病院にニック
ネームを付けるだけで既に「イタタタ」な気がするが、院長じきじきの命名と言う
ところがまた何とも（苦笑　だが、これだけではさほどイタくはない。問題は、
この「ヴァルハラ」と言う名前の由来にある。

「ヴァルハラ」は、ワーグナーの楽劇「ニーベルンクの指環」に登場する、神々の
居城である。つまり「神のような腕を持つ医師達が集結」と言う意味でつけたの
だろう。だがしかし！　ここにあまりに大きすぎるミスが潜んでいるのだ。

それでは「ニーベルンクの指環」が終盤どうなるか、軽く解説しよう。主人公
ジークフリートは、毒を飲まされて自分の妻ブリュンヒルデを裏切って、それが
元で殺される。ブリュンヒルデは、ジークフリートの亡骸を大きなたきぎに載せ、
火をつけ、自分もその中へ身を投げる。たきぎは２人だけでなく、大きな炎となり
天まで届き、とうとう神々の城ヴァルハラは焼き払われ、神々は滅亡した。
これから新たな人間の世界が始まるのだ。

　神々の城ヴァルハラは焼き払われ、　神　々　は　滅　亡　し　た

いいのか？　作者はこの事知ってるのか？　いやむしろ知っていてわざとやって
いるのかも知れない。つまり、このまま安田記念病院は四瑛会に乗っ取（ry

こんな裏話を知ってみるのも楽しいものだ。「ニーベルンクの指環」自体は
上演に４夜15時間かかる大大大長編なので、普通の人がいきなり聴くのは難しいが、
有名な「ワルキューレの騎行」などを集めた名場面集などを聴いてみるのは
どうだろうか？

しかし、「氷のメス」の異名を持つ北見先生だけは「ヴァルハラ」がワーグナーの
楽劇に由来する事を知っていたが、ヴァルハラの末路まではご存じなかったようだ（笑